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公開番号
2025089282
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2024208115
出願日
2024-11-29
発明の名称
イルミネーション装置
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
B60Q
3/283 20170101AFI20250605BHJP(車両一般)
要約
【課題】ステアリングハンドルに用いられるイルミネーション装置において、光源と導光部材との相対的な位置関係のずれを抑制する。
【解決手段】ステアリングハンドルに用いられるイルミネーション装置は、表面に発光素子が設けられた基板と、ステアリングハンドルの外表面の一部を形成し、発光素子から出力される可視光をステアリングハンドルの外部へと射出する光透過性を有するカバー部材と、発光素子から出力される可視光をカバー部材へとガイドする導光部材と、基板とカバー部材とが取り付けられ、基板とカバー部材とを保持するベース部材と、を備える。導光部材は、基板とベース部材とで挟まれて保持されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ステアリングハンドルに用いられるイルミネーション装置であって、
表面に発光素子が設けられた基板と、
前記ステアリングハンドルの外表面の一部を形成し、前記発光素子から出力される可視光を前記ステアリングハンドルの外部へと射出する光透過性を有するカバー部材と、
前記発光素子から出力される前記可視光を前記カバー部材へとガイドする導光部材と、
前記基板と前記カバー部材とが取り付けられ、前記基板と前記カバー部材とを保持するベース部材と、
を備え、
前記導光部材は、前記基板と前記ベース部材とで挟まれて保持されている、
イルミネーション装置。
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【請求項2】
請求項1に記載のイルミネーション装置において、
前記基板は、ネジ止めにより前記ベース部材に取り付けられており、
前記導光部材は、前記ネジ止めによって、前記基板と前記ベース部材とで保持されている、イルミネーション装置。
【請求項3】
請求項1に記載のイルミネーション装置において、
前記導光部材は、
前記導光部材から前記カバー部材へと前記可視光が射出する射出面を有する第1導光部であって、前記基板の前記表面から前記カバー部材に向かう第1方向に沿って延設されている第1導光部と、
前記発光素子から出力される前記可視光が入射される入射面を有する第2導光部であって、前記第1方向と交わる第2方向に沿って延設されている第2導光部と、
前記第1導光部と前記第2導光部とを接続し、前記第2導光部により導かれる前記可視光を偏向させて前記第1導光部へと入力させる偏向部と、
を有する、イルミネーション装置。
【請求項4】
請求項1に記載のイルミネーション装置において、
前記導光部材は、前記導光部材から前記カバー部材へと前記可視光が射出する射出面を有する第1導光部であって、前記基板の前記表面から前記カバー部材に向かう第1方向に沿って延設されている第1導光部を有し、
前記ベース部材は、前記第1導光部の側面の少なくとも一部を全周に亘って囲むサポート部を有する、イルミネーション装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のイルミネーション装置であって、
前記基板において前記導光部材を挟むために接触する第1接触部と、前記ベース部材において前記導光部材を挟むために接触する第2接触部とは、前記基板の前記表面から前記カバー部材に向かう方向にみて、互いに重複する位置に配置されている、イルミネーション装置。
【請求項6】
ステアリングハンドルに用いられるイルミネーション装置であって、
表面に発光素子が設けられた基板と、
前記発光素子から出力される可視光を前記ステアリングハンドルの外部へと射出する光透過性を有するレンズ部材と、
前記発光素子から出力される前記可視光を前記レンズ部材へとガイドする導光部材と、
前記基板、前記レンズ部材、および前記導光部材とは異なる別部材と、
を備え、
前記導光部材は、前記基板と、前記レンズ部材または前記別部材と、で挟まれて保持されている、
イルミネーション装置。
【請求項7】
請求項6に記載のイルミネーション装置であって、
前記別部材は、前記ステアリングハンドルの骨格を形成する芯金を含み、
