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公開番号2025091490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206677
出願日2023-12-07
発明の名称ステアリング装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B60Q 3/283 20170101AFI20250612BHJP(車両一般)
要約【課題】被照射領域の外縁近傍の一部の領域においては、目標とする混合された色を再現する。
【解決手段】ステアリング装置は、回転軸を中心として回転できるように移動体に設けられている回転部と、回転部に接続されており、回転部よりも回転軸から遠い位置に配されている周辺部と、周辺部を照射する光を射出する第1発光部と、を備える。第1発光部は、第1光を射出する第1素子と、第1光とは異なる色を有する第2光を射出する第2素子と、第1素子と第2素子とを覆う第1透光カバーと、を備える。第1透光カバーは、通過する光を拡散させる凹凸を備える第1拡散部を備える。第1拡散部は、第1透光カバーにおいて第1光または第2光が通過する第1通過部のうち、(i)第1素子と第2素子が並ぶ第1配置方向についての第1通過部の端と、(ii)第1光と第2光の両方が通過する第1全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
移動体のステアリング装置であって、
回転軸を中心として回転できるように前記移動体に設けられている回転部と、
前記回転部に接続されている周辺部であって、前記回転部よりも前記回転軸から遠い位置に配されている、周辺部と、
前記周辺部を照射する光を射出する第1発光部と、を備え、
前記第1発光部は、
第1光を射出する第1素子と、
第1光とは異なる色を有する第2光を射出する第2素子と、
前記第1素子と前記第2素子とを覆い、光を透過する第1透光カバーと、を備え、
前記第1透光カバーは、通過する光を拡散させる凹凸を備える第1拡散部を備え、
前記第1拡散部は、前記第1透光カバーにおいて第1光と第2光の少なくとも一方が通過する部分である第1通過部のうち、(i)前記第1素子と前記第2素子が並ぶ第1配置方向についての前記第1通過部の端と、(ii)第1光と第2光の両方が通過する部分である第1全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられている、ステアリング装置。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記第1透光カバーは、
前記第1素子からの第1光と前記第2素子からの第2光を受け取る第1面と、
前記第1面とは逆の側の面であり、前記ステアリング装置の外面の一部を構成し、前記第1面が受け取った光を前記周辺部に向けて射出する第2面と、を備え、
前記凹凸は、前記第1面に設けられている、ステアリング装置。
【請求項3】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記第1発光部は、
前記第2素子と前記第1素子の間に配されている第3素子であって、第1光と第2光の混合によって生成できない色を有する第3光を射出する第3素子を備え、
前記第1透光カバーは、前記第3素子を覆う、ステアリング装置。
【請求項4】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記第1透光カバーは、
前記第1拡散部に比べて通過する光を拡散させない第1透過部と、
通過する光を拡散させる凹凸を備える追加の拡散部と、を備え、
前記追加の拡散部は、第1配置方向について、前記第1透過部に対して前記第1拡散部とは逆の側に配されており、前記第1通過部のうち、(i)前記第1配置方向についての前記第1通過部の他方の端と、(ii)前記第1全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられており、
前記第1通過部における前記第1配置方向についての前記第1拡散部の大きさの割合は、25%以下であり、
前記第1通過部における前記第1配置方向についての前記追加の拡散部の大きさの割合は、25%以下である、ステアリング装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング装置であって、
前記ステアリング装置が前記移動体に対して進行方向として前方を指示する基準角度位置に前記回転部があるとき、前記回転軸と前方とを含む面である基準面に対して、前記第1発光部とは逆の側に配され、前記周辺部を照射する光を射出する、第2発光部を備え、
前記第2発光部は、
第1光と同じ色を有する第4光を射出する第4素子と、
第2光と同じ色を有する第5光を射出する第5素子と、
前記第4素子と前記第5素子とを覆い、光を透過する第2透光カバーと、を備え、
前記第2透光カバーは、通過する光を拡散させる凹凸を備える第2拡散部を備え、
