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公開番号
2025094521
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023210122
出願日
2023-12-13
発明の名称
カバー部材およびイルミネーション装置
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
B60Q
3/283 20170101AFI20250618BHJP(車両一般)
要約
【課題】ステアリングハンドルに装着されるイルミーション装置において、製造コストの増大を抑制しつつ導光機能と光拡散機能とのうちの少なくとも一方を実現する。
【解決手段】ステアリングハンドルに装着されるイルミネーション装置に用いられ、可視光の透過性を有するカバー部材は、ステアリングハンドルの外表面の一部を形成し、イルミネーション装置が備える発光素子が出力する可視光をステアリングハンドルの外部へと射出する板状の本体部と、本体部と一体化されている光学機能部であって、ステアリングハンドルにイルミネーション装置が装着された装着状態においてステアリングハンドル側となる本体部の内側面と、装着状態において外部側となる本体部の外側面と、のうちの少なくとも一方に設けられ、発光素子が出力する可視光を導光する導光機能と該可視光を拡散する光拡散機能とのうちの少なくとも一方を実現する光学機能部と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ステアリングハンドルに装着されるイルミネーション装置に用いられ、可視光の透過性を有するカバー部材であって、
前記ステアリングハンドルの外表面の一部を形成し、前記イルミネーション装置が備える発光素子が出力する前記可視光を前記ステアリングハンドルの外部へと射出する板状の本体部と、
前記本体部と一体化されている光学機能部であって、前記ステアリングハンドルに前記イルミネーション装置が装着された装着状態において前記ステアリングハンドル側となる前記本体部の内側面と、前記装着状態において前記外部側となる前記本体部の外側面と、のうちの少なくとも一方に設けられ、前記発光素子が出力する前記可視光を導光する導光機能と該可視光を拡散する光拡散機能とのうちの少なくとも一方を実現する光学機能部と、
を備える、カバー部材。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のカバー部材であって、
前記光学機能部は、前記内側面から突出して前記可視光の透過性を有する突出部を含み、
前記突出部の先端部は、前記発光素子と対面し、
前記突出部は、前記導光機能を有する、カバー部材。
【請求項3】
請求項1に記載のカバー部材であって、
前記光学機能部は、前記内側面から突出して前記可視光の透過性を有する突出部を含み、
前記突出部は、前記発光素子が出力する前記可視光が入射する位置に配置され、
前記突出部は、前記内側面とは反対側の端部において、入射する前記可視光を反射して前記本体部へと向かわせる反射面を有し、前記導光機能を有する、カバー部材。
【請求項4】
請求項3に記載のカバー部材において、
前記突出部は、前記発光素子に対して、前記カバー部材が前記ステアリングハンドルに取り付けられた状態において前記ステアリングハンドルの把持部の径方向にずれた位置に配置され、
前記発光素子から出力される前記可視光は、前記径方向に沿って前記突出部に入射する、カバー部材。
【請求項5】
請求項3に記載のカバー部材において、
前記突出部は、前記発光素子に対して、前記カバー部材が前記ステアリングハンドルに取り付けられた状態において前記ステアリングハンドルの把持部の周方向にずれた位置に配置され、
前記発光素子から出力される前記可視光は、前記周方向に沿って前記突出部に入射する、カバー部材。
【請求項6】
請求項1に記載のカバー部材であって、
前記光学機能部は、前記発光素子と対向する対向面であって、前記発光素子に向かって凹状に形成され、前記光拡散機能を有する対向面を含む、カバー部材。
【請求項7】
請求項1に記載のカバー部材であって、
前記光学機能部は、前記発光素子と対向する対向面であって、複数の凹凸が形成され、前記光拡散機能を有する対向面を含む、カバー部材。
【請求項8】
請求項1に記載のカバー部材であって、
前記光学機能部は、前記本体部の前記外側面に形成された膜部であって、予め定められたパターンを有し、前記光拡散機能を有する膜部を含む、カバー部材。
【請求項9】
ステアリングハンドルに装着されるイルミネーション装置であって、
請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載のカバー部材と、
前記発光素子を含む基板と、
前記カバー部材と前記基板とが取り付けられ、前記カバー部材と前記基板とを保持するベース部材であって、前記突出部を囲むように配置されるサポート部を有するベース部材と、
