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公開番号
2025140655
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040184
出願日
2024-03-14
発明の名称
内燃機関の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F01M
1/20 20060101AFI20250919BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】オイルの供給先の圧力が低下することに伴って油圧センサが固着異常と判定されることを抑制できる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】ドライサンプ方式の潤滑システムと、オイルタンクからオイル供給部を収容する空間に向けてオイルが流動するオイル供給路に設けられたオイルポンプと、そのオイル供給路の油圧を検出する油圧センサとを更に備えたエンジンの制御装置であって、油圧センサの検出値が変動しない固着異常の有無を判定するコントローラを備え、コントローラは、空間の内圧が、予め定められた所定値以下であることを判定し(ステップS4)、空間の内圧が所定値以下であることが判定された場合に、固着異常の判定を行わず(ステップS2)、空間の内圧が所定値よりも高い場合に、油圧センサの検出値に基づいて固着異常の判定を行う(ステップS5ないしステップS8)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
摺動部と発熱部との少なくともいずれか一方を収容する空間から汲み上げられたオイルを貯留するオイルタンクと、前記オイルタンクに貯留したオイルを前記空間に流動させるオイル供給路と、前記オイル供給路に設けられかつ前記オイルタンクに貯留したオイルを汲み上げて前記空間に向けて圧送するオイルポンプと、前記オイル供給路における前記オイルポンプよりも下流側の油圧を検出する油圧センサとを備えたエンジンの制御装置であって、
前記油圧センサの検出値が変動しない固着異常の有無を判定するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記空間の内圧が、予め定められた所定値以下であることを判定する内圧判定部と、
前記内圧判定部によって前記空間の内圧が前記所定値以下であることが判定された場合に、前記固着異常の判定を行わず、前記内圧判定部によって前記空間の内圧が前記所定値よりも高い場合に、前記油圧センサの検出値に基づいて固着異常の判定を行う固着判定部とを備えている
ことを特徴とするエンジンの制御装置。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のエンジンの制御装置であって、
前記オイルポンプは、前記エンジンの動力によって駆動する機械式のオイルポンプを含み、
前記所定値は、前記エンジンの回転数が高回転数であるほど、または前記オイルの温度が低温であるほど、低い値に設定される
ことを特徴とするエンジンの制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載のエンジンの制御装置であって、
前記固着判定部は、油圧センサの検出値の変化量が予め定められた所定変化量未満である継続時間が、予め定められた所定時間以上である場合に、前記固着異常と判定する
ことを特徴とするエンジンの制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関に設けられた摺動部や発熱部にオイルを供給するように構成された内燃機関の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、オイルパンからオイルを吸引して吐出するオイルポンプと、そのオイルポンプから供給されるオイルによって動作する可変動弁機構と、オイルポンプの吐出側の油圧を検出する油圧センサとを備えたエンジンの制御装置が記載されている。この制御装置は、油圧センサの出力の変動振幅が少なく、油圧が低油圧判定値以下の場合に、油圧センサの出力が変化しない状態である固着異常と判定するように構成されている。また、油圧センサの出力の変動振幅が少なく、油圧が低油圧判定値よりも高い場合であっても、可変動弁機構の動作速度が低下していない状態である場合には、油圧センサの固着異常と判定するように構成されている。なお、油圧センサの出力の変動振幅が少なく、油圧が低油圧判定値よりも高く、更に、可変動弁機構の動作速度が低下している状態である場合には、何らかの要因によって油圧が低下した油圧低下異常と判定するように構成されている。
【0003】