前記第2拡散部は、前記第2透光カバーにおいて第4光と第5光の少なくとも一方が通過する部分である第2通過部のうち、(i)前記第4素子と前記第5素子が並ぶ第2配置方向についての前記第2通過部の端と、(ii)第4光と第5光の両方が通過する部分である第2全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられており、
前記第1発光部から射出された光と、前記第2発光部から射出された光とは、前記周辺部上において、一部が重複する領域をそれぞれ照射する、ステアリング装置。
【請求項6】
請求項5に記載のステアリング装置であって、
前記第1透光カバーは、前記第1拡散部に比べて通過する光を拡散させない第1透過部を備え、
前記第1通過部における前記第1配置方向についての前記第1拡散部の大きさの割合は、50%以下であり、
前記第2透光カバーは、前記第2拡散部に比べて通過する光を拡散させない第2透過部を備え、
前記第2通過部における前記第2配置方向についての前記第2拡散部の大きさの割合は、50%以下である、ステアリング装置。
【請求項7】
請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング装置であって、
前記ステアリング装置は、
前記ステアリング装置が前記移動体に対して進行方向として前方を指示する基準角度位置に前記回転部があるとき、前記回転軸と前方とを含む面である基準面に対して、前記第1発光部とは逆の側に配され、前記周辺部を照射する光を射出する、第2発光部と、
前記基準面と重なる位置に配され、前記周辺部を照射する光を射出する、第3発光部と、を備え、
前記第2発光部は、
第1光と同じ色を有する第4光を射出する第4素子と、
第2光と同じ色を有する第5光を射出する第5素子と、
前記第4素子と前記第5素子とを覆い、光を透過する第2透光カバーと、を備え、
前記第2透光カバーは、通過する光を拡散させる凹凸を備える第2拡散部を備え、
前記第2拡散部は、前記第2透光カバーにおいて第4光と第5光の少なくとも一方が通過する部分である第2通過部のうち、(i)前記第4素子と前記第5素子が並ぶ第2配置方向についての前記第2通過部の端と、(ii)第4光と第5光の両方が通過する部分である第2全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられており、
前記第1透光カバーは、前記第1拡散部に比べて通過する光を拡散させない第1透過部を備え、
前記第2透光カバーは、前記第2拡散部に比べて通過する光を拡散させない第2透過部を備え、
前記第1通過部における前記第1配置方向についての前記第1拡散部の大きさの割合は、50%以下であり、
前記第2通過部における前記第2配置方向についての前記第2拡散部の大きさの割合は、50%以下である、ステアリング装置。
【請求項8】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記凹凸は、前記第1配置方向と交わる方向に沿って延びる形状であって、前記第1配置方向と交わる前記方向に垂直な断面において、同一方向に突出する複数の三角形が隣接している形状を有する、ステアリング装置。
【請求項9】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記凹凸は、前記第1配置方向と交わる方向に沿って延びる形状であって、前記第1配置方向と交わる前記方向に垂直な断面において、同一方向に突出する複数の曲線部分が隣接している形状を有する、ステアリング装置。
【請求項10】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記凹凸は、前記第1配置方向と交わる方向に沿って延びる形状であって、前記第1配置方向と交わる前記方向に垂直な断面において、第1方向に突出する複数の第1種の曲線部分と、前記第1方向とは逆の第2方向に突出する複数の第2種の曲線部分であって、それぞれ前記第1種の曲線部分の一つよりも前記第1配置方向のついての寸法が小さい、複数の第2種の曲線部分と、が交互に配されている形状を有する、ステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ステアリング装置に関する。
続きを表示(約 7,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両のステアリング装置においてホイール部を照らす照明装置が存在する。特許文献1のステアリングホイール照明装置においては、パッド部および左右のスポーク部に、可視光を射出する発光部が装着されている。各発光部は、光をホイール部に向けて射出する。各発光部は、赤色、緑色、および青色のLED素子を備える。各発光部は、それら3色の光の混合により、射出される光として任意の色の光を実現する。その結果、ホイール部を照らす光によって、たとえば、運転者にホイール部を把持するように促すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-111440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