を備える、イルミネーション装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、カバー部材およびイルミネーション装置に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ステアリングハンドルにおいて、運転者から視認可能な位置に、可視光を射出する装置(以下、「イルミネーション装置」と呼ぶ)が取り付けられて用いられることが提案されている。具体的には、例えば、特許文献1のように、可視光源が設けられた基板と、リムに沿って延設され、光が射出される外壁を構成するカバー部材と、光源から発される可視光をカバー部材へと導く導光部材とを備えるイルミネーション装置が提案されている。特許文献1のイルミネーション装置では、導光部材は、可視光をガイドする機能(以下、「導光機能」と呼ぶ)の他、可視光を拡散させる機能(以下、「光拡散機能」と呼ぶ)を有する。具体的には、導光部材においてカバー部材へと可視光が出力される面に、可視光を拡散させる拡散層を形成することにより、カバー部における表示領域全体に可視光を拡散させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-113040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のようなイルミネーション装置では、独立した部材として導光部材を準備して組み付ける必要があるため、製造コストが増大するという問題がある。かかる問題は、導光部材が導光機能のみを有し光拡散機能を有しない構成、或いはその逆に導光部材が光拡散機能のみを有し導光機能を有しない構成においても共通する。このため、ステアリングハンドルに装着されるイルミーション装置において、製造コストの増大を抑制しつつ導光機能と光拡散機能とのうちの少なくとも一方を実現可能な技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、ステアリングハンドルに装着されるイルミネーション装置に用いられ、可視光の透過性を有するカバー部材が提供される。このカバー部材は、前記ステアリングハンドルの外表面の一部を形成し、前記イルミネーション装置が備える発光素子が出力する前記可視光を前記ステアリングハンドルの外部へと射出する板状の本体部と、前記本体部と一体化されている光学機能部であって、前記ステアリングハンドルに前記イルミネーション装置が装着された装着状態において前記ステアリングハンドル側となる前記本体部の内側面と、前記装着状態において前記外部側となる前記本体部の外側面と、のうちの少なくとも一方に設けられ、前記発光素子が出力する前記可視光を導光する導光機能と該可視光を拡散する光拡散機能とのうちの少なくとも一方を実現する光学機能部と、を備える。
この形態のカバー部材によれば、導光機能と光拡散機能とのうちの少なくとも一方を実現する光学機能部が、カバー部材の本体部と一体化されているので、イルミネーション装置の製造に用いられた場合に、光学機能部が本体部とは別部材として形成されている構成と比べて、製造コストの増大を抑制しつつ導光機能と光拡散機能とのうちの少なくとも一方を実現できる。
(2)上記形態のカバー部材において、前記光学機能部は、前記内側面から突出し、前記可視光の透過性を有する突出部を含み、前記突出部の先端部は、前記発光素子と対面し、前記突出部は、前記導光機能を有してもよい。
この形態のカバー部材によれば、光学機能部は、本体部の内側面から突出し、可視光の透過性を有する突出部を含み、突出部の先端部は、発光素子と対面し、突出部は、導光機能を有するので、導光機能を有する突出部を発光素子の近傍に配置でき、発光素子から出力される可視光がカバー部材に向かわずに無駄となることを抑制できる。
(3)上記形態のカバー部材において、前記光学機能部は、前記内側面から突出して前記可視光の透過性を有する突出部を含み、前記突出部は、前記発光素子が出力する前記可視光が入射する位置に配置され、前記突出部は、前記内側面とは反対側の端部において、入射する前記可視光を反射して前記本体部へと向かわせる反射面を有し、前記導光機能を有してもよい。
この形態のカバー部材によれば、突出部は、発光素子が出力する可視光が入射する位置に配置され、突出部は、内側面とは反対側の端部において、入射する可視光を反射して本体部へと向かわせる反射面を有し、導光機能を有するので、突出部の先端部が発光素子と対面しない構成においても、反射面を利用して、発光素子が出力する可視光を本体部へと向かわせることができる。
(4)上記形態のカバー部材において、前記突出部は、前記発光素子に対して、前記カバー部材が前記ステアリングハンドルに取り付けられた状態において前記ステアリングハンドルの把持部の径方向にずれた位置に配置され、前記発光素子から出力される前記可視光は、前記径方向に沿って前記突出部に入射してもよい。
この形態のカバー部材によれば、突出部が発光素子に対して把持部の径方向に沿ってずれて配置された状態においても、発光素子から出力される可視光を突出部を利用して本体部へと向かわせることができる。
(5)上記形態のカバー部材において、前記突出部は、前記発光素子に対して、前記カバー部材が前記ステアリングハンドルに取り付けられた状態において前記ステアリングハンドルの把持部の周方向にずれた位置に配置され、前記発光素子から出力される前記可視光は、前記周方向に沿って前記突出部に入射してもよい。
