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公開番号
2025006494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023107318
出願日
2023-06-29
発明の名称
エンジンの検油装置
出願人
株式会社クボタ
代理人
個人
主分類
F01M
11/12 20060101AFI20250109BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】ガイドパイプの斜め上方向に沿ってオイルゲージを挿脱することができると共に、オイルゲージが慣性力によってガイドパイプから抜けるのを防止することができる、エンジンの検油装置を提供する。
【解決手段】サポートパイプ52はクランクケース1のサポートパイプ挿通孔51に挿通され、ガイドパイプ53の下端に内嵌部53Aを備え、この内嵌部53Aがサポートパイプ52の上端部に内嵌固定され、この内嵌部53Aの内周に突条54が周設され、ガイドパイプ53の中間部に湾曲部を備え、湾曲部によりガイドパイプ53の上側部がクランクケース1から離れる向きに上り傾斜すると共に、ガイドパイプ53に挿入されたオイルゲージ30が、湾曲部と突条54とサポートパイプ52の各内周面に接触するように構成されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
オイルゲージ30と、オイルパン8内のエンジンオイルEOにオイルゲージ30を案内するガイドパイプ53と、ガイドパイプ53をクランクケース1に支持するサポートパイプ52を備え、
サポートパイプ52はクランクケース1のサポートパイプ挿通孔51に挿通され、
ガイドパイプ53の下端に内嵌部53Aを備え、この内嵌部53Aがサポートパイプ52の上端部に内嵌固定され、この内嵌部53Aの内周に突条54が周設され、ガイドパイプ53の中間部に湾曲部53cを備え、
湾曲部53cによりガイドパイプ53の上側部がクランクケース1から離れる向きに上り傾斜すると共に、ガイドパイプ53に挿入されたオイルゲージ30が、湾曲部53cと突条54とサポートパイプ52の各内周面に接触するように構成されている、ことを特徴とするエンジンの検油装置。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
請求項1に記載されたエンジンの検油装置において、
サポートパイプ52の下端部に、その内径が下向きに次第に縮径するテーパ部52Dを備えている、ことを特徴とするエンジンの検油装置。
【請求項3】
請求項1に記載されたエンジンの検油装置において、
ガイドパイプ53の内嵌部53Aは拡径され、ガイドパイプ53に挿入されたオイルゲージ30が、拡径された内嵌部53Aにその上側で隣接するガイドパイプ53の非拡径部53Aaにも接触するように構成されている、ことを特徴とするエンジンの検油装置。
【請求項4】
請求項1に記載されたエンジンの検油装置において、
突条54の外周に凹状溝54aが周設され、この凹状溝54aにOリング54bが内嵌され、このOリング54bで、ガイドパイプ53の内嵌部53Aとサポートパイプ52の間のパイプ間隙間54cが密封されている、ことを特徴とするエンジンの検油装置。
【請求項5】
請求項4に記載されたエンジンの検油装置において、
サポートパイプ52の上端部52aは、クランクケース1のサポートパイプ挿通孔51の上縁部51aから上方に離間dしている、ことを特徴とするエンジンの検油装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの検油装置に関し、詳しくは、ガイドパイプの斜め上方向に沿ってオイルゲージを挿脱することができると共に、オイルゲージが慣性力によってガイドパイプから抜けるのを防止することができる、エンジンの検油装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、オイルゲージと、オイルパン内のエンジンオイルにオイルゲージを案内するガイドパイプを備えたエンジンの検油装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-51948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
《問題点1》 ガイドパイプの斜め上方向に沿ってオイルゲージを挿脱することができない。
車両のエンジン搭載条件により、ガイドパイプの斜め上にしか検油装置へのアクセス経路がない場合があり、ガイドパイプの斜め上からアクセスして、ガイドパイプの斜め上方向に沿ってオイルゲージを挿脱することができない状況がある。