互いに異なる3色の光を射出する3個のLED素子は、発光部において、まったく同一の位置に重ねて配されることはできない。すなわち、互いに異なる色の光を射出する3個のLED素子は、発光部において、異なる位置に配されている。このため、発光部からの光を照射される対象物上の被照射領域のうち、被照射領域の外縁近傍の一部の領域においては、3個のLED素子のうちの一つのLED素子の光のみが照射される場合がある。その結果、被照射領域の外縁近傍の一部の領域においては、目標とする混合された色が再現されず、その一つのLED素子の色の成分が強く表れる。この問題は、特に、対象物上の被照射領域が、発光部に正対する平面ではなく、発光部との距離が異なる複数の部位を備える曲面である場合に、特に顕著となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、移動体のステアリング装置が提供される。このステアリング装置は、回転軸を中心として回転できるように前記移動体に設けられている回転部と、前記回転部に接続されている周辺部であって、前記回転部よりも前記回転軸から遠い位置に配されている、周辺部と、前記周辺部を照射する光を射出する第1発光部と、を備える。前記第1発光部は、第1光を射出する第1素子と、第1光とは異なる色を有する第2光を射出する第2素子と、前記第1素子と前記第2素子とを覆い、光を透過する第1透光カバーと、を備える。前記第1透光カバーは、通過する光を拡散させる凹凸を備える第1拡散部を備える。前記第1拡散部は、前記第1透光カバーにおいて第1光と第2光の少なくとも一方が通過する部分である第1通過部のうち、(i)前記第1素子と前記第2素子が並ぶ第1配置方向についての前記第1通過部の端と、(ii)第1光と第2光の両方が通過する部分である第1全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられている。
このような態様とすることにより、第1発光部からの光を受ける周辺部上の被照射領域のうち、第1配置方向についての一方の外縁の近傍の部分には、第1透光カバーの第1拡散部を通過した光が照射される。その結果、被照射領域の一方の外縁近傍には、第1光と第2光とが拡散され混合されて生じた光が、照射される。このため、第1光の強度と第2光の強度とを調整することにより目標とする色の光を第1発光部から射出し、その光で周辺部を照射する場合に、被照射領域の一方の外縁近傍において、第1光または第2光のみが照射され、その色が強く認識される事態を防止できる。
(2)上記のステアリング装置において、前記第1透光カバーは、前記第1素子からの第1光と前記第2素子からの第2光を受け取る第1面と、前記第1面とは逆の側の面であり、前記ステアリング装置の外面の一部を構成し、前記第1面が受け取った光を前記周辺部に向けて射出する第2面と、を備え、前記凹凸は、前記第1面に設けられている、態様とすることもできる。
この態様においては、入射した第1光および第2光を拡散により混色する第1透光カバーの機能は、第1面の形状によって実現されている。このため、ステアリング装置の外面の一部を構成する第2面の形状は、第1光および第2光の拡散以外の要請に応じて、任意の形状に形成されることができる。
(3)上記のステアリング装置において、前記第1発光部は、前記第2素子と前記第1素子の間に配されている第3素子であって、第1光と第2光の混合によって生成できない色を有する第3光を射出する第3素子を備え、前記第1透光カバーは、前記第3素子を覆う、態様とすることもできる。
このような態様とすることにより、第1素子と第2素子と第3素子とが制御されることにより、任意の色相を有する光が第1発光部から射出されることができる。
(4)上記のステアリング装置において、前記第1透光カバーは、前記第1拡散部に比べて通過する光を拡散させない第1透過部と、通過する光を拡散させる凹凸を備える追加の拡散部と、を備え、前記追加の拡散部は、第1配置方向について、前記第1透過部に対して前記第1拡散部とは逆の側に配されており、前記第1通過部のうち、(i)前記第1配置方向についての前記第1通過部の他方の端と、(ii)前記第1全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられており、前記第1通過部における前記第1配置方向についての前記第1拡散部の大きさの割合は、25%以下であり、前記第1通過部における前記第1配置方向についての前記追加の拡散部の大きさの割合は、25%以下である、態様とすることもできる。
第1拡散部に比べて光を拡散させない第1透過部を通過する光においては、第1拡散部を通過する光よりも、第1透光カバーを通過する際に生じる光の損失の割合が小さい。このため、上記の態様においては、第1拡散部と追加の拡散部を通過する光によって、被照射領域の両端の外縁近傍において、第1光または第2光の色が強く認識される事態を防止できる。そして、第1透過部を通過する光によって、周辺部の被照射領域を照らす光全体の量を、多くすることができる。
