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公開番号2025029538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023134274
出願日2023-08-21
発明の名称車両冷媒用断熱チューブおよびその製造方法
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類F01P 11/04 20060101AFI20250227BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】断熱性能が付与され、かつ、製造時および使用時に形状維持可能な車両冷媒用断熱チューブを提供すること。
【解決手段】
車両冷媒用の流路4を有するチューブであって、
内部に前記流路4を区画形成する流路形成層2と、前記流路形成層2を径方向外側から覆う断熱層3と、を有し、
前記流路形成層2の空隙率は20%未満であり、前記断熱層3の空隙率は20%以上80%未満である、車両冷媒用断熱チューブ1。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両冷媒用の流路を有するチューブであって、
内部に前記流路を区画形成する流路形成層と、前記流路形成層を径方向外側から覆う断熱層と、を有し、
前記流路形成層の空隙率は20%未満であり、前記断熱層の空隙率は20%以上80%未満である、車両冷媒用断熱チューブ。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
車両冷媒用の流路を有するチューブであって、
内部に前記流路を区画形成する流路形成層と、前記流路形成層を径方向外側から覆う断熱層と、を有し、
前記流路形成層のヤング率は1000MPa以上4000MPa以下であり、前記断熱層のヤング率は1000MPa未満である、車両冷媒用断熱チューブ。
【請求項3】
前記流路形成層のヤング率は1000MPa以上4000MPa以下である、請求項1に記載の車両冷媒用断熱チューブ。
【請求項4】
前記断熱層の空隙率は20%以上80%未満である、請求項2に記載の車両冷媒用断熱チューブ。
【請求項5】
さらに、前記断熱層を径方向外側から覆う保護層を有し、
前記保護層の空隙率は20%未満である、請求項1または請求項2に記載の車両冷媒用断熱チューブ。
【請求項6】
車両冷媒用の流路を有し、内部に前記流路を区画形成する流路形成層と、前記流路形成層を径方向外側から覆う断熱層と、を有するチューブを製造する方法であって、
前記流路形成層の材料である流路形成材料と、前記断熱層の材料である断熱材料と、を用い、空隙率が20%未満である前記流路形成層と、空隙率が20%以上80%未満である前記断熱層と、を押出成形する押出成形工程を具備する、車両冷媒用断熱チューブの製造方法。
【請求項7】
車両冷媒用の流路を有し、内部に前記流路を区画形成する流路形成層と、前記流路形成層を径方向外側から覆う断熱層と、を有するチューブを製造する方法であって、
前記流路形成層の材料である流路形成材料と、前記断熱層の材料である断熱材料と、を用い、ヤング率が1000MPa以上4000MPa以下である前記流路形成層と、ヤング率が1000MPa未満である前記断熱層と、を押出成形する押出成形工程を具備する、車両冷媒用断熱チューブの製造方法。
【請求項8】
請求項6に記載の製造方法により押出成形された車両冷媒用断熱チューブ。
【請求項9】
請求項7に記載の製造方法により押出成形された車両冷媒用断熱チューブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両に搭載され車両冷媒の流路を有する車両冷媒用断熱チューブ、当該車両冷媒用断熱チューブを製造する方法、ならびに、当該製造方法で得られた車両冷媒用断熱チューブに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両に搭載される車両搭載装置のうち例えば電動モータや車両駆動用バッテリ等は、過剰に高温であったりまたは過剰に低温であったりすると、充分な能力を発揮し難い。一般的な車両には、この種の車両搭載装置を適正な温度に保つための熱交換器が搭載されている。当該熱交換器には車両冷媒が流通し、当該熱交換器は車両冷媒を介して車両搭載装置と熱交換する。
当該熱交換器は、車両冷媒用断熱チューブを介して、車両冷媒用のタンクや輸液ポンプ等に接続される。車両冷媒用断熱チューブは、熱交換器やタンク、輸液ポンプ等に通じる車両冷媒用の流路を有するといい得る。
【0003】
車両搭載装置を適正な温度に保つためには、当該車両搭載装置と熱交換する車両冷媒を所定の温度範囲に維持することが有効と考えられる。車両冷媒を所定の温度範囲に維持するためには、当該車両冷媒が流通する車両冷媒用チューブに断熱性能を付与した車両冷媒用断熱チューブを用いるのが有効と考えられる。
【0004】
車両冷媒用チューブに断熱性能を付与し車両冷媒用断熱チューブとするための方法の一つとして、当該車両冷媒用断熱チューブの材料として断熱材を選択することが考えられる。
【0005】
特許文献1には、半導体製造装置に高温の薬液を流通させる配管が紹介されている。特許文献1には、当該配管が多孔質チューブで形成されることにより、薬液の温度が保たれる旨の記載がある。
【0006】
特許文献1には、上記の多孔質チューブの具体例として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる多孔質部と当該多孔質部に担持されている酸塩基指示薬と、を有するものが紹介されている。
参考までに、多孔質チューブを流通する酸性または塩基性の薬液が漏出すると、当該薬液と酸塩基指示薬とが反応し呈色する。したがって、当該多孔質チューブによると、断熱性能が発揮されるとともに、当該多孔質チューブのうち薬液が漏れ出ている箇所を容易に検知することが可能になる利点がある。
【0007】
上記した多孔質部によって車両冷媒用チューブを形成すれば、断熱性能の付与された車両冷媒用断熱チューブを得ることができると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-143892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記したように、特許文献1に紹介されている多孔質部によって車両冷媒用チューブを形成すれば、断熱性能の付与された車両冷媒用断熱チューブを得ることができると考えられる。
【0010】
ところで車両冷媒用チューブには、上記した熱交換器等の相手部材に接続される都合上、上記した断熱性能に加えて、相手部材に対して強度高く接続されることが要求される。
しかし上記したPTFEからなる多孔質部は、剛性や強度がさほど高くないために、その形状を維持することが困難になる場合がある。このため当該多孔質部で形成された車両冷媒用断熱チューブは、相手部材に対する接続強度に劣る虞がある。
(【0011】以降は省略されています)

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