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公開番号
2025031051
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137007
出願日
2023-08-25
発明の名称
硫黄架橋ゴムの脱硫方法
出願人
豊田合成株式会社
,
国立大学法人東海国立大学機構
代理人
個人
主分類
C08J
3/28 20060101AFI20250228BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】脱硫剤が不要で、臭気の問題もないうえに、脱硫が進行しやすく、時間が長くかからないため物性が劣化しにくい、新しい硫黄架橋ゴムの脱硫方法を提供する。
【解決手段】硫黄架橋ゴムに水素プラズマを接触させて脱硫する。水素プラズマはマイクロ波により生成することが好ましい。接触は処理室内で行うことが好ましい。処理室内圧力は2000Pa以下とすることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
硫黄架橋ゴムに水素プラズマを接触させることを特徴とする硫黄架橋ゴムの脱硫方法。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
水素プラズマはマイクロ波により生成する請求項1記載の硫黄架橋ゴムの脱硫方法。
【請求項3】
接触は処理室内で行う請求項1又は2記載の硫黄架橋ゴムの脱硫方法。
【請求項4】
処理室内圧力は2000Pa以下とする請求項3記載の硫黄架橋ゴムの脱硫方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硫黄架橋ゴムの脱硫方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックやゴム等の有機ポリマーの資源循環に関心が高まっている。加硫ゴムの再生利用は検討されているが、経済的に産業として成り立ちにくいため、大半が燃料として消費されているのが現状である。加硫ゴムの燃料用途以外の再利用方法としては、防舷材としての使用のようにそのままの使用、粉末化して固めての使用、各種充填剤としての使用が挙げられる。
【0003】
加硫ゴム製品の多くは硫黄架橋ゴムよりなり、その再資源化・再利用化・循環利用化を行うには、特徴である硫黄架橋(S-S結合)を切断して脱硫する必要があり、脱硫率を高めることが求められている。硫黄架橋ゴムの脱硫方法として、従来行われているのはせん断法と化学的方法であり、実験的にはプラズマ法も知られている。
【0004】
せん断法は、硫黄架橋ゴムを溶融混練し、硫黄結合をせん断応力により物理的に切断して脱硫する方法である(特許文献1)。同方法は、簡便ではあるが、高温条件が必要であり、また、脱硫が終了するまでに時間を要する場合、ゴム主鎖も一部切断される割合が高くなり物性が低下するという問題がある。
【0005】
化学的方法は、硫黄架橋ゴムの硫黄結合を脱硫剤により化学的に切断して脱硫する方法である(特許文献2)。同方法は、ゴム主鎖の切断による物性の低下は少ないが、脱硫剤(ジスルフィド化合物、チオール化合物、ジメチルスルホキシド、アミン化合物等)が特有の臭気を放つ化合物群なので、脱硫時に臭気が発生し、脱硫後の再生ゴムにも臭いが付くという問題がある。
【0006】
プラズマ法は、硫黄架橋ゴムにいわゆるプラズマを接触させることで脱硫反応を進行させる方法であり、特許文献3にはプラズマ生成ガスとして、空気、酸素、窒素、及び酸素富化ガスが記載されている。同方法は、脱硫剤が不要で、臭気の問題もないが、次に述べるとおり、本発明者らの検討によると脱硫が進行しにくいという大きな問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-019949号公報
特表2010-535912号公報
中国特許出願公開第111621058号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは、上記のとおり脱硫剤が不要で、臭気の問題もないプラズマ法に注目し、酸素プラズマ(S-S結合を切断、S-O結合を形成すると考えられる)による脱流を検討してきたが、脱硫が進行しにくく、時間が長くかかるため物性の劣化につながるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、脱硫剤が不要で、臭気の問題もないうえに、脱硫が進行しやすく、時間が長くかからないため物性が劣化しにくい、新しい硫黄架橋ゴムの脱硫方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[1]硫黄架橋ゴムに水素プラズマを接触させることを特徴とする硫黄架橋ゴムの脱硫方法。
(【0011】以降は省略されています)
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