前記導光部材は、前記基板と前記芯金とで挟まれて保持されている、
イルミネーション装置。
【請求項8】
請求項6に記載のイルミネーション装置であって、
前記導光部材は、前記基板と前記レンズ部材とで挟まれて保持されている、
イルミネーション装置。
【請求項9】
請求項8に記載のイルミネーション装置であって、
前記導光部材は、前記導光部材から前記レンズ部材へと前記可視光が射出する射出面を有する第1導光部であって、前記基板の前記表面から前記レンズ部材に向かう第1方向に沿って延設されている第1導光部を有し、
前記レンズ部材は、前記第1導光部の側面の少なくとも一部を全周に亘って囲む囲み部を有し、
前記導光部材は、前記基板と前記囲み部の端部とで挟まれて保持されている、
イルミネーション装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ステアリングハンドルに用いられるイルミネーション装置に関する。
続きを表示(約 5,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ステアリングハンドルにおいて、運転者から視認可能な位置に、可視光や赤外光などの光を射出する装置(以下、「イルミネーション装置」と呼ぶ)が取り付けられて用いられることが提案されている。例えば、特許文献1は、光源が設けられた基板と、リムに沿って延設され、光が射出される外壁を構成するディフューザと、光源から発される光をディフューザへと導く導光部材とを備えるイルミネーション装置を開示する。このイルミネーション装置では、導光部材は、ディフューザに係合されることにより、導光部材とディフューザとの相対的な位置関係が固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/157129号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のイルミネーション装置では、光源と導光部材との相対的な位置関係が固定されていないため、かかる位置関係がずれるおそれがある。例えば、特許文献1の図2と図3とを比較すると、図3の構成では、図2の構成に比べて、導光部材が光源に対して上方側にずれている。このように光源と導光部材との相対的な位置関係のずれが生じると、イルミネーション装置の発光面における輝度が予定されている輝度からずれるといった問題や、発光面において輝度ムラが生じるといった問題が生じ得る。そこで、ステアリングハンドルに用いられるイルミネーション装置において、光源と導光部材との相対的な位置関係のずれを抑制可能な技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一実施形態として、ステアリングハンドルに用いられるイルミネーション装置が提供される。このイルミネーション装置は、表面に発光素子が設けられた基板と、前記ステアリングハンドルの外表面の一部を形成し、前記発光素子から出力される可視光を前記ステアリングハンドルの外部へと射出する光透過性を有するカバー部材と、前記発光素子から出力される前記可視光を前記カバー部材へとガイドする導光部材と、前記基板と前記カバー部材とが取り付けられ、前記基板と前記カバー部材とを保持するベース部材と、を備える。前記導光部材は、前記基板と前記ベース部材とで挟まれて保持されている。
上記形態のイルミネーション装置によれば、導光部材は、基板とベース部材とで挟まれて保持されているので、基板の表面に設けられた光源となる発光素子と、導光部材との相対的な位置関係のずれを抑制できる。また、このように、光源と導光部材との相対的な位置関係のずれを抑制できるので、例えば、導光部材の外周面に爪や係合穴などの係合部を設けてベース部材或いはカバー部材と係合させて位置ずれを防止する必要が無い。このため、導光部材に設けられた係合部において、可視光が外部に漏れるなどして光量が減少してしまうことを抑制できる。
(2)上記形態のイルミネーション装置において、前記基板は、ネジ止めにより前記ベース部材に取り付けられており、前記導光部材は、前記ネジ止めによって、前記基板と前記ベース部材とで保持されていてもよい。
この形態のイルミネーション装置によれば、導光部材は、ネジ止めによって基板とベース部材とで保持されているので、ネジ止めが無い構成に比べて、基板とベース部材とによる導光部材の保持をより確実に実現できると共に、かかる保持状態をより長く維持できる。
