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公開番号2025014335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116816
出願日2023-07-18
発明の名称レベルゲージガイド
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F01M 11/12 20060101AFI20250123BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】オイルパン周辺の構造物のレイアウトが密であるエンジンにおいても、オイル点検作業の良好な作業性を確保するレベルゲージガイドを提供する。
【解決手段】エンジンの構成部材に取り付けられた外筒12と、外筒14内に収容可能で、外筒14に対して密閉状態を維持しつつ挿入・引出動作が可能で、挿入状態でレベルゲージガイド10の全長が短縮された短縮状態が、引出状態でレベルゲージガイド10の全長が伸長した伸長状態を形成する内筒14であって、伸長状態で外筒12に対して係止状態となる内筒12と、内筒14に一端が取り付けられ他端が上方に伸長するように配設された紐状体であって、内筒14を外筒12から引き出し、伸長状態及び係止状態を形成する第1の紐状体28と、内筒14に一端が取り付けられ他端が上方に伸長するように配設された紐状体であって、内筒14を外筒12へ挿入し、短縮状態を形成する第2の紐状体30と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上端に把持部が設けられたレベルゲージが前記把持部を上端から突出した状態で収められる筒状のレベルゲージガイドにおいて、
エンジンの構成部材に取り付けられた外筒と、
該外筒内に収容可能で、該外筒に対して密閉状態を維持しつつ挿入・引出動作が可能で、挿入状態でレベルゲージガイドの全長が短縮された短縮状態を、引出状態でレベルゲージガイドの全長が伸長した伸長状態を形成する内筒であって、前記伸長状態で前記外筒に対して係止状態となる内筒と、
該内筒に一端が取り付けられ他端が上方に伸長するように配設された紐状体であって、上方に引き上げられることで前記内筒の前記外筒から引き出し、前記伸長状態及び前記係止状態を形成する第1の紐状体と、
前記内筒に一端が取り付けられ他端が上方に伸長するように配設された紐状体であって、上方に引き上げられることで前記内筒を前記外筒へ挿入し、前記短縮状態を形成する第2の紐状体と、
を有することを特徴とするレベルゲージガイド。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記第1の紐状体は、
一端が内筒に係止され、他端が上方に引き回され上方位置で、利用者が該他端を上方に引き上げ可能に配置され、
前記第2の紐状体は、
一端が内筒に係止され、該係止箇所から一旦下方に伸長され、伸長方向を反転させる反転機構を介して引き回され、利用者が該他端を上方に引き上げ可能に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のレベルゲージガイド。
【請求項3】
前記外筒の内側面に該外筒の長さ方向に伸長して所定幅で形成された第1の係止用凹部と、
前記内筒の外側面に略中央部が固定され、且つ前記内筒の移動方向に伸長し両端が前記内筒の外側面から離反するように湾曲し、該上下両端の間隔が通常状態で前記第1の係止用凹部に収まるサイズに設定されたバネ部材と、を有し、
前記第1の紐状体の一端の前記内筒への係止は、
前記第1の紐状体の一端が前記バネ部材の上端から所定長さ中央部寄りにシフトした位置に係止されることで行われ、前記第1の紐状体の引き上げ動作による前記内筒の引き上げは前記バネ部材を介して行われ、
前記第1の係止用凹部の位置は、
前記第1の紐状体の前記引き上げ動作によって前記内筒が前記外筒から引き出され前記伸長状態となった時に、前記バネ部材の両端が前記第1の係止用凹部に落入する位置に設定され、
前記伸長状態における前記内筒の前記外筒への係止状態は、前記バネ部材の前記第1の係止凹部への落入によって得られることを特徴とする請求項2に記載のレベルゲージガイド。
【請求項4】
前記第1の紐状体の一端の前記バネ部材への係止構造は、
前記バネ部材の前記中央部の内側面に設けられた突起と、
前記第1の紐状体の先端部に設けられ、前記突起に係止可能な係止部と、によって構成されたことを特徴とする請求項3に記載のレベルゲージガイド。
【請求項5】