(5)上記のステアリング装置において、前記ステアリング装置が前記移動体に対して進行方向として前方を指示する基準角度位置に前記回転部があるとき、前記回転軸と前方とを含む面である基準面に対して、前記第1発光部とは逆の側に配され、前記周辺部を照射する光を射出する、第2発光部を備え、前記第2発光部は、第1光と同じ色を有する第4光を射出する第4素子と、第2光と同じ色を有する第5光を射出する第5素子と、前記第4素子と前記第5素子とを覆い、光を透過する第2透光カバーと、を備え、前記第2透光カバーは、通過する光を拡散させる凹凸を備える第2拡散部を備え、前記第2拡散部は、前記第2透光カバーにおいて第4光と第5光の少なくとも一方が通過する部分である第2通過部のうち、(i)前記第4素子と前記第5素子が並ぶ第2配置方向についての前記第2通過部の端と、(ii)第4光と第5光の両方が通過する部分である第2全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられており、前記第1発光部から射出された光と、前記第2発光部から射出された光とは、前記周辺部上において、一部が重複する領域をそれぞれ照射する、態様とすることもできる。
この態様においては、第1発光部によって光を照射される周辺部上の領域の、第1配置方向についての他方の外縁部分には、第2発光部が射出した光が重ねて照射される。第2発光部によって光を照射される周辺部上の領域の、第2配置方向についての他方の外縁部分には、第1発光部が射出した光が重ねて照射される。このため、それらの外縁部分においては、第1光または第4光と、第2光または第5光と、のうちのいずれか一方のみが照射され、その色が強く認識される、という事態が生じにくい。一方、回転の方向についての被照射領域の外縁近傍の両端においては、第1拡散部または第2拡散部によって第1光と第2光、または第4光と第5光が拡散され混合されて生じた光が、照射される。このため、それらの外縁部分においても、第1光または第4光と、第2光または第5光と、のうちのいずれか一方のみが照射され、その色が強く認識される、という事態が生じにくい。よって、被照射領域の全体について、色むらの少ない光を照射することができる。
(6)上記のステアリング装置において、前記第1透光カバーは、前記第1拡散部に比べて通過する光を拡散させない第1透過部を備え、前記第1通過部における前記第1配置方向についての前記第1拡散部の大きさの割合は、50%以下であり、前記第2透光カバーは、前記第2拡散部に比べて通過する光を拡散させない第2透過部を備え、前記第2通過部における前記第2配置方向についての前記第2拡散部の大きさの割合は、50%以下である、態様とすることもできる。
第1拡散部に比べて光を拡散させない第1透過部を通過する光においては、第1拡散部を通過する光よりも、第1透光カバーを通過する際に生じる光の損失の割合が小さい。第2拡散部に比べて光を拡散させない第2透過部を通過する光においては、第2拡散部を通過する光よりも、第2透光カバーを通過する際に生じる光の損失の割合が小さい。このため、上記の態様においては、第1拡散部または第2拡散部を通過する光によって、被照射領域の外縁近傍において、第1光と、第2光と、第4光と、第5光と、のうちのいずれかの色が強く認識される事態を十分に防止できる。そして第1透過部または第2透過部を通過する光によって、周辺部の被照射領域を照らす光全体の量を、多くすることができる。
(7)上記のステアリング装置において、前記ステアリング装置は、前記ステアリング装置が前記移動体に対して進行方向として前方を指示する基準角度位置に前記回転部があるとき、前記回転軸と前方とを含む面である基準面に対して、前記第1発光部とは逆の側に配され、前記周辺部を照射する光を射出する、第2発光部と、前記基準面と重なる位置に配され、前記周辺部を照射する光を射出する、第3発光部と、を備え、前記第2発光部は、第1光と同じ色を有する第4光を射出する第4素子と、第2光と同じ色を有する第5光を射出する第5素子と、前記第4素子と前記第5素子とを覆い、光を透過する第2透光カバーと、を備え、前記第2透光カバーは、通過する光を拡散させる凹凸を備える第2拡散部を備え、前記第2拡散部は、前記第2透光カバーにおいて第4光と第5光の少なくとも一方が通過する部分である第2通過部のうち、(i)前記第4素子と前記第5素子が並ぶ第2配置方向についての前記第2通過部の端と、(ii)第4光と第5光の両方が通過する部分である第2全通過部の少なくとも一部と、を含む範囲に設けられており、前記第1透光カバーは、前記第1拡散部に比べて通過する光を拡散させない第1透過部を備え、前記第2透光カバーは、前記第2拡散部に比べて通過する光を拡散させない第2透過部を備え、前記第1通過部における前記第1配置方向についての前記第1拡散部の大きさの割合は、50%以下であり、前記第2通過部における前記第2配置方向についての前記第2拡散部の大きさの割合は、50%以下である、態様とすることもできる。
第1拡散部に比べて光を拡散させない第1透過部を通過する光においては、第1拡散部を通過する光よりも、第1透光カバーを通過する際に生じる光の損失の割合が小さい。第2拡散部に比べて光を拡散させない第2透過部を通過する光においては、第2拡散部を通過する光よりも、第2透光カバーを通過する際に生じる光の損失の割合が小さい。このため、上記の態様においては、第1拡散部または第2拡散部を通過する光によって、被照射領域の外縁近傍において、第1光と、第2光と、第4光と、第5光と、のうちのいずれかの色が強く認識される事態を十分に防止できる。そして、第1透過部または第2透過部を通過する光、ならびに第3発光部が射出する光によって、周辺部の被照射領域を照らす光全体の量を、多くすることができる。
