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公開番号2025024809
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129091
出願日2023-08-08
発明の名称タンク構造
出願人ダイムラー トラック エージー
代理人個人,弁理士法人真田特許事務所
主分類F01P 11/00 20060101AFI20250214BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】安価な構造でタンク構造の取付部に高応力が発生することを抑制する。
【解決手段】車両の冷却系に介装されるとともに、冷却媒体を貯留可能なタンク構造10において、冷却媒体を貯留可能な貯留槽をなす本体部11と、本体部11から所定の延出方向へ延出した板状部位で形成され、本体部11を車両に取り付けるための取付部20と、を有する。取付部20は、本体部11に対する接続箇所である基端部21に対して延出方向に位置し、車両側に対する取り付け箇所をなす先端部22と、先端部22と基端部21との間において取付部20の一部が打ち抜かれた応力吸収部23と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両の冷却系に介装されるとともに、前記冷却系で用いられている冷却媒体を貯留可能なタンク構造において、
前記冷却媒体を貯留可能な貯留槽をなす本体部と、
前記本体部から所定の延出方向へ延出した板状部位で形成されており、前記本体部を前記車両に取り付けるための取付部と、を有し、
前記取付部は、
前記本体部に対する接続箇所である基端部に対して前記延出方向に位置し、前記車両側に対する取り付け箇所をなす先端部と、
前記先端部と前記基端部との間において前記取付部の一部が打ち抜かれた応力吸収部と、を備えた
ことを特徴とする、タンク構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件は、車両の冷却系に介装されたタンク構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エンジンの冷却装置において、冷却媒体に混入する空気を除去(気液分離)するためのサージタンクを設けたサージタンク方式の冷却装置が知られる。このサージタンクは、冷却媒体が循環する冷却回路に介装されており、冷却回路を循環する冷却媒体の一部が流入するようになっている。
例えば特許文献1には、キャブオーバ型トラックにおいてキャブを支持するためのキャブブリッジに配置されたサージタンクが開示されている。この例では、サージタンクの本体から延出した取付部においてボルトを締結することで、サージタンクがキャブブリッジに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-131751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、高温になった冷却媒体がサージタンクに流入した場合、サージタンクが熱変形する場合がある。上記のように、本体から延出した取付部においてサージタンクがキャブブリッジに取り付けられた構造では、サージタンクの熱変形に起因する高応力が取付部、特に取付部の基端部に発生する傾向がある。この高応力の発生を抑制する技術として、例えばラバー部材を介してボルトを装着することで、ラバー部材により応力を緩和(抑制)することが従来行われている。
【0005】
しかし、この技術では、ラバー部材が比較的高価であること及びラバー部材の取り付けるための作業工数が増加することから、コストが増加していた。そのため、従来のタンク構造では、コスト増加を抑えるとともに、熱変形に起因する高応力の発生を抑制するうえで改善の余地があった。
よって、本件のタンク構造は、安価な構造でタンク構造の取付部に高応力が発生することを抑制することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
【0007】
(1)本適用例に係るタンク構造は、車両の冷却系に介装されるとともに、前記冷却系で用いられている冷却媒体を貯留可能なタンク構造において、前記冷却媒体を貯留可能な貯留槽をなす本体部と、前記本体部から所定の延出方向へ延出した板状部位で形成されており、前記本体部を前記車両に取り付けるための取付部と、を有し、前記取付部は、前記本体部に対する接続箇所である基端部に対して前記延出方向に位置し、前記車両側に対する取り付け箇所をなす先端部と、前記先端部と前記基端部との間において前記取付部の一部が打ち抜かれた応力吸収部と、を備えている。
【0008】
このタンク構造によれば、本体部から延出した取付部の先端部が車両側に取り付けられ、この取付部の先端部と基端部との間、断面積が基端部の断面積よりも小さく設定された応力吸収部が設けられている。
上記の構成によれば、本体部が熱変形した場合、応力吸収部において熱変形による伸長が吸収されるため、取付部の全体が伸長される場合に比べて、取付部、特に取付部の基端部付近における応力の発生を緩和(抑制)することができる。
また、応力吸収部の断面積を基端部の断面積よりも小さく設定するだけで形成でき、例えばラバー部材のような別部材を取り付ける必要がないので、部品コストや工数増加によるコスト増加を抑制することができる。
【発明の効果】
【0009】
本件のタンク構造によれば、安価な構造でタンク構造の取付部に高応力が発生することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
適用例に係るタンク構造と、このタンク構造が搭載されたトラックとを上方から視た平面図である。
図1のタンク構造とトラックとを後方から視た背面図である。
適用例に係るタンク構造を図1の矢印Aから視た斜視図である。
適用例に係るタンク構造を図3の矢印Bから視た斜視図である。
適用例に係るタンク構造の取付部を拡大して示す説明図である。
変形例に係るタンク構造の取付部を拡大して示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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