TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025035096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141899
出願日2023-09-01
発明の名称ステアリング装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B60Q 3/283 20170101AFI20250306BHJP(車両一般)
要約【課題】ステアリング装置に配されている発光部分における部分ごとの光の強弱を低減する。
【解決手段】移動体(VC)のステアリング装置(1)であって、あらかじめ定められた第1方向(DR)に沿って少なくとも一部が配されている光ファイバ(130)であって、一端(E1)に光(Lp)を供給されて、第1方向(DR)に沿って配されている少なくとも一部から、第1方向(DR)とは異なる方向(DS)に光(Ls)を射出する光ファイバ(130)を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
移動体のステアリング装置であって、
あらかじめ定められた第1方向に沿って少なくとも一部が配されている光ファイバであって、一端に光を供給されて、前記第1方向に沿って配されている少なくとも一部から、前記第1方向とは異なる方向に光を射出する光ファイバを備える、ステアリング装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記光ファイバの他端に位置する反射部であって、前記光ファイバ内において前記他端に到達した光を反射させて前記光ファイバに供給する、反射部を備える、ステアリング装置。
【請求項3】
請求項2に記載のステアリング装置であって、
前記反射部は、白色の塗料による塗膜である、ステアリング装置。
【請求項4】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記第1方向に沿って設けられ前記光ファイバを収容している溝部を備える、ステアリング装置。
【請求項5】
請求項4に記載のステアリング装置であって、
前記溝部を画定する壁部は、光を反射するように構成されている、ステアリング装置。
【請求項6】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
把持部であって、前記移動体の運転者に把持され、前記把持部の外部に位置する回転軸を中心として回転される把持部を備え、
前記把持部は、前記把持部の外表面の少なくとも一部を構成するシート部を備え、
前記シート部は、前記回転の方向に沿った端を備え、
前記光ファイバは、前記シート部において前記外表面を構成する面とは逆の面の一部であって、前記端を含む一部に接して配されている、ステアリング装置。
【請求項7】
請求項6に記載のステアリング装置であって、
前記シート部の前記端は、前記把持部のうち前記回転軸と向かい合う側に位置する、ステアリング装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載のステアリング装置であって、
前記光ファイバは、前記ステアリング装置が回転される際の回転軸に垂直な平面に略平行に配されている、ステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、ステアリング装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の運転者に警告光を提供するステアリング装置が存在する(特許文献1)。特許文献1のステアリング装置は、発光ダイオード(LED:Light-emitting diode)である光学部材と、レンズと、を備える。光学部材は、ステアリンググリップの上半分かつ内側において、ステアリンググリップに沿って配されている。レンズは、光学部材を覆っている。運転者に光を案内し、かつ輝度を高めるために、レンズに、充填材および繊維が加えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-31286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載されたステアリング装置においては、光源として、それぞれが点光源である複数の発光ダイオードが採用されている。このため、充填材および繊維を含むレンズが配されても、ステアリンググリップに沿って配されている発光部分において光の強度が強い部分と弱い部分があることが、運転者によって認識される。また、ステアリンググリップに沿って複数の発光ダイオードが配された基板を用意する必要があるため、多くのスペースを必要とする。さらに、発光部分の大きさが異なる、異なる種類のステアリング装置のために、複数の発光ダイオードを配した回路基板を、個別に設計する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の技術は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の技術の一形態によれば、移動体のステアリング装置が提供される。このステアリング装置は、あらかじめ定められた第1方向に沿って少なくとも一部が配されている光ファイバであって、一端に光を供給されて、前記第1方向に沿って配されている少なくとも一部から、前記第1方向とは異なる方向に光を射出する光ファイバを備える。
このような態様とすることにより、第1方向に沿って複数の発光ダイオードが配されている態様に比べて、第1方向についての異なる位置における光の強度の相違がより少ない光で、ステアリング装置を発光させることができる。
また、ステアリング装置に配される光ファイバの長さを調節することにより、発光部分の大きさが異なるステアリング装置に対応することができる。このため、発光部分の大きさが異なるステアリング装置のために、それぞれ独自に、異なる数の光源を配した回路基板を設計する必要がない。
(2)上記形態のステアリング装置において、前記光ファイバの他端に位置する反射部であって、前記光ファイバ内において前記他端に到達した光を反射させて前記光ファイバに供給する、反射部を備える、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、光ファイバ内において他端に到達した光の少なくとも一部を、光ファイバ内に戻して、第1方向とは異なる方向に光ファイバから射出される光として、有効に活用することができる。その結果、光ファイバ内において他端に到達した光をそのまま外部に射出する態様にくらべて、光ファイバの一端からの同一の光量の光で、より明るくステアリング装置を発光させることができる。
(3)上記形態のステアリング装置において、前記反射部は、白色の塗料による塗膜である、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、簡易な構成で、光ファイバ内において他端に到達した光を、第1方向とは異なる方向に射出される光として、活用することができる。