(3)上記形態のイルミネーション装置において、前記導光部材は、前記導光部材から前記カバー部材へと前記可視光が射出する射出面を有する第1導光部であって、前記基板の前記表面から前記カバー部材に向かう第1方向に沿って延設されている第1導光部と、前記発光素子から出力される前記可視光が入射される入射面を有する第2導光部であって、前記第1方向と交わる第2方向に沿って延設されている第2導光部と、前記第1導光部と前記第2導光部とを接続し、前記第2導光部により導かれる前記可視光を偏向させて前記第1導光部へと入力させる偏向部と、を有してもよい。
この形態のイルミネーション装置によれば、導光部材は、第1導光部と第2導光部と偏向部とを備えるので、第1導光部のみ、或いは、第2導光部のみを備える構成に比べて導光部材における光路長を長くでき、これにより光をより拡散し易くできる。また、第2導光部を省略し且つ第1導光部の長さを延長させた構成、或いは、第1導光部を省略し且つ第2導光部の長さを延長させた構成に比べて、特定方向に導光部材が過度に長くなることを抑制でき、イルミネーション装置を小型化できる。
(4)上記形態のイルミネーション装置において、前記導光部材は、前記導光部材から前記カバー部材へと前記可視光が射出する射出面を有する第1導光部であって、前記基板の前記表面から前記カバー部材に向かう第1方向に沿って延設されている第1導光部を有し、前記ベース部材は、前記第1導光部の側面の少なくとも一部を全周に亘って囲むサポート部を有してもよい。
この形態のイルミネーション装置によれば、ベース部材は、第1導光部の側面の少なくとも一部を全周に亘って囲むサポート部を有するので、第1導光部の過度な位置ずれを抑制できる。
(5)上記形態のイルミネーション装置において、前記基板において前記導光部材を挟むために接触する第1接触部と、前記ベース部材において前記導光部材を挟むために接触する第2接触部とは、前記基板の前記表面から前記カバー部材に向かう方向にみて、互いに重複する位置に配置されていてもよい。
この形態のイルミネーション装置によれば、第1接触部と第2接触部とは、基板の表面からカバー部材に向かう方向にみて、互いに重複する位置に配置されているので、基板の表面からカバー部材に向かう方向への基板の位置ずれをより確実に抑制できる。このため、光源である発光素子と導光部材との相対的な位置関係のずれを、より確実に抑制できる。
(6)本開示の他の実施形態として、ステアリングハンドルに用いられるイルミネーション装置が提供される。このイルミネーション装置は、表面に発光素子が設けられた基板と、前記発光素子から出力される可視光を前記ステアリングハンドルの外部へと射出する光透過性を有するレンズ部材と、前記発光素子から出力される前記可視光を前記レンズ部材へとガイドする導光部材と、前記基板、前記レンズ部材、および前記導光部材とは異なる別部材と、を備える。前記導光部材は、前記基板と、前記レンズ部材または前記別部材と、で挟まれて保持されている。
この形態のイルミネーション装置によれば、導光部材は、基板と、レンズ部材または別部材と、で挟まれて保持されているので、基板の表面に設けられた光源となる発光素子と、導光部材との相対的な位置関係のずれを抑制できる。また、このように、光源と導光部材との相対的な位置関係のずれを抑制できるので、例えば、導光部材の外周面に爪や係合穴などの係合部を設けてベース部材或いはレンズ部材と係合させて位置ずれを防止する必要が無い。このため、導光部材に設けられた係合部において、可視光が外部に漏れるなどして光量が減少してしまうことを抑制できる。
(7)上記形態のイルミネーション装置において、前記別部材は、前記ステアリングハンドルの骨格を形成する芯金を含み、前記導光部材は、前記基板と前記芯金とで挟まれて保持されていてもよい。
この形態のイルミネーション装置によれば、導光部材は、基板と衝撃に強い芯金とで挟まれて保持されているので、外部から衝撃が加えられた場合であっても、導光部材の位置ずれの発生を抑制できる。このため、導光部材の位置ずれ抑制のために導光部材をレンズ部材に近接させることを要さず、レンズ部材から離れて配置できる。したがって、外部から衝撃が加えられた場合に、導光部材が損傷することをさらに抑制できる。
(8)上記形態のイルミネーション装置において、前記導光部材は、前記基板と前記レンズ部材とで挟まれて保持されていてもよい。
この形態のイルミネーション装置によれば、導光部材は、基板とレンズ部材とで挟まれて保持されているので、導光部材の中心とレンズ部材の中心とを一致させること、およびその一致した状態を維持することを容易にできる。また、基板とレンズ部材と導光部材とが一体化された組立体を、ステアリングハンドルを構成する他の部材とは別部材として構成できる。このため、例えば、ステアリングハンドルの最外層としての外皮層を形成するために革部材を巻く際に、上記組立体を外した状態で巻くことができ、作業効率を向上できる。
