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公開番号2025074863
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185948
出願日2023-10-30
発明の名称乗員保護装置及び車両
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B62D 1/11 20060101AFI20250507BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】エアバッグ装置を用いることなく乗員の上肢と下肢を保護することができる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置10は、操舵部5a、芯金5b、及びパッド5cを有するステアリングホイール5と、乗員Mの下肢MNを受け止める受止部材20の受止部20aと、ステアリングシャフト7に係合してステアリングシャフト7の前方への移動を規制し、受止部20aに入力された荷重によって移動してステアリングシャフト7との係合が解除され、ステアリングシャフト7の前方への移動を許容する受止部材20の規制突起20dとを備える。ステアリングシャフト7、操舵部5a、及び芯金5bは、規制突起20dによるステアリングシャフト7の前方への移動の規制が解除された状態で操舵部5aに前方側への荷重が入力された場合、パッド5cに対して前方側に移動可能に構成されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
車両の運転席に着座する乗員を保護する乗員保護装置において、
ステアリングシャフトと、
前記乗員に把持されて操舵される操舵部と、前記操舵部と前記ステアリングシャフトとを連結する芯金と、前記芯金における少なくとも前記ステアリングシャフトと連結された部分の後方を覆うカバー部であって、前記操舵部、前記芯金、及び前記ステアリングシャフトとは別の保持部材に保持されたカバー部と、を備えるステアリングホイールと、
前記運転席の前方に配置され、前記乗員の下肢を受け止める受止部と、
前記ステアリングシャフトに係合して前記ステアリングシャフトの前方への移動を規制し、前記受止部に入力された荷重によって移動して前記ステアリングシャフトとの係合が解除され、前記ステアリングシャフトの前方への移動を許容する移動制御部と、
を備え、
前記移動制御部による前記ステアリングシャフトの前方への移動の規制が解除された状態で前記操舵部に前方側への荷重が入力された場合、前記ステアリングシャフト、前記操舵部、及び前記芯金は、前記カバー部材に対して前方側に移動可能に構成されていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記カバー部は、前記ステアリングシャフトの回転軸線方向から見たときに前記操舵部の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項3】
前記保持部材は、前記ステアリングシャフトを支持する軸受と前記カバー部とに連結されることにより、前記カバー部を保持することを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項4】
前記移動制御部を前記ステアリングシャフトに向かって付勢する付勢部材を備え、
前記移動制御部は、前記受止部に入力された荷重によって前記付勢部材の付勢力に抗して移動することにより、前記ステアリングシャフトとの係合が解除されることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項5】
前記保持部材は、前記カバー部に対して前方側への荷重が入力された場合に屈曲する屈曲部を有することを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項6】
運転席と、
前記運転席に着座する乗員を保護する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗員保護装置と、
を備えることを特徴とする車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転席に着座する乗員を保護する乗員保護装置と、当該乗員保護装置を搭載する車両に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1の構成のように、車両の運転席に着座する乗員を保護する乗員保護装置として、ステアリングホイールにエアバッグ装置を搭載する構成が広く知られている。また、特許文献1では、車両の衝突時に乗員の下肢を受け止める受止部材を運転席の前方に設ける構成が記載されている。このように特許文献1の構成では、乗員の上肢をエアバッグ装置によって保護し、乗員の下肢を受止部材によって保護している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-100499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両にエアバッグ装置を搭載する場合、乗員を受け止めて保護するエアバッグだけでなく、エアバッグを膨張させるための膨張用ガスを放出するインフレータや、インフレータの作動を制御する制御部材等の様々な部材を搭載する必要がある。そのため、特許文献1の構成のように、車両にエアバッグを搭載して乗員の上肢を保護する場合、車両の構成の複雑化やコストアップを招来するおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、エアバッグ装置を用いることなく乗員の上肢と下肢を保護することができる乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明に係る乗員保護装置の代表的な構成は、車両の運転席に着座する乗員を保護する乗員保護装置において、ステアリングシャフトと、前記乗員に把持されて操舵される操舵部と、前記操舵部と前記ステアリングシャフトとを連結する芯金と、前記芯金における少なくとも前記ステアリングシャフトと連結された部分の後方を覆うカバー部であって、前記操舵部、前記芯金、及び前記ステアリングシャフトとは別の保持部材に保持されたカバー部と、を備えるステアリングホイールと、前記運転席の前方に配置され、前記乗員の下肢を受け止める受止部と、前記ステアリングシャフトに係合して前記ステアリングシャフトの前方への移動を規制し、前記受止部に入力された荷重によって移動して前記ステアリングシャフトとの係合が解除され、前記ステアリングシャフトの前方への移動を許容する移動制御部と、を備え、前記移動制御部による前記ステアリングシャフトの前方への移動の規制が解除された状態で前記操舵部に前方側への荷重が入力された場合、前記ステアリングシャフト、前記操舵部、及び前記芯金は、前記カバー部材に対して前方側に移動可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、乗員保護装置において、エアバッグ装置を用いることなく乗員の上肢と下肢を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る乗員保護装置を搭載した車両の正面図である。
車両の左側面図である。
車両のインストルメントパネルの周囲の断面概略図である。
車両におけるステアリングシャフトの周囲の断面概略図である。
受止部材の斜視図と斜視断面図である。
車両が衝突した際の乗員保護装置の保護動作を示す模式図である。
車両が衝突した際の乗員保護装置の保護動作を示す模式図である。
車両が衝突した際の乗員保護装置の保護動作を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係る乗員保護装置10の構成について説明する。以下の説明において、左右方向は乗員保護装置10を搭載した車両1の車幅方向、具体的には運転席2に着座する乗員Mから見た左方向と右方向を意味する。前後方向は車両1の前方向と後方向、具体的には運転席2に着座する乗員Mから見た前方向と後方向を意味する。上下方向は鉛直方向を意味する。なお、以下の説明中の構成部品の寸法、材質、形状、相対配置等は特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
図1は、乗員保護装置10を搭載した車両1の正面図である。図2は、車両1の左側面図である。図3は、車両1のインストルメントパネル4(以下、「インパネ4」と言う。)の周囲の断面概略図である。図4は、車両1におけるステアリングシャフト7の周囲の断面概略図である。図1~図4において、運転席2に着座する乗員Mを二点鎖線で示している。
(【0011】以降は省略されています)

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