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公開番号2025110994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005111
出願日2024-01-17
発明の名称流体殺菌装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類A61L 2/10 20060101AFI20250723BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】所望に殺菌された流体を取り出すことができる流体殺菌装置を提供すること。
【解決手段】流体殺菌装置1は、壁面が凹球面状に形成された流体の殺菌室60を有し、光源用開口14、室流入口12、および、室流出口13が形成された殺菌室本体10と、光源用開口14を閉塞する光源部20と、を備え、室流入口12および室流出口13は、室流入口12の開口が光源用開口14を含む平面Pのうち殺菌室60側の面に対向するように配置され、殺菌室60における流体に対する紫外光の積算照量を7分割した場合において、7分割のうちの最大積算照量に対応する流体を、最大殺菌流体と定義し、最大殺菌流体は、殺菌室60において室流出口13の流出中心点Ooutからの距離Routが殺菌室60の直径Dの4分の1以下となる領域のみに存在するように構成されている。
【選択図】図13

特許請求の範囲【請求項1】
壁面が凹球面状に形成された流体の殺菌室を有し、光源用開口、前記流体を前記殺菌室に流入するための室流入口、および、前記流体を前記殺菌室から流出するための室流出口が前記殺菌室に開口するように形成された殺菌室本体と、
前記光源用開口を閉塞し、前記光源用開口から前記殺菌室に紫外光を出射するように構成された光源部と、を備え、
前記室流入口は、前記室流入口の開口が前記光源用開口を含む平面のうち前記殺菌室側の面に対向するように配置され、
前記室流出口は、前記室流出口の開口が前記光源用開口を含む平面のうち前記殺菌室側の面に対向するように配置され、
前記殺菌室における前記流体に対する前記紫外光の積算照量を7分割した場合において、7分割のうちの最大積算照量に対応する前記流体を、最大殺菌流体と定義し、
前記最大殺菌流体は、前記殺菌室において前記室流出口の流出中心点からの距離が前記殺菌室の直径の4分の1以下となる領域のみに存在するように構成されている、流体殺菌装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記殺菌室において前記室流出口の流出中心点からの距離が前記殺菌室の直径の4分の1以下となる領域において、前記最大殺菌流体が占める割合が80%以上である、請求項1に記載の流体殺菌装置。
【請求項3】
前記殺菌室における前記流体は、螺旋流を構成し、
前記螺旋流の中心軸方向は、前記室流入口から前記室流出口へ向かって変化するように構成されている、請求項1または2に記載の流体殺菌装置。
【請求項4】
前記螺旋流の中心軸方向は、前記室流出口の中心軸方向に近づいていくように変化するように構成されている、請求項3に記載の流体殺菌装置。
【請求項5】
前記光源用開口の縁線は、円形に形成され、
前記殺菌室の直径Dと前記光源用開口の直径dの比率D/dは、1.8~2.2の範囲に設定されている、請求項3に記載の流体殺菌装置。
【請求項6】
前記光源用開口の中心軸方向から見た場合において、前記室流入口の開口の少なくとも一部が、前記光源用開口に重ならないように配置され、かつ、前記室流出口の開口の少なくとも一部が、前記光源用開口に重ならないように配置されている、請求項1または2に記載の流体殺菌装置。
【請求項7】
前記光源部は、前記紫外光を発光する発光素子を備え、
前記発光素子は、配光特性の広がりの中で中心方向に位置する光学的軸を通る断面において、前記光学的軸を基準として対称となる2つの最大照度軸を有するように構成されている、請求項1または2に記載の流体殺菌装置。
【請求項8】
前記室流入口の開口は、前記室流出口よりも小さく形成されている、請求項1または2に記載の流体殺菌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体殺菌装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、紫外光を発光する発光素子を用いる流体殺菌装置が開示されている。この流体殺菌装置は、流体を収容するための略凹球面状の殺菌室(貯留部)と、殺菌室内に流体を流入するための室流入口(供給口)と、殺菌室内の流体を取り出すための室流出口(取出口)と、紫外光を照射するための光源部と、を有する。
【0003】
殺菌室は、室流入口における流体の流動方向において上流側に位置する略半凹球面状の第1殺菌室と、下流側に位置する略半凹球面状の第2殺菌室と、を含む。第1殺菌室の側に、室流入口が形成され、第2殺菌室の側には、室流出口が形成されている。光源部は、第2殺菌室の側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-6710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の流体殺菌装置においては、室流入口から殺菌室に流入してきた流体は、螺旋流を形成している。この螺旋流の中心軸方向は、室流入口の開口から室流出口の開口へ向かって一定となっている。このような構成では、室流入口から流入してきた流体が十分に紫外光を照射されることなく、室流出口へ到達するおそれがある。そのため、十分に殺菌されずに殺菌室から流出する流体が存在する可能性がある。
【0006】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、所望に殺菌された流体を取り出すことができる流体殺菌装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、壁面が凹球面状に形成された流体の殺菌室を有し、光源用開口、前記流体を前記殺菌室に流入するための室流入口、および、前記流体を前記殺菌室から流出するための室流出口が前記殺菌室に開口するように形成された殺菌室本体と、
前記光源用開口を閉塞し、前記光源用開口から前記殺菌室に紫外光を出射するように構成された光源部と、を備え、
前記室流入口は、前記室流入口の開口が前記光源用開口を含む平面のうち前記殺菌室側の面に対向するように配置され、
前記室流出口は、前記室流出口の開口が前記光源用開口を含む平面のうち前記殺菌室側の面に対向するように配置され、
前記殺菌室における前記流体に対する前記紫外光の積算照量を7分割した場合において、7分割のうちの最大積算照量に対応する前記流体を、最大殺菌流体と定義し、
前記最大殺菌流体は、前記殺菌室において前記室流出口の流出中心点からの距離が前記殺菌室の直径の4分の1以下となる領域のみに存在するように構成されている、流体殺菌装置にある。
【発明の効果】
【0008】
上記態様によれば、室流入口の開口が光源用開口を含む平面のうち前記殺菌室側の面に対向し、室流出口の開口が光源用開口を含む平面のうち前記殺菌室側の面に対向する。従って、室流入口の開口と室流出口の開口とを結ぶ直線が、殺菌室の中心点を通らないようになる。従って、室流入口から殺菌室に流入した流体が、直接的に室流出口へ向かうことを抑制できる。従って、室流入口から流入してきた流体は、殺菌室を螺旋流として流通することになる。
【0009】
そして、最大殺菌流体は、殺菌室において室流出口の流出中心点からの距離が殺菌室の直径の4分の1以下となる領域のみに存在するように構成されている。このことは、7分割のうちの最大殺菌流体は、室流出口の近傍のみに存在していることを意味する。換言すると、室流出口の近傍に、積算照量の少ない流体がほとんど存在しないことを意味する。従って、室流出口から流出する流体は、所望に殺菌された流体となる。
【0010】
以上より、所望に殺菌された流体を取り出すことができる流体殺菌装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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