(4)上記形態のステアリング装置において、前記第1方向に沿って設けられ前記光ファイバを収容している溝部を備える、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、ステアリング装置において光ファイバが外部に突出する程度が低減されるか、または光ファイバが外部に突出しない。このため、ステアリング装置の美観を向上させることができる。また、ステアリング装置のうち、移動体の運転者によって把持され得る部位に光ファイバが配される場合にも、ステアリング装置を把持する運転者に、光ファイバが不快感を与える可能性を低減できる。
(5)上記形態のステアリング装置において、前記溝部を画定する壁部は、光を反射するように構成されている、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、光ファイバを収容する溝部の壁部に向かって光ファイバから射出された光を有効に活用して、ステアリング装置を発光させることができる。このため、光ファイバを収容する溝部の壁部が受けた光の大部分を吸収するように構成されている態様にくらべて、光ファイバの一端からの同一の光量の光で、より明るくステアリング装置を発光させることができる。
(6)上記形態のステアリング装置において、把持部であって、前記移動体の運転者に把持され、前記把持部の外部に位置する回転軸を中心として回転される把持部を備え、前記把持部は、前記把持部の外表面の少なくとも一部を構成するシート部を備え、前記シート部は、前記回転の方向に沿った端を備え、前記光ファイバは、前記シート部において前記外表面を構成する面とは逆の面の一部であって、前記端を含む一部に接して配されている、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、把持部を把持する際の運転者の触感および把持部の美観を向上させられるようにシート部を構成しつつ、光ファイバでステアリング装置を発光させることができる。
(7)上記形態のステアリング装置において、前記シート部の前記端は、前記把持部のうち前記回転軸と向かい合う側に位置する、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、ステアリング装置を把持する際の運転者の手にシート部の端および光ファイバが触れにくい。このため、光ファイバでステアリング装置を発光させつつ、ステアリング装置を把持する際の運転者の触感をより向上させることができる。
(8)上記形態のステアリング装置において、前記光ファイバは、前記ステアリング装置が回転される際の回転軸に垂直な平面に略平行に配されている、態様とすることができる。
このような態様においては、ステアリング装置において、光ファイバは、ステアリング装置を回転させる運転者に近づく方向、または運転者から遠ざかる方向に、屈曲して配されていない。その結果、光ファイバの部位によらず、光ファイバから射出される光の強度は、運転者から見てほぼ均一となる。
本開示の技術は、ステアリング装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、移動体の意匠部品、ステアリング装置や意匠部品を備えた移動体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態としての車両VCのステアリング装置1の正面図である。
カバー部120と、光ファイバ130と、LED140と、の関係を示す模式図である。
光ファイバ130内を伝播する光を示す模式図である。
図1のII-II断面におけるカバー部120と、光ファイバ130と、第1部分111の溝部111Rsと、の関係を示す模式図である。
回転の方向DRに垂直な断面における、カバー部120のシート状部材121の各構成と、光ファイバ130と、の関係を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態としての車両VCのステアリング装置1の正面図である。ステアリング装置1は、車両VCに搭載される。ステアリング装置1は、車両VCの進行方向を制御するために、車両VCの運転者によって操作される。ステアリング装置1は、把持部100と、回転部200と、中央部材300と、一対の取付部材400,400と、制御部900と、を備える。
【0009】
回転部200は、把持部100を介して運転者によって回転される(図1の中央部参照)。回転部200の向き、すなわち角度位置によって、車両VCの進行方向が規定される。なお、図1において、回転部200は、中央部材300に覆われている。
【0010】
中央部材300は、回転部200の回転軸CAの方向についての両側から、回転部200と、把持部100の一部とを、覆う(図1の中央部参照)。車両VCの進行方向としてステアリング装置1が正面前方を指定している状態にあるときの、時計における6時の位置において、中央部材300は、把持部100の第1部分111と回転部200とを接続している。把持部100の第1部分111については、後に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

豊田合成株式会社
発光装置
10日前
豊田合成株式会社
発光装置
10日前
豊田合成株式会社
圧力容器
19日前
豊田合成株式会社
ガラスラン
18日前
豊田合成株式会社
空調用レジスタ
17日前
豊田合成株式会社
ステアリング装置
18日前
豊田合成株式会社
カーテンエアバッグ装置
18日前
豊田合成株式会社
カーテンエアバッグ装置
18日前
豊田合成株式会社
エアバッグ装置用ヒータ
18日前
豊田合成株式会社
照明用光源、および、照明装置
18日前
豊田合成株式会社
III族窒化物半導体の製造方法
4日前
豊田合成株式会社
エアバッグ装置用アクチュエータ
18日前
豊田合成株式会社
紫外発光装置
3日前
豊田合成株式会社
充電システム、車両用充電インレット、充電装置、及び充電方法
18日前
豊田合成株式会社
シートクッションエアバッグおよびシートクッションエアバッグ装置
18日前
株式会社豊田中央研究所
電力変換装置
3日前
個人
飛行自動車
2か月前
個人
警告装置
11日前
個人
小型EVシステム
13日前
日本精機株式会社
ケース
19日前
日本精機株式会社
照明装置
1か月前
個人
アンチロール制御装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
26日前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
26日前
株式会社松華
懸架装置
1か月前
個人
ブレーキシステム
24日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
23日前
個人
ステージカー
1か月前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
12日前
個人
自走式立体型洗車場
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
続きを見る