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公開番号
2025109658
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024169138
出願日
2024-09-27
発明の名称
車両用ビーム
出願人
豊田合成株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B62D
25/08 20060101AFI20250717BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】隣り合うビーム接続部の接合部における密閉性の向上を図る。
【解決手段】上ダクト分割体15は、左右方向(紙面直交方向)に延びる上前溶着リブ18が形成された上前対向面17を有する上前接続部16と、同方向に延びる上後溶着リブ23が形成された上後対向面22を有する上後接続部21とを、ビーム接続部として備える。下ダクト分割体30は、左右方向に延びる下前溶着リブ33が形成された下前対向面32を有する下前接続部31と、同方向に延びる下後溶着リブ38が形成された下後対向面37を有する下後接続部36とを備える。上前溶着リブ18及び下前溶着リブ33が溶着されて、上前接続部16及び下前接続部31が接合され、かつ上後溶着リブ23及び下後溶着リブ38が溶着されて、上後接続部21及び下後接続部36が接合される。上ダクト分割体15及び下ダクト分割体30が連結されて、ダクト本体部11がビーム外殻部として形成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
車両のインストルメントパネル内で車幅方向へ延びて車体に取り付けられることで前記インストルメントパネルを支える車両用ビームであり、
空気の流路を有する筒状のダクト本体部を骨格部分として備えるとともに、前記ダクト本体部に接続された周辺部を備え、さらに、樹脂材料が用いられて筒状に形成されたビーム外殻部により外殻部分が構成され、
前記ビーム外殻部は、前記ビーム外殻部の周方向に複数のビーム分割体に分割され、
各ビーム分割体は、隣の前記ビーム分割体との境界部分にビーム接続部を有し、
隣り合う前記ビーム分割体は、隣り合う前記ビーム接続部同士が接合されることにより連結され、
隣り合う前記ビーム接続部は、互いに対向する一対のビーム対向面を有しており、
前記一対の前記ビーム対向面の少なくとも一方には、前記一対の前記ビーム対向面が対向する方向に対し交差する方向へ、前記一対の前記ビーム対向面に沿って延びるビーム溶着リブが形成され、
隣り合う前記ビーム接続部同士の接合は、隣り合う前記ビーム接続部が前記ビーム溶着リブにおいて溶着されることによりなされている車両用ビーム。
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
前記ダクト本体部は樹脂材料により形成され、
前記ダクト本体部は、前記ダクト本体部の周方向に複数のダクト分割体に分割され、
前記ビーム外殻部における複数の前記ビーム分割体は、前記ダクト本体部における複数の前記ダクト分割体により構成されており、
各ダクト分割体は、隣の前記ダクト分割体との境界部分に、前記ビーム接続部としてダクト接続部を有し、
隣り合う前記ダクト接続部は、互いに対向し、かつ前記ビーム対向面を構成する一対のダクト対向面を有しており、
前記一対の前記ダクト対向面が対向する方向を対向方向とした場合、
前記一対の前記ダクト対向面の少なくとも一方には、前記対向方向に対し交差する方向へ、前記一対の前記ダクト対向面に沿って延びるダクト溶着リブが、前記ビーム溶着リブとして形成され、
隣り合う前記ダクト接続部は、前記ダクト溶着リブにおいて溶着されることにより接合され、
前記接合により、隣り合う前記ダクト分割体が連結されるとともに、隣り合う前記ビーム分割体が連結されている、請求項1に記載の車両用ビーム。
【請求項3】
前記ダクト溶着リブは、隣り合う前記ダクト接続部における一対の前記ダクト対向面のそれぞれに形成され、
一方の前記ダクト対向面に形成された前記ダクト溶着リブと、他方の前記ダクト対向面に形成された前記ダクト溶着リブとは、前記対向方向に互いに対向し、
隣り合う前記ダクト接続部は、前記対向方向に対向する一対の前記ダクト溶着リブが互いに溶着されることにより接合され、
前記接合により、隣り合う前記ダクト分割体が連結されている、請求項2に記載の車両用ビーム。
【請求項4】
各ダクト分割体は、前記ダクト本体部の前記周方向における両方の端部のそれぞれに前記ダクト接続部を有し、
一方の端部における前記ダクト接続部の前記ダクト対向面と、他方の端部における前記ダクト接続部の前記ダクト対向面とは、互いに異なる方向を向いている、請求項3に記載の車両用ビーム。