また、特許文献2には、エンジンブロックの下端に連通し、エンジンブロックの下端からオイルを排出する排出通路と、その排出通路に設けられたスカベンジポンプと、排出通路を経由してエンジンブロックからオイルが供給され、そのオイルを貯留するオイルタンクと、オイルタンクに貯留したオイルをエンジン内の摺動部や発熱部に供給するためのオイル通路と、オイル通路に設けられたフィードポンプと、オイル通路内におけるフィードポンプよりも吐出側に設けられかつオイル通路内のオイルの圧力を検出する油圧センサとを備えた、いわゆるドライサンプ方式の潤滑システムを採用したエンジンの制御装置が記載されている。なお、特許文献2に記載されたエンジンには、一方が排出通路に連通するとともに他方がオイル通路におけるフィードポンプの下流側に連通した迂回通路と、エンジンブロックから排出通路に流動したオイルを、オイルタンクとオイル通路とのいずれかに流動させるかを切り替える切替弁とを更に備えている。
【0004】
この制御装置は、油圧センサによって検出された油圧が所定閾値を超えて低下していることを検出した場合にフィードポンプが故障したものと判断し、切替弁によって排出通路とオイル通路とを連通させることにより、オイルタンクを介することなく、スカベンジポンプの駆動力によってエンジンブロックからオイルを汲み上げて、摺動部や発熱部にオイルを供給するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-022642号公報
特開2004-156451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された制御装置は、油圧センサの出力の変動振幅が少なく、油圧が低油圧判定値以下の場合に、油圧センサの出力が変化しない状態である固着異常と判定する。一方、オイルポンプの吐出側の油圧は、オイルポンプから吐出されたオイル量と、オイルが供給される箇所の圧力(内圧)とに基づいた大きさとなる。言い換えると、オイルポンプが正常に駆動して十分なオイル量を吐出している場合であっても、オイルが供給される箇所の圧力が低圧(負圧)の場合には、オイルポンプやフィードポンプから吐出されたオイルがスムーズに油路を流れることにより、油路内の圧力が低下する。
【0007】
特許文献2に記載されたように構成されたドライサンプ方式の潤滑システムを採用したエンジンでは、オイルと同時に空気をエンジンブロック内から吸引する場合がある。また、ドライサンプ方式の潤滑システムは、通常、外気をエンジンブロック内に取り込む通気路が設けられている。したがって、エンジンブロックから吸引される空気量が、通気路を介してエンジンブロック内に供給される空気量よりも多い場合には、シリンダブロック内の圧力が大気圧よりも低い負圧になる場合がある。
【0008】
そのような場合には、オイルが供給される箇所の圧力が低いことにより、オイルポンプから吐出されたオイルが直ちにエンジンブロック内に出力されるため、その油路内の油圧が低下する。すなわち、オイルポンプが正常に作動して十分なオイル量を吐出しているにも拘わらず、油圧センサによって検出できる下限値、または制御上定められた下限値以下まで油路内の油圧が低下する場合がある。その場合には、油路内の油圧が変動したとしても、油圧センサの出力が下限値で一定となり、また制御上採用される油圧値が一定となることにより、油圧センサが固着異常していると誤判定される可能性がある。
【0009】
この発明は上記の技術的課題に着目して考え出されたものであり、オイルの供給先の圧力が低下することに伴って油圧センサが固着異常と判定されることを抑制できる内燃機関の制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、この発明は、摺動部と発熱部との少なくともいずれか一方を収容する空間から汲み上げられたオイルを貯留するオイルタンクと、前記オイルタンクに貯留したオイルを前記空間に流動させるオイル供給路と、前記オイル供給路に設けられかつ前記オイルタンクに貯留したオイルを汲み上げて前記空間に向けて圧送するオイルポンプと、前記オイル供給路における前記オイルポンプよりも下流側の油圧を検出する油圧センサとを備えたエンジンの制御装置であって、前記油圧センサの検出値が変動しない固着異常の有無を判定するコントローラを備え、前記コントローラは、前記空間の内圧が、予め定められた所定値以下であることを判定する内圧判定部と、前記内圧判定部によって前記空間の内圧が前記所定値以下であることが判定された場合に、前記固着異常の判定を行わず、前記内圧判定部によって前記空間の内圧が前記所定値よりも高い場合に、前記油圧センサの検出値に基づいて固着異常の判定を行う固着判定部とを備えていることを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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