前記第1の紐状体の他端及び前記第2の紐状体の他端は、前記内筒が引き出されレベルゲージガイドが伸長状態となった時の前記内筒の上端よりも上方位置にそれぞれ設けられた巻取り装置により巻き取り可能に配置されことを特徴とする請求項1に記載のレベルゲージガイド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レベルゲージガイド、特に、エンジンのレベルゲージが収納される伸縮可能なレベルゲージガイドに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンのレベルゲージは、通常、筒状のレベルゲージガイドに収められており、使用時には、ゲージガイドから一旦抜き出し、オイルパンに先端側を挿入して、再度抜き出して、先端部分に付着しているエンジンオイルを点検し、エンジンオイルの量や汚れを確認するオイル状態の点検作業を行うために用いられる。したがって、一般にレベルゲージは所定の長さが必要であり、サーベル状の細長い形態を有している。
【0003】
レベルゲージは、把持部を掴んで挿入動作を行うが、例えば、ストロングハイブリッド車両においては、パワーコントロールユニットがエンジンルーム内に設置されることから、エンジンオイルのチェックのためのレベルゲージを設置する箇所周辺のレイアウトは制約され、比較的高い位置から挿入動作を行う必要が生じる。また、レベルゲージを車両の高さ方向に長くすると、これに伴いレベルゲージガイドも長くする必要も生じる。
【0004】
特許文献1には、比較的長いレベルゲージに関し、オイルのチェック作業を容易にした構成が開示されている。このレベルゲージは、レベルゲージの把持部とオイルの量や汚れを確認するゲージ部との間の胴部を覆う伸縮ガイドを有する。伸縮ガイドは、太さの異なる2つの筒で構成され、細い筒に太い筒を摺動自在に嵌合することにより段状に連結して形成されている。伸縮ガイドは、エンジンのオイルパンに取り付けられたガイドチューブに着脱される。
【0005】
この構成により、レベルゲージの把持部を掴んで、レベルゲージをガイドチューブから引き出すと、伸縮ガイドが伸長してレベルゲージの胴部が伸縮ガイドに覆われる。伸縮ガイドが伸長した状態では、ゲージ部がちょうどオイルの液面部分に位置し、オイルの量や汚れを確認することができる。確認後、レベルゲージをガイドチューブへ押し込むと、伸縮ガイドが押し縮められて、レベルゲージはガイドチューブに収納される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開平6-76827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
レベルゲージ及びゲージガイドを高さ方向に長く伸ばすことでレベルゲージを用いた整備作業の容易性を確保する場合、レベルゲージガイドのエンジン構成部材への固定は、ステー等の固定部材を用いて行われるが、レベルゲージ及びゲージガイドを高さ方向に長さを伸ばしたことで固定部材への負荷が増加し、固定部材への強度要求が厳しくなる。このことから固定部材の質量が増加するという不都合が有る。更に、レベルゲージガイドが長いため、エンジン組み立て時の補機部品の組付け作業の作業性が悪化するという課題もある。
【0008】
特許文献1において開示されたレベルゲージでは、レベルゲージ不使用時にはレベルゲージの把持部が車両の高さ方向の低部に位置するので、ストロングハイブリッド車両ではオイルパンの周辺の他の構造物のレイアウトが密な状態になっており、当該技術をそのまま適用することができない。すなわち、レベルゲージの把持部が低い位置にある状況では、レベルゲージの把持部を手で掴み、エンジンオイルの量や汚れを確認するオイルの点検作業の作業性が低下する。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、オイルパン周辺の構造物のレイアウトが密であるエンジンにおいても、エンジンオイルの量や汚れを確認するオイル点検作業の良好な作業性を確保することのできるレベルゲージガイドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のレベルゲージガイドは、
上端に把持部が設けられたレベルゲージが前記把持部を上端から突出した状態で収められる筒状のレベルゲージガイドにおいて、
エンジンの構成部材に取り付けられた外筒と、
該外筒に対して密閉状態を維持しつつ挿入・引出動作が可能で、挿入状態でレベルゲージガイドの全長が短縮された短縮状態を、引出状態でレベルゲージガイドの全長が伸長した伸長状態を形成する内筒であって、前記伸長状態で前記外筒に対して係止状態となる内筒と、
該内筒に一端が取り付けられ他端が上方に伸長するように配設された紐状体であって、上方に引き上げられることで前記内筒を前記外筒から引き出し、前記伸長状態及び前記係止状態を形成する第1の紐状体と、
前記内筒に一端が取り付けられ他端が上方に伸長するように配設された紐状体であって、上方に引き上げられることで前記内筒を前記外筒へ挿入し、前記短縮状態を形成する第2の紐状体と、
を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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