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公開番号
2025015168
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118385
出願日
2023-07-20
発明の名称
エンジンの上部構造
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F01N
3/34 20060101AFI20250123BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】シリンダヘッドカバーの大型化を抑えつつ、リードバルブを適切な場所に設置する。
【解決手段】エンジン(20)の排気ポートに二次エアが供給されている。エンジンの上部構造には、排気カムシャフト(56)及び吸気カムシャフト(57)が設置されたシリンダヘッド(23)と、シリンダヘッド上に締結部材(69a-69c)で固定されたシリンダヘッドカバー(24)と、排気ポートから上流側への排気ガスの逆流を防止するリードバルブと、吸気カムシャフトと排気カムシャフトの間に位置する点火プラグ(59)と、が設けられている。シリンダヘッドカバーにおいて排気カムシャフトの上方で点火プラグの隣にはリードバルブを収容する収容部(74)が設けられている。シリンダヘッドカバーにおいて排気カムシャフトを挟んで点火プラグの反対側には収容部から排気ポートに二次エアを導入する供給路(64)が形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンの排気ポートに二次エアが供給されるエンジンの上部構造であって、
排気カムシャフト及び吸気カムシャフトが設置されたシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッド上に締結部材で固定されたシリンダヘッドカバーと、
前記排気ポートから上流側への排気ガスの逆流を防止するリードバルブと、
前記吸気カムシャフトと前記排気カムシャフトの間に位置する点火プラグと、を備え、
前記シリンダヘッドカバーにおいて前記排気カムシャフトの上方で前記点火プラグの隣には前記リードバルブを収容する収容部が設けられ、
前記シリンダヘッドカバーにおいて前記排気カムシャフトを挟んで前記点火プラグの反対側には前記収容部から前記排気ポートに二次エアを導入する供給路が形成されていることを特徴とするエンジンの上部構造。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記収容部がリードバルブカバーに上側から塞がれており、前記シリンダヘッドカバーにカムチェーン室が形成され、
前記収容部と前記リードバルブカバーの合わせ面が、前記シリンダヘッドカバーの前記カムチェーン室の上壁上面よりも低いことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの上部構造。
【請求項3】
前記リードバルブカバーが、前記排気カムシャフトを挟んだ対向位置で前記収容部に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの上部構造。
【請求項4】
前記シリンダヘッドカバーにおいて前記排気カムシャフトを挟んで前記点火プラグの反対側の一壁が突き出しており、一壁の突出部の内側に前記収容部から前記排気ポートに二次エアを導入する供給路が形成されている請求項1又は請求項2に記載のエンジンの上部構造。
【請求項5】
前記リードバルブは、開口が形成された台座と、前記開口を開閉するリードと、前記リードの開き量を規制するストッパと、を有し、
前記ストッパの先端部が前記台座から下方に離れるように、前記台座に対して前記ストッパの基端部が固定され、
前記ストッパの先端部が前記排気カムシャフトよりも前記供給路側に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジンの上部構造。
【請求項6】
前記シリンダヘッドカバーが1気筒当たり3つの前記締結部材で前記シリンダヘッドに固定されており、
上面視にて、前記3つの締結部材は、エンジン幅方向の一方側で前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの上方の2箇所と、エンジン幅方向の他方側で前記点火プラグの側方の1箇所に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジンの上部構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの上部構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
