TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025032851
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138341
出願日
2023-08-28
発明の名称
建設機械の作動油冷却装置
出願人
日本車輌製造株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F01P
7/16 20060101AFI20250305BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】エンジンのアイドル回転状態において作動油の冷却効率を高めることが可能な建設機械の作動油冷却装置を提供する。
【解決手段】固定容量型の第1油圧ポンプ40の吐出側油路48には、オイルクーラ31の冷却ファン37を駆動する油圧モータ38が設けられるとともに、コントローラ47の指令を受けて作動油の流れを油圧モータに向かう流れと油圧モータを迂回して合流部45に直接向かう流れとに配分可能な流量比調節弁51が設けられ、コントローラは、エンジンの回転数毎に油温と冷却ファンの回転数とを対応付けて記憶するテーブルを参照し、油温が閾値以下であって、かつ、エンジンが定格回転状態から該エンジンの油圧負荷を最小にしたアイドル回転状態へと復帰する場合に、流量比調節弁に対して作動油の流量配分を調節する指令を与えて、冷却ファンの回転数をアイドル回転状態への復帰前と復帰後とで一定にする制御を行う。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
可変容量型の油圧ポンプと固定容量型の油圧ポンプとを含む複数の油圧ポンプと、全油圧ポンプの動力源となるエンジンと、油圧アクチュエータの制御弁を経由して作動油タンクに戻る作動油が流れる戻り油路と、該戻り油路に設けられたオイルクーラと、外気を取り込んで前記オイルクーラに送風する冷却ファンと、該冷却ファンを駆動する油圧モータと、作動油の温度を検出する油温センサと、該油温センサで検出した油温の上昇に応じて前記冷却ファンの回転数を増加側に設定するコントローラと、該コントローラに参照され、前記エンジンの回転数毎に前記油温と前記冷却ファンの回転数とを対応付けて記憶するテーブルとを備えた建設機械の作動油冷却装置において、
前記オイルクーラに作動油を供給する前記固定容量型の第1油圧ポンプと、前記油圧アクチュエータに作動油を供給する第2油圧ポンプと、前記オイルクーラの上流側の前記戻り油路に設けられ、前記第1油圧ポンプ及び前記第2油圧ポンプからの作動油を合流させる合流部とを有し、
前記第1油圧ポンプの吐出側油路には、前記油圧モータが設けられるとともに、前記コントローラの指令を受けて作動油の流れを前記油圧モータに向かう流れと前記油圧モータを迂回して前記合流部に直接向かう流れとに配分可能な流量比調節弁が設けられ、
前記コントローラは、前記油温が閾値以下であって、かつ、前記エンジンが定格回転状態から該エンジンの油圧負荷を最小にしたアイドル回転状態へと復帰する場合に、前記流量比調節弁に対して作動油の流量配分を調節する指令を与えて、前記冷却ファンの回転数を前記アイドル回転状態への復帰前と復帰後とで一定にする制御を行うことを特徴とする建設機械の作動油冷却装置。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に設けられ、前記エンジンは、前記上部旋回体の幅方向一側部に設けられ、前記オイルクーラは、前記冷却ファン及び前記油圧モータと一体的に前記上部旋回体の幅方向他側部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の建設機械の作動油冷却装置。
【請求項3】
前記オイルクーラに作動油を供給する前記固定容量型の第3油圧ポンプを更に有していることを特徴とする請求項1又は2記載の建設機械の作動油冷却装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械の作動油冷却装置に関し、詳しくは、冷却ファン駆動用の油圧モータの回転数を制御して作動油を冷却する建設機械の作動油冷却装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
杭打機やアースドリル、クレーンなどの建設機械は、旋回体の一側部にエンジン、該エンジンで駆動される油圧ポンプ、エンジン冷却水用のラジエータ、吸気冷却用のインタークーラ、作動油冷却用のオイルクーラ、冷却風送風用の冷却ファンなどの各種機器を収容したエンジン収容ハウス(エンジン室)が設置され、ハウス壁部の冷却空気吸込口から取り入れた冷却風を前後あるいは左右に並設したラジエータ、インタークーラ、オイルクーラの各熱交換器に送るように構成している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の建設機械に設けられる冷却ファンは、エンジン出力軸の伝達動力によって駆動される方式が多いが、エンジン及び油圧機器系統を同時に冷却する構成であるため、冷却効率が悪く、オーバーヒートを招きやすいという欠点がある。その上、エンジン始動直後などでは、例えば、作動油の温度(以下、油温ともいう)が機械稼働に適した暖気温度に達していないときにも冷却風をオイルクーラに送ることになり、暖気運転に余計な時間がかかるという欠点もある。こうした問題を解決する先行技術として、エンジンから独立して回転制御される冷却ファン駆動用の油圧モータを備え、油温に応じて冷却ファンの回転数を増減させる方式のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-138656号公報
特開2006-37872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に記載されたこの種の作動油冷却装置は、油圧アクチュエータの非作動時(エンジンの油圧負荷を最小にした状態)においては燃費向上、騒音対策を図る観点から、油圧アクチュエータの作動時と比べてエンジンの回転数がアイドル回転数に低く調整される。しかしながら、このアイドル回転状態では、油圧ポンプからの吐出流量が少ない流量に制限されるため、オイルクーラを通過する作動油の流量と冷却ファン駆動用の油圧モータの流量とが両方とも減少し、その結果、オイルクーラでの作動油の冷却効率が低下することになる。特に、エンジンの回転数を最大のエンジン定格回転で運転した場合には、アイドル回転状態に移行しても作動油のオーバーヒートの防止効果には直接寄与しないという問題がある。
