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公開番号
2025017667
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120822
出願日
2023-07-25
発明の名称
動弁機構
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
F01L
1/255 20060101AFI20250130BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】ラッシュアジャスタの慣性質量の増加を回避すると共にタペットクリアランスを「0」に維持できる動弁機構を提供する。
【解決手段】動弁機構は、回転するカム(33)に押されて往復移動するプッシュロッド(31)と、プッシュロッド(31)に押されて傾動するロッカーアーム(21)と、ロッカーアーム(21)の傾動により押されて作動するバルブ(41)と、ロッカーアーム(21)の傾動中心軸を変位可能に保持する保持部材(61、61a)と、保持部材(61、61a)と当接し且つプッシュロッド(31)がカム(33)へ向けて変位するようにロッカーアーム(21)を変位させる付勢力を発生させるラッシュアジャスタ(5)と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
動弁機構であって、
回転するカムに押されて往復移動するプッシュロッドと、
前記プッシュロッドに押されて傾動するロッカーアームと、
前記ロッカーアームの傾動により押されて作動するバルブと、
前記ロッカーアームの傾動中心軸を変位可能に保持する保持部材と、
前記保持部材と当接し且つ前記プッシュロッドが前記カムへ向けて変位するように前記ロッカーアームを変位させる付勢力を発生させるラッシュアジャスタと、を有する動弁機構。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の動弁機構であって、
前記保持部材は、回転可能に保持され且つ前記ラッシュアジャスタと当接する当て面を有し、
前記保持部材の回転中心軸は、前記傾動中心軸から離間し且つ前記傾動中心軸に対して略平行である、動弁機構。
【請求項3】
請求項2に記載の動弁機構であって、
前記保持部材には、前記回転中心軸の方向に突出した保持部材押圧部が設けられており、
前記当て面は、前記保持部材押圧部に設けられた、動弁機構。
【請求項4】
請求項2に記載の動弁機構であって、
前記保持部材は、切欠き部が設けられた略円柱形状を有し、
前記当て面は、前記切欠き部に設けられた、動弁機構。
【請求項5】
請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載の動弁機構であって、
前記プッシュロッドにおける前記カムとは反対側にある前記ロッカーアームと当接する一端には、凸球面形状が形成されており、
前記ロッカーアームには、凸球面形状を有し且つ前記バルブを押すバルブ押圧部が形成されており、
前記傾動中心軸は、前記プッシュロッドにおける前記凸球面形状の中心と、前記バルブ押圧部における前記凸球面形状の中心と、を結ぶ直線の近傍に位置している、動弁機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、動弁機構に関する。例えば、内燃機関に適用される動弁機構に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の動弁機構では、例えば、クランクシャフトの回転に応じて回転するカムに当接するタペットから、タペットに当接するプッシュロッド及び回転軸周りに傾動(回動)するロッカーアームを経て燃焼室を開閉するバルブに至る、力の伝達経路が構成されている。より具体的に述べると、開弁時には、カムによるタペットの押圧に起因してロッカーアームが回転し、回転したロッカーアームによってバルブが押圧されて燃焼室が開いて吸気経路又は排気経路と連通される。一方、閉弁時には(即ち、カムによるタペットの押圧が止むと)、バルブスプリングによる付勢力によってバルブが移動して燃焼室が閉じられ且つバルブによってロッカーアームが押圧されてロッカーアームが逆方向に回転する。
【0003】
換言すれば、内燃機関の作動中、タペット及びプッシュロッドは往復移動を繰り返す。この際、タペットがカムから離間することを回避するため(即ち、タペットクリアランスを「0」に維持するため)、ラッシュアジャスタが用いられる場合がある。例えば、特許文献1には、プッシュロッドに介装されたラッシュアジャスタが開示されている。このラッシュアジャスタによれば、タペットがカムに押圧されたとき(即ち、ラッシュアジャスタに長手方向において収縮させる力(収縮力)が作用しているとき)、収縮が規制されて剛体化する。一方、収縮力が作用していないとき、ラッシュアジャスタは、伸長する方向の付勢力を発生させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-17881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したラッシュアジャスタは、内燃機関の作動中にプッシュロッドと共に往復移動を繰り返すので、この往復移動に耐えられる程度に強度を高めておく必要がある。そのため、ラッシュアジャスタの重量(慣性質量)が比較的大きくなる虞がある。ラッシュアジャスタの慣性質量が大きくなると、バルブスプリングのバネ定数を大きくすること及びプッシュロッドの強度を高めること等が必要となるので、ラッシュアジャスタの慣性質量は可及的に小さいことが望ましい。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、ラッシュアジャスタの慣性質量の増加を回避すると共にタペットクリアランスを「0」に維持できる動弁機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る動弁機構は、回転するカムに押されて往復移動するプッシュロッドと、前記プッシュロッドに押されて傾動するロッカーアームと、前記ロッカーアームの傾動により押されて作動するバルブと、前記ロッカーアームの傾動中心軸を変位可能に保持する保持部材と、前記保持部材と当接し且つ前記プッシュロッドが前記カムへ向けて変位するように前記ロッカーアームを変位させる付勢力を発生させるラッシュアジャスタと、を有する。
【0008】
本動弁機構では、例えば、ラッシュアジャスタの一端(先端)が保持部材に当接する一方、ラッシュアジャスタの他端は内燃機関のシリンダヘッドに対して固定される。即ち、ラッシュアジャスタの付勢力によってロッカーアーム(ひいては、プッシュロッド)がカムへ向けて変位してタペットクリアランスが可及的に「0」に維持される一方、ラッシュアジャスタはプッシュロッドと共に往復移動しない。そのため、本動弁機構によれば、往復移動を考慮してラッシュアジャスタの強度を必要以上に高める必要が無くなり、動弁機構における、ラッシュアジャスタ及び他の部材の慣性質量が過大となることが回避される。
【0009】
本動弁機構の一態様において、前記保持部材は、回転可能に保持され且つ前記ラッシュアジャスタと当接する当て面を有し、前記保持部材の回転中心軸は、前記傾動中心軸から離間し且つ前記傾動中心軸に対して略平行である。
【0010】
この場合、ラッシュアジャスタの付勢力によって保持部材が回転し、それによりロッカーアーム(ひいては、プッシュロッド)がカムへ向けて変位する。従って、本態様によれば、本動弁機構を容易に構成することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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