【請求項5】
前記ダクト本体部は、複数の前記ダクト分割体として、2つの前記ダクト分割体に分割されており、
前記ダクト分割体毎の前記ダクト接続部は、前記ダクト本体部の径方向における前記流路の両側部分に位置し、
前記ダクト分割体毎の前記一方の端部における前記ダクト接続部の前記ダクト対向面は、前記他方の端部における前記ダクト接続部の前記ダクト対向面が向く方向に対し異なる方向として、交差する方向を向いている、請求項4に記載の車両用ビーム。
【請求項6】
前記周辺部は、前記ダクト本体部から、前記ダクト本体部の径方向における外方へ突出し、かつ前記ダクト本体部の外部の前記空気を前記流路に吸入する吸入ダクト部を備え、
前記吸入ダクト部は、前記ダクト本体部の前記周方向に複数の吸入ダクト分割体に分割されており、
各吸入ダクト分割体において、隣の前記吸入ダクト分割体との境界部分には吸入接続部が形成され、
隣り合う前記吸入ダクト分割体は、隣り合う一対の前記吸入接続部同士が接合されることにより連結され、
隣り合う前記吸入接続部の少なくとも一方には、前記一対の前記吸入接続部が対向する方向に対し交差する方向へ延びて、前記ダクト分割体の前記ダクト溶着リブに接続された吸入溶着リブが形成され、
隣り合う前記吸入接続部同士の接合は、前記一対の前記吸入接続部が前記吸入溶着リブにおいて溶着されることによりなされている、請求項2に記載の車両用ビーム。
【請求項7】
前記ダクト本体部は、さらに、前記車幅方向に複数のダクト本体構成部に分割されており、隣り合う前記ダクト本体構成部は、溶着により連結されている、請求項2に記載の車両用ビーム。
【請求項8】
各ダクト本体構成部において、隣の前記ダクト本体構成部との境界部分には、補助接続部が形成され、
隣り合う前記ダクト本体構成部は、隣り合う前記補助接続部同士が接合されることにより連結され、
隣り合う前記補助接続部は、前記車幅方向に互いに対向する一対の補助対向面を有しており、
隣り合う前記補助接続部の少なくとも一方における前記補助対向面には、前記流路を取り囲む環状の補助溶着リブが形成され、
隣り合う前記補助接続部同士の接合は、隣り合う前記補助接続部が前記補助溶着リブにおいて溶着されることによりなされている、請求項7に記載の車両用ビーム。
【請求項9】
隣り合う前記ダクト本体構成部の一方を第1ダクト本体構成部とし、かつ他方を第2ダクト本体構成部とした場合、
前記第1ダクト本体構成部は、前記車幅方向における端部に第1筒部を有し、
前記第2ダクト本体構成部は、前記車幅方向における端部に第2筒部を有し、
前記第1筒部内に前記第2筒部が挿入されることで、前記第1ダクト本体構成部が前記第1筒部において、前記第2ダクト本体構成部の前記第2筒部に対し、前記第1筒部及び前記第2筒部の径方向に重なり合っており、
前記第1筒部の内周面、及び前記第2筒部の外周面の少なくとも一方には、前記車幅方向に延びる直線溶着リブが形成され、前記直線溶着リブにおいて前記第1筒部及び前記第2筒部が溶着されて接合されることで、前記第1ダクト本体構成部及び前記第2ダクト本体構成部が連結されている、請求項7に記載の車両用ビーム。
【請求項10】
隣り合う前記ダクト本体構成部の一方を第1ダクト本体構成部とし、かつ他方を第2ダクト本体構成部とした場合、
前記第1ダクト本体構成部は、前記車幅方向における端部に第1筒部を有し、
前記第2ダクト本体構成部は、前記車幅方向における端部に第2筒部を有し、
前記第1筒部内に前記第2筒部が挿入されることで、前記第1ダクト本体構成部が前記第1筒部において、前記第2ダクト本体構成部の前記第2筒部に対し、前記第1筒部及び前記第2筒部の径方向に重なり合っており、
前記第1筒部の内周面、及び前記第2筒部の外周面の少なくとも一方には、前記ダクト本体部の周方向に延びる環状溶着リブが形成され、前記環状溶着リブにおいて前記第1筒部及び前記第2筒部が溶着されて接合されることで、前記第1ダクト本体構成部及び前記第2ダクト本体構成部が連結されている、請求項7に記載の車両用ビーム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用ビームに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
車両のインストルメントパネルを支える車両用ビームの一形態として、空調装置から送られてくる空気が流れるダクトの機能を有するものが、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