(8)上記のステアリング装置において、前記凹凸は、前記第1配置方向と交わる方向に沿って延びる形状であって、前記第1配置方向と交わる前記方向に垂直な断面において、同一方向に突出する複数の三角形が隣接している形状を有する、態様とすることもできる。
このような態様においては、凹凸を構成する三角形の斜面の角度を適切に設定することにより、凹凸による拡散光が向かう向きを、目標とする角度範囲に制御することができる。
(9)上記のステアリング装置において、前記凹凸は、前記第1配置方向と交わる方向に沿って延びる形状であって、前記第1配置方向と交わる前記方向に垂直な断面において、同一方向に突出する複数の曲線部分が隣接している形状を有する、態様とすることもできる。
このような態様においては、凹凸を構成する曲線部分の曲率および長さを適切に設定することにより、個々の曲線部分を通過した光が集光する位置、または個々の曲線部分を通過した光が照射対象にあたったときに占める範囲を、目標とする状態に応じて適切に制御することができる。
(10)上記のステアリング装置において、前記凹凸は、前記第1配置方向と交わる方向に沿って延びる形状であって、前記第1配置方向と交わる前記方向に垂直な断面において、第1方向に突出する複数の第1種の曲線部分と、前記第1方向とは逆の第2方向に突出する複数の第2種の曲線部分であって、それぞれ前記第1種の曲線部分の一つよりも前記第1配置方向のついての寸法が小さい、複数の第2種の曲線部分と、が交互に配されている形状を有する、態様とすることもできる。
このような態様においては、凹凸を構成する第1種の曲線部分の曲率および長さを適切に設定することにより、個々の曲線部分を通過した光が集光する位置、または個々の曲線部分を通過した光が照射対象にあたったときに占める範囲を、目標とする状態に応じて適切に制御することができる。
また、隣接する二つの第1種の曲線部分の間に、逆方向に突出する第2種の曲線部分が配されているため、鋳造により第1透光カバーを製造する際の型抜きが容易である。
本開示は、移動体のステアリング装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、照明装置や、光照射装置、環境制御装置、警告装置等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態としてのステアリング装置1の正面図である。
第1発光部210Rの構成および機能を示す説明図である。
第1発光部210Rの構成をより詳細に示す説明図である。
第1透光カバー216Rの斜視図である。
第1透光カバー216Rの斜視図である。
第1透光カバー216Rの平面図である。
第1透光カバー216Rの底面図である。
参考例の第1発光部210RCの構成を示す説明図である。
第1拡散部216DRが有する凹凸216irの断面形状を示す説明図である。
第1拡散部216DRと、第1透過部216TRと、第2拡散部216DLと、第2透過部216TLと、の配置を示す説明図である。
第1実施形態の変形例1において、第1拡散部216DRが有する凹凸216ir2の断面形状を示す説明図である。
第1実施形態の変形例2において、第1拡散部216DRが有する凹凸216ir3の断面形状を示す説明図である。
第1発光部210Rと、第2発光部210Lと、第3発光部210Cと、の配置を示す説明図である。
第3発光部210Cが有する拡散部216DR3,216DL3、ならびに透過部216TCの配置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1.ステアリング装置の構成:
図1は、第1実施形態としてのステアリング装置1の正面図である。ステアリング装置1は、車両MVに搭載される。ステアリング装置1は、車両MVの進行方向を制御するために、車両MVの運転者によって操作される。図1は、車両MVの進行方向としてステアリング装置1が正面前方DFを指定している状態を示す。図1において、鉛直方向DVおよび水平方向DHを示す。図1において示される水平方向DHは、紙面に平行な方向である。これに対して、図1において示される鉛直方向DVは、紙面に平行な方向ではない。
【0009】
ステアリング装置1は、周辺部100と、回転部200と、発光部210と、中央部材300と、取付部材400,400と、を備える。
【0010】
回転部200は、回転軸RAを中心として回転できるように車両MVに設けられている(図1の中段中央部、および矢印DR参照)。回転部200は、周辺部100を介して、車両MVの運転者によって回転される。回転部200の向き、すなわち回転部200の角度位置によって、車両MVの進行方向が指定される。回転部200は、周辺部100と接続されている、いわゆるスポーク部を含む。図1において、回転部200の一部は、中央部材300、ならびに取付部材400,400に、それぞれ覆われている。
(【0011】以降は省略されています)

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