TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025056943
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023166493
出願日
2023-09-27
発明の名称
エアバッグ装置用ヒータ
出願人
豊田合成株式会社
代理人
個人
主分類
B60R
21/215 20110101AFI20250401BHJP(車両一般)
要約
【課題】従来品のエアバッグ装置にも容易に使用可能で、製造コスト等の増大を抑制可能なエアバッグ装置用ヒータを提供すること。
【解決手段】エアバッグ装置用ヒータは、エアバッグ装置におけるエアバッグカバーの車室内表面側を覆うように配置されるシート状のヒータ本体55を、備える。ヒータ本体が、可撓性を有した織布56から形成されるとともに、発熱手段を有して、エアバッグカバーの破断予定部に対応した位置に、扉部の開き時に分断可能とされる分断予定部58を、配設させている。分断予定部が、破断予定部に略沿うように、断続的に設けられるメインスリット59と、メインスリットの側方に配置されるサブスリット60と、を備える。サブスリットが、織布において、メインスリット間に形成される連結部62の部位を構成する経糸VT若しくは緯糸HTを、切断するようにして、配設される。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
折り畳まれて収納部位内に収納されるエアバッグと、
該エアバッグを覆うように配置されて、前記エアバッグの展開膨張時に、周縁に配置される破断予定部を破断させるようにして開き可能な扉部を、備える構成のエアバッグカバーと、
を備えるエアバッグ装置に使用されて、
前記エアバッグカバーの車室内表面側を覆うように配設されて、前記車室内の乗員に対して輻射熱を放射可能とされるエアバッグ装置用ヒータであって、
前記エアバッグカバーの前記車室内表面側を覆うように配置されて、発熱して輻射熱を放射可能とされるシート状のヒータ本体を、備える構成とされ、
該ヒータ本体が、可撓性を有した織布から形成されるとともに、発熱手段を有し、前記エアバッグカバーに形成される前記破断予定部に対応した位置に、前記扉部の開き時に分断可能とされる分断予定部を、配設させる構成とされ、
該分断予定部が、前記破断予定部に略沿うように、断続的に設けられるメインスリットと、該メインスリットの少なくとも一方の側方に配置されるサブスリットと、を備え、
該サブスリットが、前記織布において、前記メインスリット間に形成される連結部の部位を構成する経糸若しくは緯糸を、切断するようにして、配設されていることを特徴とするエアバッグ装置用ヒータ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ヒータ本体が、前記織布を基材として、該基材に、前記発熱手段としてのカーボンナノチューブを担持させて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置用ヒータ。
【請求項3】
前記ヒータ本体が、前記発熱手段としてのカーボンナノチューブを織成して形成される織布から、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置用ヒータ。
【請求項4】
前記織布が、前記分断予定部に対して、前記経糸と前記緯糸とを傾斜させるように、バイアス状に配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置用ヒータ。
【請求項5】
前記サブスリットが、前記メインスリットの両側方に、配置されるとともに、一方を、前記連結部を構成する前記経糸若しくは前記緯糸の一方を切断させ、他方を、前記連結部を構成する前記経糸若しくは前記緯糸の他方を切断させるような構成とされていることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグ装置用ヒータ。
【請求項6】
エアバッグと、該エアバッグを折り畳んで収納する収納部位と、折り畳まれた前記エアバッグを覆うエアバッグカバーと、該エアバッグカバーにおける車室内表面側を覆うように配設されるヒータと、を備えるエアバッグ装置であって、
前記ヒータが、前記エアバッグカバーの前記車室内表面側を覆うように配置されて、発熱して輻射熱を放射可能とされるシート状のヒータ本体を、備える構成とされ、
前記エアバッグカバーが、前記エアバッグの展開膨張時に、周縁に配置される破断予定部を破断させるようにして開き可能な扉部を、備える構成とされ、
前記ヒータ本体が、可撓性を有した織布から形成されるとともに、発熱手段を有して、前記エアバッグカバーに形成される前記破断予定部に対応した位置に、前記扉部の開き時に分断可能とされる分断予定部を、配設させる構成とされ、
該分断予定部が、前記破断予定部に略沿うように、断続的に設けられるメインスリットと、該メインスリットの少なくとも一方の側方に配置されるサブスリットと、を備え、
該サブスリットが、前記織布において、前記メインスリット間に形成される連結部の部位を構成する経糸若しくは緯糸を、切断するようにして、配設されていることを特徴とするエアバッグ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグ装置におけるエアバッグカバーの車室内表面側を覆うように配設されて、車室内の乗員に対して輻射熱を放射可能とされるエアバッグ装置用ヒータに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、エアバッグ装置用ヒータとしては、エアバッグ装置におけるエアバッグカバーに相当する内装パネルと、この内装パネルの車室内表面側に配設されるヒータ本体と、ヒータ本体を覆う表皮層と、を備える構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。この従来のエアバッグ装置用ヒータでは、ヒータ本体を覆っている表皮層を、織布や編物から構成していた。