《問題点2》 オイルゲージが慣性力によってガイドパイプから抜けることがある。
問題点1を解決するため、オイルゲージ全体を斜め上向きに傾斜させると、エンジンを搭載した車両の制動時に、オイルゲージが慣性力によってガイドパイプから抜けることがある。
【0005】
本発明の課題は、ガイドパイプの斜め上方向に沿ってオイルゲージを挿脱することができると共に、オイルゲージが慣性力によってガイドパイプから抜けるのを防止することができる、エンジンの検油装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の主要な構成は、次の通りである。
図11に例示するように、オイルゲージ30と、オイルパン8内のエンジンオイルEOにオイルゲージ30を案内するガイドパイプ53と、ガイドパイプ53をクランクケース1に支持するサポートパイプ52を備え、
サポートパイプ52はクランクケース1のサポートパイプ挿通孔51に挿通され、
ガイドパイプ53の下端に内嵌部53Aを備え、この内嵌部53Aがサポートパイプ52の上端部に内嵌固定され、この内嵌部53Aの内周に突条54が周設され、ガイドパイプ53の中間部に湾曲部53cを備え、
図11に例示するように、湾曲部53cによりガイドパイプ53の上側部がクランクケース1から離れる向きに上り傾斜すると共に、ガイドパイプ53に挿入されたオイルゲージ30が、湾曲部53cと突条54とサポートパイプ52の各内周面に接触するように構成されている、ことを特徴とするエンジンの検油装置。
【発明の効果】
【0007】
本願発明は、次の効果を奏する。
《効果1》 ガイドパイプ53の斜め上方向に沿ってオイルゲージ30を挿脱することができる。
エンジン搭載環境により、ガイドパイプ53の斜め上にしか検油装置へのアクセス経路がない場合でも、この検油装置では、ガイドパイプ53の斜め上からアクセスし、ガイドパイプ53の斜め上方向に沿ってオイルゲージ30を挿脱することができる。
《効果2》オイルゲージ30が慣性力によってガイドパイプ53から抜け出るのを防止することができる。
図11に例示するように、ガイドパイプ53に挿入されたオイルゲージ30が、湾曲部53cと突条54とサポートパイプ52の各内周面の3箇所に接触するため、オイルゲージ30の抜き方向の抵抗が大きく、エンジンを搭載した車両の制動時に、オイルゲージ30が慣性力によってガイドパイプ53から抜け出るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る多目的四輪車を前方上方から見た斜視図である。
図1の多目的四輪車に搭載するエンジンとその周辺部の説明図で、図2(A)は側面図、図2(B)は背面図である。
図2のエンジンの側面図である。
図2のエンジンの背面図である。
吸気マニホルドとその周辺部の斜視図である。
図5の背面図である。
図5の吸気マニホルドの下部支持構造を説明する図で、図7(A)は要部の断面図、図7(B)は要部の分解斜視図である。
図5の下部支持構造を説明する図で、図8(A)は要部の背面図、図8(B)は要部の斜視図である。
図1の多目的四輪車に搭載するエンジンに用いる吸気マニホルドの横断平面図である。
図9の吸気マニホルドの縦断背面を示す斜視図である。
図1の多目的四輪車に搭載するエンジンに用いる検油装置の縦断側面図である。
図11の検油装置とその周辺部の斜視図である。
図12の検油装置の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1から図13は本発明の実施形態に係る多目的四輪車とこれに搭載するエンジンや変速装置を説明する図で、この実施形態では傾斜形の4サイクル直列2気筒ディーゼルエンジンやCTVを搭載した多目的四輪車について説明する。
【0010】
図1にオフロード用の多目的四輪車Vが示されており、図2に示すように、エンジンEは、クランク軸1Aが横向きとなる横置きで配置されている。
この実施形態では、図4に示すように、クランク軸心Cの軸長方向を左右方向、図3に示すように、左右方向と直交する水平方向を前後方向、前後方向の車両前進側を前側、その反対側を後側として説明する。
図1に示すように、この多目的四輪車Vは、左右一対の前輪31,31と、左右一対の後輪32,32と、フロントボンネット33と、搭乗部34と、後側の荷台(カーゴ)35とを備えている。パイプ材34pで囲まれた搭乗部34には、左右一対の座席(搭乗シート)34A・34Aが配置されている。図1中の符号34sは座席34Aの背凭れ、符号36は操向ハンドル、符号37は開閉ドアである。
(【0011】以降は省略されています)
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