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公開番号2025014082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-29
出願番号2021196588
出願日2021-12-03
発明の名称内燃機関のバルブタイミング制御装置
出願人日立Astemo株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F01L 1/352 20060101AFI20250122BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】第1ボールベアリングなどの減速機内に対する良好な潤滑性を得ることができる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供する。
【解決手段】スプロケット本体1aと、第1環状規制部8とを有するスプロケット1と、カムシャフト2の端部に固定された従動部材9と、従動部材の円板状本体9aの外周面9eとスプロケット本体の内周面1eとの間に設けられた第1ボールベアリング10と、を備え、円板状本体に設けられた第2環状規制部19と第1環状規制部との間に、カムシャフト方向に開放された開口部11が設けられ、円板状本体の外周部の外側面に開口部に臨む環状の第1凹部29が設けられ、第1凹部は、外周部が内輪10aの内周面に開口形成され、第1環状規制部の内周縁に開口部に臨む第2凹部30が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
クランクシャフトからの回転力が伝達される駆動回転体と、
カムシャフトに結合されて、前記駆動回転体と相対回転可能な従動回転体であって、前記カムシャフトの端部が固定される固定部と、前記固定部の径方向外側に設けられた円板部と、を有する従動回転体と、
前記円板部と前記駆動回転体との間に設けられた軸受部と、
前記従動回転体を前記駆動回転体に対して相対回転させる電動モータと、
前記駆動回転体と従動回転体との間に設けられ、前記カムシャフト方向に開放された開口部と、
前記従動回転体の前記軸受部より内周に開口した環状の第1凹部であって、前記円板部の前記カムシャフト側の径方向外側面が前記開口部に臨む環状の第1凹部と、
を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記駆動回転体は、回転軸方向の前記カムシャフト側の端部であって、前記軸受部の外周部と対向する部位に、径方向内側に凸となる環状凸部を有し、
前記環状凸部の前記回転軸方向の前記軸受部側に前記開口部に臨む第2凹部を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記軸受部は、前記円板部と前記駆動回転体の間に配置された第1ボールベアリングであって、
前記第1ボールベアリングは、回転軸方向の幅長さが前記円板部の幅長さよりも長く形成されて、回転軸方向の両端部が前記円板部の両側面から回転軸方向に突出しており、
前記第1凹部は、径方向外側の開口端が前記第1ボールベアリングの前記回転軸方向に突出した内輪の外周面に臨んでいることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記駆動回転体と前記従動回転体の間に配置された減速機であって、前記駆動回転体の内周に設けられた内歯車と、前記電動モータの回転によって回転する偏心軸部材と、前記偏心軸部材の外周に配置された第2ボールベアリングと、前記第2ボールベアリングの外周面と前記内歯車の間に配置された複数のローラと、前記従動回転体に固定され、前記複数のローラをそれぞれ保持する複数の保持孔を有する保持器と、を有し、
前記保持器は、前記従動回転体に固定される基部と、前記複数の転動体を保持する複数の保持孔を有する環状のケージ部と、を有し、
前記基部は、前記第1ボールベアリングと前記第2ボールベアリングの軸方向の位置決めをする位置決め部を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記位置決め部は、前記第1ボールベアリングと前記第2ボールベアリングが挟持状態に当接する両側面のうち、少なくとも一方の側面が平坦状になっていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記従動回転体は、外周に前記第1ボールベアリングの内輪の軸方向の一端面に軸方向から対向して位置決めする突起部を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項7】
請求項4に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記駆動回転体は、前記第1ボールベアリングの外輪が固定される固定面を有し、前記固定面の軸方向の幅長さが、前記第1ボールベアリングの外輪の軸方向の幅長さよりも大きく形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項8】
請求項7に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記駆動回転体は、前記固定面が形成される主部材と前記内歯車が形成される内歯車構成部材とが別体に形成され、
前記内歯車構成部材の内周部の外面に一体に設けられ、または前記内歯車構成部材と前記第1ボールベアリングの外輪の軸方向他端面との間に設けられたスペーサによって、前記第1ボールベアリングの回転軸方向の移動を規制することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項9】
請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記軸受部は、前記円板部の外周に設けられたジャーナル部と、前記駆動回転体の内周面に形成されて、前記ジャーナル部と摺動する軸受け面とを有する滑り軸受であって、
前記第1凹部は、前記円板部の外周部の前記カムシャフト側の外面に形成されて、前記開口部に開口していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項10】
請求項9に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記第1凹部の径方向外側の面は、前記カムシャフト側に向かって広がっていると共に、前記第2凹部に直接連通していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。このバルブタイミング制御装置は、クランクシャフトからの回転力が伝達されるスプロケットと、カムシャフトの回転軸方向の一端部にボルト固体されて、前記スプロケットの内周に相対回転可能に配置された従動部材と、前記スプロケットの内周のカムシャフト側と前記従動部材の外周との間に形成された滑り軸受と、を備えている。
【0003】
そして、機関状態に応じて、電動モータの回転力を減速機介して前記カムシャフトに伝達することにより、このカムシャフトが前記滑り軸受を介してスプロケットに対して相対回転して吸気弁などの機関弁の開閉時期を変化させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2021/085358A1(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の従来のバルブタイミング制御装置にあっては、前記滑り軸受に対する潤滑性の向上の余地があった。つまり、前記従動部材のカムシャフト側の背面に有するアダプタや保持プレートの間に形成された環状の開口の断面積が小さくなっていることから、機関の駆動によって飛散した潤滑油は前記滑り軸受に対して十分に供給されなかった。
【0006】
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、駆動回転体と従動回転体との間を軸受する軸受部などに対する良好な潤滑性を確保し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを一つの目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
好ましい態様の一つとしては、とりわけ、駆動回転体と従動回転体との間に、カムシャフト方向に開放された開口部が設けられ、前記従動回転体は、円板部の外周部の前記カムシャフト側の外側面が前記開口部に臨む環状の第1凹部を有し、前記第1凹部は、外周部が前記軸受部の内周に開口していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の好ましい態様によれば、駆動回転体と従動回転体との間を軸受する軸受部などに対する良好な潤滑性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態におけるバルブタイミング制御装置の減速機側を縦断面して示す側面図である。
本実施形態に供される主要な構成部材を示す分解斜視図である。
図1のA部拡大図である。
図1のA部の拡大斜視図である。
本実施形態に供されるフロントプレート側からスプロケットと減速機を視た斜視図である。
図1のB方向から視た図である。
本実施形態に供されるスプロケットの斜視図である。
図7のC部拡大図である。
本実施形態に供される従動部材の斜視図である。
本発明の第2実施形態の要部拡大図である。
図10のD部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、本実施形態では、バルブタイミング制御装置を吸気側に適用したものを示しているが、排気側に適用することも可能である。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態におけるバルブタイミング制御装置の減速機側を縦断面して示す側面図、図2は本実施形態に供される主要な構成部材を示す分解斜視図、図3は図1のA部拡大図、図4は図1のA部の拡大斜視図、図5は本実施形態に供されるフロントプレート側からスプロケットと減速機を視た斜視図、図6は図1のB方向から視た図、図7は本実施形態に供されるスプロケットの斜視図、図8は図7のC部拡大図である。
(【0011】以降は省略されています)

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