そして、内装パネルの開き時に、表皮層を円滑に破断させるために、内装パネルに設けられるティア部(破断予定部)の内装パネル表面側から見た状態の外形形状を、ジグザグ状や、凹凸を交互に連結させたような形状として、ティア部の破断時に、表皮層に局所的に応力集中させ、表皮層を破断させる構成であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/116679号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のエアバッグ装置用ヒータでは、内装パネル(通常のエアバッグ装置におけるエアバッグカバーに相当する部材)のティア部の形状を変更することにより、エアバッグの膨張時におけるヒータ側の部材(表皮層)を開きやすく設定していた。そのため、例えば、従来品のエアバッグ装置には、容易に搭載できず、エアバッグ装置自体(具体的には、エアバッグカバー)の設計変更が必要となっていた。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、従来品のエアバッグ装置にも容易に使用可能で、製造コスト等の増大を抑制可能なエアバッグ装置用ヒータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るエアバッグ装置用ヒータは、折り畳まれて収納部位内に収納されるエアバッグと、
エアバッグを覆うように配置されて、エアバッグの展開膨張時に、周縁に配置される破断予定部を破断させるようにして開き可能な扉部を、備える構成のエアバッグカバーと、
を備えるエアバッグ装置に使用されて、
エアバッグカバーの車室内表面側を覆うように配設されて、車室内の乗員に対して輻射熱を放射可能とされるエアバッグ装置用ヒータであって、
エアバッグカバーの車室内表面側を覆うように配置されて、発熱して輻射熱を放射可能とされるシート状のヒータ本体を、備える構成とされ、
ヒータ本体が、可撓性を有した織布から形成されるとともに、発熱手段を有し、エアバッグカバーに形成される前記破断予定部に対応した位置に、扉部の開き時に分断可能とされる分断予定部を、配設させる構成とされ、
分断予定部が、破断予定部に略沿うように、断続的に設けられるメインスリットと、該メインスリットの少なくとも一方の側方に配置されるサブスリットと、を備え、
サブスリットが、織布において、メインスリット間に形成される連結部の部位を構成する経糸若しくは緯糸を、切断するようにして、配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明のエアバッグ装置用ヒータでは、エアバッグカバーの車室内表面側を覆うように配設されるヒータ本体が、可撓性を有した織布から形成されているが、このヒータ本体には、エアバッグカバーに形成される破断予定部に対応した位置に、エアバッグの展開膨張における扉部の開き時に分断可能とされる分断予定部が、形成されている。分断予定部は、破断予定部に略沿うように、断続的に設けられるメインスリットと、メインスリットの少なくとも一方の側方に配置されるサブスリットと、を備える構成とされており、このサブスリットは、織布において、メインスリット間に形成される連結部の部位を構成する経糸若しくは緯糸を切断するようにして、配設されている。すなわち、本発明のエアバッグ装置用ヒータでは、ヒータ本体において、エアバッグカバーの破断予定部付近を覆う領域を構成している経糸若しくは緯糸が、分断予定部を構成するメインスリットとサブスリットとによって、予め分断されている構成である。そのため、織布からなるヒータ本体を有する構成であっても、エアバッグの膨張時(破断予定部の破断時)に、ヒータ本体を、迅速に、分断予定部の部位で分断させることが可能となり、分断後に、開く扉部とともに移動させることができることから、エアバッグを支障なく膨張させることができる。そして、本発明のエアバッグ装置用ヒータでは、ヒータ本体を構成する織布に、メインスリットとサブスリットとを設けることにより、エアバッグカバーの扉部とヒータ本体との迅速な開きを可能としていることから、エアバッグカバーに設けられる破断予定部の設計を変更しなくともよく、従来品のエアバッグ装置にも、容易に使用することができる。
【0008】
したがって、本発明のエアバッグ装置用ヒータでは、従来品のエアバッグ装置にも容易に使用可能で、製造コスト等の増大を抑制することができる。
【0009】
ヒータ本体の具体例としては、織布を基材として、この基材に発熱手段としてのカーボンナノチューブを担持させた構成のものや、カーボンナノチューブ自体を織成して形成した織布を、例示することができる。
【0010】
また、ヒータ本体を構成する織布は、エアバッグカバーの破断予定部に対して、経糸と緯糸とを傾斜させるように、バイアス状に配設させることが、例示できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
豊田合成株式会社
圧力容器
6日前
豊田合成株式会社
発光素子
7日前
豊田合成株式会社
ガラスラン
5日前
豊田合成株式会社
流体殺菌装置
10日前
豊田合成株式会社
空調用レジスタ
4日前
豊田合成株式会社
エアバッグ装置
6日前
豊田合成株式会社
エアバッグ装置
6日前
豊田合成株式会社
車両用内装パネル
11日前
豊田合成株式会社
ステアリング装置
5日前
豊田合成株式会社
太陽光発電給電装置
6日前
豊田合成株式会社
エアバッグ装置用ヒータ
5日前
豊田合成株式会社
カーテンエアバッグ装置
5日前
豊田合成株式会社
カーテンエアバッグ装置
5日前
豊田合成株式会社
照明用光源、および、照明装置
5日前
豊田合成株式会社
エアバッグ装置用アクチュエータ
5日前
豊田合成株式会社
発光素子および発光素子に用いる絶縁性反射防止層
10日前
豊田合成株式会社
充電システム、車両用充電インレット、充電装置、及び充電方法
5日前
豊田合成株式会社
シートクッションエアバッグおよびシートクッションエアバッグ装置
5日前
個人
飛行自動車
1か月前
個人
眼科手術車
3か月前
個人
授乳用車両
2か月前
個人
小型EVシステム
今日
日本精機株式会社
ケース
6日前
日本精機株式会社
表示装置
13日前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
13日前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
個人
アンチロール制御装置
20日前
日本精機株式会社
照明装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
株式会社松華
懸架装置
1か月前
個人
ブレーキシステム
11日前
続きを見る
他の特許を見る