エンジンには、大気汚染物質の減少を目的として、排気ポートに二次エアを供給して排気ガス中の未燃焼ガスを再燃焼させる二次エア供給装置が実装されている。二次エア供給装置には、エアクリーナから排気ポートへの二次エアの供給を制御する空気制御装置の他に、排気ポートからエアクリーナ側への排気ガスの逆流を防ぐリードバルブが設けられている。この種の二次エア供給装置を備えたエンジンとして、DOHC型のエンジンでシリンダヘッドカバーの上面にリードバルブが設置されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4284997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
DOHC型のエンジンでは、一対のカムシャフトの間に点火プラグが設けられ、点火プラグの周囲にシリンダヘッドカバーの締結ボルトが配置されている。点火プラグや締結ボルトを避けてリードバルブを設置するためには、シリンダヘッドカバーを高くしたり、シリンダヘッドカバーが幅広にしたりする必要がある。このため、エンジンが大型化して燃料タンク等の周辺部品のレイアウトにも影響が生じる。リードバルブの設置場所によっては、排気ポートへの二次エアの供給が悪化して排気ガスの浄化性能が低下するおそれがある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、シリンダヘッドカバーの大型化を抑えつつ、リードバルブを適切な場所に設置することができるエンジンの上部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のエンジンの上部構造は、エンジンの排気ポートに二次エアが供給されるエンジンの上部構造であって、排気カムシャフト及び吸気カムシャフトが設置されたシリンダヘッドと、前記シリンダヘッド上に締結部材で固定されたシリンダヘッドカバーと、前記排気ポートから上流側への排気ガスの逆流を防止するリードバルブと、前記吸気カムシャフトと前記排気カムシャフトの間に位置する点火プラグと、を備え、前記シリンダヘッドカバーにおいて前記排気カムシャフトの上方で前記点火プラグの隣には前記リードバルブを収容する収容部が設けられ、前記シリンダヘッドカバーにおいて前記排気カムシャフトを挟んで前記点火プラグの反対側には前記収容部から前記排気ポートに二次エアを導入する供給路が形成されていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様のエンジンの上部構造によれば、シリンダヘッドカバー上で点火プラグにリードバルブが干渉することがない。また、通常はシリンダヘッドカバーとシリンダヘッドのシール性を確保するために、点火プラグから離れた複数箇所に締結部材が位置付けられるが、リードバルブが点火プラグの隣に設置されることでリードバルブが締結部材にも干渉することがない。シリンダヘッドカバーの大型化が抑えられて、周辺部品のレイアウトに対する影響を抑えることができる。排気カムシャフトの上方にリードバルブの収容部が設けられ、排気カムシャフトを挟んで点火プラグの反対側に供給路が形成されることで、排気カムシャフトと点火プラグの配置を変更することなく供給路を短縮することができる。供給路内での二次エアの圧力損失を抑えて排気ガスの浄化性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の鞍乗型車両の右側面図である。
本実施例のエンジン周辺の右側面図である。
本実施例のエンジン上部の正面図である。
本実施例のエンジン上部の上面図である。
図3のエンジン上部をA-A線で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様のエンジンの上部構造では、エンジンの排気ポートに二次エアが供給されている。エンジン上部のシリンダヘッドには排気カムシャフト及び吸気カムシャフトが設置され、シリンダヘッド上には締結部材でシリンダヘッドカバーが固定されている。吸気カムシャフトと排気カムシャフトの間に点火プラグが設けられている。シリンダヘッドカバーにおいて排気カムシャフトの上方で点火プラグの隣にリードバルブの収容部が設けられ、リードバルブによって排気ポートから上流側への排気ガスの逆流が防止されている。点火プラグの隣にリードバルブの収容部が設けられることで、シリンダヘッドカバー上で点火プラグにリードバルブが干渉することがない。また、通常はシリンダヘッドカバーとシリンダヘッドのシール性を確保するために、点火プラグから離れた複数箇所に締結部材が位置付けられるが、リードバルブが点火プラグの隣に設置されることでリードバルブが締結部材にも干渉することがない。シリンダヘッドカバーの大型化が抑えられて、周辺部品のレイアウトに対する影響を抑えることができる。シリンダヘッドカバーにおいて排気カムシャフトを挟んで点火プラグの反対側に二次エアの供給路が形成されることで、排気カムシャフトと点火プラグの配置を変更することなく供給路を短縮することができる。供給路内での二次エアの圧力損失を抑えて排気ガスの浄化性能を高めることができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の鞍乗型車両の右側面図である。また、以下の図では、矢印Frは車両前方、矢印Reは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)
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