【0006】
そこで本発明は、エンジンのアイドル回転状態において作動油の冷却効率を高めることが可能な建設機械の作動油冷却装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の建設機械の作動油冷却装置は、可変容量型の油圧ポンプと固定容量型の油圧ポンプとを含む複数の油圧ポンプと、全油圧ポンプの動力源となるエンジンと、油圧アクチュエータの制御弁を経由して作動油タンクに戻る作動油が流れる戻り油路と、該戻り油路に設けられたオイルクーラと、外気を取り込んで前記オイルクーラに送風する冷却ファンと、該冷却ファンを駆動する油圧モータと、作動油の温度を検出する油温センサと、該油温センサで検出した油温の上昇に応じて前記冷却ファンの回転数を増加側に設定するコントローラと、該コントローラに参照され、前記エンジンの回転数毎に前記油温と前記冷却ファンの回転数とを対応付けて記憶するテーブルとを備えた建設機械の作動油冷却装置において、前記オイルクーラに作動油を供給する前記固定容量型の第1油圧ポンプと、前記油圧アクチュエータに作動油を供給する第2油圧ポンプと、前記オイルクーラの上流側の前記戻り油路に設けられ、前記第1油圧ポンプ及び前記第2油圧ポンプからの作動油を合流させる合流部とを有し、前記第1油圧ポンプの吐出側油路には、前記油圧モータが設けられるとともに、前記コントローラの指令を受けて作動油の流れを前記油圧モータに向かう流れと前記油圧モータを迂回して前記合流部に直接向かう流れとに配分可能な流量比調節弁が設けられ、前記コントローラは、前記油温が閾値以下であって、かつ、前記エンジンが定格回転状態から該エンジンの油圧負荷を最小にしたアイドル回転状態へと復帰する場合に、前記流量比調節弁に対して作動油の流量配分を調節する指令を与えて、前記冷却ファンの回転数を前記アイドル回転状態への復帰前と復帰後とで一定にする制御を行うことを特徴としている。
【0008】
また、下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に設けられ、前記エンジンは、前記上部旋回体の幅方向一側部に設けられ、前記オイルクーラは、前記冷却ファン及び前記油圧モータと一体的に前記上部旋回体の幅方向他側部に設けられていることを特徴としている。
【0009】
さらに、前記オイルクーラに作動油を供給する前記固定容量型の第3油圧ポンプを更に有していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の建設機械の作動油冷却装置によれば、固定容量型の第1油圧ポンプの吐出側油路に冷却ファン駆動用の油圧モータを設けるとともに流量比調節弁を設けて構成し、コントローラにおいて、油温が閾値以下であって、かつ、エンジンが定格回転状態からアイドル回転状態へと復帰する場合に、流量比調節弁に対して作動油の流量配分を調節する指令を与えて、冷却ファンの回転数をアイドル回転状態への復帰前と復帰後とで一定にする制御を行うので、エンジンの回転数に依存せずに油温の変化のみに応じて冷却ファンを回転制御することが可能となり、低燃費、低騒音を図りながらオイルクーラでの作動油の冷却性を確保した運転ができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
マツダ株式会社
車両
19日前
トヨタ自動車株式会社
排気浄化装置
19日前
スズキ株式会社
内燃機関の排気装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
26日前
トヨタ自動車株式会社
アンモニア濃度算出装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
油温調節システム
26日前
フタバ産業株式会社
排気部品
5日前
スズキ株式会社
エンジンの上部構造
1か月前
日本サーモスタット株式会社
サーモスタット装置
9日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン
26日前
マツダ株式会社
ロータリーピストンエンジン
26日前
株式会社豊田自動織機
分散板
5日前
スズキ株式会社
ブローバイガス還流装置
5日前
マレリ株式会社
排気熱回収装置
1か月前
日野自動車株式会社
排気浄化装置
19日前
マレリ株式会社
排気熱回収装置
1か月前
日本車輌製造株式会社
建設機械の作動油冷却装置
今日
株式会社豊田自動織機
動弁機構
1か月前
トヨタ自動車株式会社
エンジンオイルの希釈度合推定装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
触媒装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関のオイル劣化判定装置
1か月前
株式会社クボタ
ファン制御システム、及び作業機
今日
スズキ株式会社
内燃機関の冷却装置
5日前
日産自動車株式会社
車両の排気漏れ検査装置および方法
5日前
トヨタ自動車株式会社
過給エンジン用電気加熱式触媒装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒
20日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒装置
26日前
いすゞ自動車株式会社
ハイブリッド自動車
19日前
トヨタ自動車株式会社
通電加熱式触媒装置
20日前
ダイムラー トラック エージー
排気パイプ
1か月前
ダイムラー トラック エージー
排気パイプ
1か月前
フタバ産業株式会社
車載部品の製造方法及び溶接部材
23日前
株式会社三井E&S
アンモニアガスの処理装置及び処理方法
今日
ダイムラー トラック エージー
タンク構造
19日前
株式会社デンソー
バルブタイミング調整システム
5日前
続きを見る
他の特許を見る