(9)上記形態のイルミネーション装置において、前記導光部材は、前記導光部材から前記レンズ部材へと前記可視光が射出する射出面を有する第1導光部であって、前記基板の前記表面から前記レンズ部材に向かう第1方向に沿って延設されている第1導光部を有し、前記レンズ部材は、前記第1導光部の側面の少なくとも一部を全周に亘って囲む囲み部を有し、前記導光部材は、前記基板と前記囲み部の端部とで挟まれて保持されていてもよい。
この形態のイルミネーション装置によれば、レンズ部材は、第1導光部の側面の少なくとも一部を全周に亘って囲む囲み部を有するので、組み立て時において第1導光部の位置決めを容易にし、使用時において第1導光部の位置ずれを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態としてのイルミネーション装置が取り付けられた状態のステアリングハンドルの外観形状を示す平面図である。
カバー部材、導光部材およびベース部材を外した状態におけるステアリングハンドルの外観形状を示す平面図である。
イルミネーション装置の詳細構成を示す第1分解斜視図である。
イルミネーション装置の詳細構成を示す第2分解斜視図である。
ステアリングハンドルの断面を示す第1断面図である。
ステアリングハンドルの断面を示す第2断面図である。
第2実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
第3実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
第3実施形態の導光部材の詳細構成を示す斜視図である。
第4実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
第5実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
第6実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
第7実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
第8実施形態のイルミネーション装置の詳細構成を示す分解斜視図である。
第8実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1. ステアリングハンドル100の全体構成:
図1は、本開示の一実施形態としてのイルミネーション装置200が取り付けられた状態のステアリングハンドル100の外観形状を示す平面図である。ステアリングハンドル100は、車両の運転席に配置されて用いられる。車両としては、例えば、エンジンを搭載した車両、ハイブリッド車両(HEV)、プラグインハイブリッド車両(PHEV)、電気自動車(BEV)、燃料電池車両(FCV)などが挙げられる。ステアリングハンドル100は、車両の運転者によって操作される操舵装置の一部である。図1では、車両においてステアリングシャフトSHと連結され、車両を直進させるときの状態(以下、「基準状態」とも呼ぶ)のステアリングハンドル100を表している。また、図1では、ステアリングハンドル100において運転者と対向する側(後述の「後方」側)の外観構成が表されている。ステアリングハンドル100は、ステアリングシャフトSHの軸線AXを中心に回転操作可能に構成されている。ステアリングハンドル100の回転は、ステアリングシャフトSHを介して図示しないステアリングギヤボックスに伝達される。
【0009】
本実施形態では、ステアリングシャフトSHの軸線AXに沿った方向を、車両の進行方向と対応付けて「前後方向」(前方向および後方向)と呼ぶ。また、軸線AXと直交する方向のうち、運転者から見て鉛直方向(鉛直上方および鉛直下方)と重複する方向を「上下方向」と呼ぶ。また、軸線AXと直交する方向のうち、車両の左右方向(幅方向)と平行な方向を「左右方向」と呼ぶ。
【0010】
ステアリングハンドル100は、リング状の把持部110と、把持部110の略中心部分に配置されているボス部130と、3つのスポーク部120と、把持部110の一部に配置されるイルミネーション装置200とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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