上記車両用ビームの骨格部分は、筒状をなし、かつ空気の流路を有する中空状のダクト本体部によって構成されている。車両用ビームの外殻部分は、樹脂材料により筒状に形成されたビーム外殻部により構成されている。ビーム外殻部は、ビーム外殻部の周方向に複数のビーム分割体に分割されている。各ビーム分割体において、隣のビーム分割体との境界部分にはビーム接続部が形成されている。そして、隣り合うビーム接続部同士が複数のボルトによって締結される。隣り合うビーム接続部が上記締結により結合されることで、隣り合うビーム分割体が連結されている。全てのビーム分割体について上記連結が行われることで、ビーム外殻部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-345396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記特許文献1に記載された車両用ビームでは、隣り合うビーム接続部同士を接合するために、一定の間隔をあけて配置された複数のボルトによって締結することとなる。そのため、ボルトによる締結力が、ボルトから離れるに従い弱くなる。これに伴い、接合部の密閉性が、ボルトから離れるに従い低くなる。従って、特許文献1に記載された車両用ビームには、接合部の密閉性を向上させる点で、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための車両用ビームの各態様を記載する。
[態様1]車両のインストルメントパネル内で車幅方向へ延びて車体に取り付けられることで前記インストルメントパネルを支える車両用ビームであり、空気の流路を有する筒状のダクト本体部を骨格部分として備えるとともに、前記ダクト本体部に接続された周辺部を備え、さらに、樹脂材料が用いられて筒状に形成されたビーム外殻部により外殻部分が構成され、前記ビーム外殻部は、前記ビーム外殻部の周方向に複数のビーム分割体に分割され、各ビーム分割体は、隣の前記ビーム分割体との境界部分にビーム接続部を有し、隣り合う前記ビーム分割体は、隣り合う前記ビーム接続部同士が接合されることにより連結され、隣り合う前記ビーム接続部は、互いに対向する一対のビーム対向面を有しており、前記一対の前記ビーム対向面の少なくとも一方には、前記一対の前記ビーム対向面が対向する方向に対し交差する方向へ、前記一対の前記ビーム対向面に沿って延びるビーム溶着リブが形成され、隣り合う前記ビーム接続部同士の接合は、隣り合う前記ビーム接続部が前記ビーム溶着リブにおいて溶着されることによりなされている車両用ビーム。
【0007】
上記の構成によれば、隣り合うビーム分割体は、隣り合うビーム接続部同士が接合されることにより連結される。全てのビーム分割体について上記連結が行われることで、ビーム外殻部が形成される。上記接合は、隣り合うビーム接続部がビーム溶着リブにおいて溶着されることによりなされる。ビーム溶着リブは、隣り合うビーム接続部の少なくとも一方におけるビーム対向面に沿って、隣り合うビーム接続部の一対のビーム対向面が対向する方向に対し交差する方向へ延びる。従って、隣り合うビーム接続部は、上記交差する方向について、ボルトで締結する場合よりも広い領域で接合される。隣り合うビーム接続部の接合部における密閉性が、ボルト締結の場合よりも向上する。
【0008】
[態様2]前記ダクト本体部は樹脂材料により形成され、前記ダクト本体部は、前記ダクト本体部の周方向に複数のダクト分割体に分割され、前記ビーム外殻部における複数の前記ビーム分割体は、前記ダクト本体部における複数の前記ダクト分割体により構成されており、各ダクト分割体は、隣の前記ダクト分割体との境界部分に、前記ビーム接続部としてダクト接続部を有し、隣り合う前記ダクト接続部は、互いに対向し、かつ前記ビーム対向面を構成する一対のダクト対向面を有しており、前記一対の前記ダクト対向面が対向する方向を対向方向とした場合、前記一対の前記ダクト対向面の少なくとも一方には、前記対向方向に対し交差する方向へ、前記一対の前記ダクト対向面に沿って延びるダクト溶着リブが、前記ビーム溶着リブとして形成され、隣り合う前記ダクト接続部は、前記ダクト溶着リブにおいて溶着されることにより接合され、前記接合により、隣り合う前記ダクト分割体が連結されるとともに、隣り合う前記ビーム分割体が連結されている、[態様1]に記載の車両用ビーム。
【0009】
上記の構成によれば、ダクト本体部における複数のダクト分割体が、ビーム外殻部における複数のビーム分割体を構成する。ダクト対向面を有するダクト接続部が、ビーム対向面を有するビーム接続部を構成する。ダクト溶着リブがビーム溶着リブを構成する。
【0010】
隣り合うダクト接続部がダクト溶着リブにおいて溶着されると、隣り合うダクト接続部同士が接合される。また、隣り合うビーム接続部がビーム溶着リブにおいて溶着され、隣り合うビーム接続部同士が接合される。
(【0011】以降は省略されています)
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