この形態のカバー部材によれば、突出部が発光素子に対して把持部の周方向に沿ってずれて配置された状態においても、発光素子から出力される可視光を突出部を利用して本体部へと向かわせることができる。
(6)上記形態のカバー部材において、前記光学機能部は、前記発光素子と対向する対向面であって、前記発光素子に向かって凹状に形成され、前記光拡散機能を有する対向面を含んでもよい。
この形態のカバー部材によれば、光学機能部は、発光素子の発光部と対向する対向面であって、発光素子に向かって凹状に形成され、光拡散機能を有する対向面を含むので、発光素子に向かって凸状に形成された対向面を含む光学機能部を用いる構成に比べてより広い範囲に可視光を拡散できる。
(7)上記形態のカバー部材において、前記光学機能部は、前記発光素子と対向する対向面であって、複数の凹凸が形成され、前記光拡散機能を有する対向面を含んでもよい。
この形態のカバー部材によれば、光学機能部は、発光素子と対向する対向面であって、複数の凹凸が形成され、光拡散機能を有する対向面を含んでいるので、複数の凹凸を利用して発光素子から出力される可視光を拡散できる。
(8)上記形態のカバー部材において、前記光学機能部は、前記本体部の前記外側面に形成された膜部であって、予め定められたパターンを有し、前記光拡散機能を有する膜部を含んでもよい。
この形態のカバー部材によれば、光学機能部は、本体部の外側面に形成された膜部であって、予め定められたパターンを有し、光拡散機能を有する膜部を含んでいるので、予め定められたパターンを利用して発光素子から出力される可視光を拡散できる。
(9)本開示の他の実施形態として、イルミネーション装置が提供される。このイルミネーション装置は、上記形態のカバー部材と、前記発光素子を含む基板と、前記カバー部材と前記基板とが取り付けられ、前記カバー部材と前記基板とを保持するベース部材であって、前記突出部を囲むように配置されるサポート部を有するベース部材と、を備える。
この形態のイルミーション装置によれば、上記形態のカバー部を備えるので、イルミネーション装置の製造コストの増大を抑制しつつ導光機能と光拡散機能とのうちの少なくとも一方を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態としてのイルミネーション装置が取り付けられた状態のステアリングハンドルの外観形状を示す平面図である。
カバー部材およびベース部材を外した状態におけるステアリングハンドルの外観形状を示す平面図である。
イルミネーション装置の詳細構成を示す第1分解斜視図である。
イルミネーション装置の詳細構成を示す第2分解斜視図である。
ステアリングハンドルの断面を示す第1断面図である。
ステアリングハンドルの断面を示す第2断面図である。
第2実施形態のカバー部材の詳細構成を示す斜視図である。
第3実施形態のカバー部材の詳細構成を示す斜視図である。
第4実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
他の実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
他の実施形態のカバー部材の詳細構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1. ステアリングハンドル100の全体構成:
図1は、本開示の一実施形態としてのイルミネーション装置200が取り付けられた状態(以下、「装着状態」とも呼ぶ)のステアリングハンドル100の外観形状を示す平面図である。ステアリングハンドル100は、車両の運転席に配置されて用いられる。車両としては、例えば、エンジンを搭載した車両、ハイブリッド車両(HEV)、プラグインハイブリッド車両(PHEV)、電気自動車(BEV)、燃料電池車両(FCV)などが挙げられる。ステアリングハンドル100は、車両の運転者によって操作される操舵装置の一部である。図1では、車両においてステアリングシャフトSHと連結され、車両を直進させるときの状態(以下、「基準状態」とも呼ぶ)のステアリングハンドル100を表している。また、図1では、ステアリングハンドル100において運転者と対向する側(後述の「後方」側)の外観構成が表されている。ステアリングハンドル100は、ステアリングシャフトSHの軸線AXを中心に回転操作可能に構成されている。ステアリングハンドル100の回転は、ステアリングシャフトSHを介して図示しないステアリングギヤボックスに伝達される。
【0009】
本実施形態では、ステアリングシャフトSHの軸線AXに沿った方向を、車両の進行方向と対応付けて「前後方向」(前方向および後方向)と呼ぶ。また、軸線AXと直交する方向のうち、運転者から見て鉛直方向(鉛直上方および鉛直下方)と重複する方向を「上下方向」と呼ぶ。また、軸線AXと直交する方向のうち、車両の左右方向(幅方向)と平行な方向を「左右方向」と呼ぶ。
【0010】
ステアリングハンドル100は、リング状の把持部110と、把持部110の略中心部分に配置されているボス部130と、3つのスポーク部120と、把持部110の一部に配置されるイルミネーション装置200とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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