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公開番号2025054613
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163741
出願日2023-09-26
発明の名称エアバッグ装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/205 20110101AFI20250331BHJP(車両一般)
要約【課題】エアバッグの下壁部に形成された凹部の曲率半径を簡単に小さくすることができるエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ装置10は、膨張完了時において、乗員Mを受け止める後壁部50aと、車両1のウインドシールド8に沿って延びる上壁部50bと、上下方向において上壁部50bと対向し、上方に向かって凹む凹部50c1を有する下壁部50cと、を備えるエアバッグ50を備える。エアバッグ50は、インフレーター14から開口部50hを介して膨張用ガスが供給される上流チャンバー50xと、上流チャンバー50xに対して縫合されて連結され、連通口50jを介して上流チャンバー50xから膨張用ガスが供給される下流チャンバー50yとを有し、凹部50c1は上流チャンバー50xの外周部と下流チャンバー50yの外周部とによって形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるエアバッグ装置において、
前記車両のインストルメントパネルに折り畳まれて収納され、膨張用ガスを流入させるための第1開口部を備え、前記第1開口部を介して膨張用ガスが供給されることにより膨張して前記インストルメントパネルから乗員側に繰り出されるエアバッグであって、膨張完了時において、乗員を受け止める後壁部と、前記車両のウインドシールドに沿って延び、後方において前記後壁部と連結される上壁部と、上下方向において前記上壁部と対向し、上方に向かって凹む凹部を有し、後方において前記後壁部と連結される下壁部と、備えるエアバッグと、
前記エアバッグに前記膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備え、
前記エアバッグは、
前記インフレーターから前記第1開口部を介して前記膨張用ガスが供給される第1チャンバーと、
前記第1チャンバーに対して縫合されて連結された第2チャンバーであって、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとを連通させる第2開口部を介して前記第1チャンバーから前記膨張用ガスが供給される第2チャンバーと、を有し、
前記凹部は、前記第1チャンバーの外周部と前記第2チャンバーの外周部とによって形成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記第1チャンバーの外周部は前記凹部における第1の内壁を構成し、前記第2チャンバーの外周部は前記凹部における前記第1の内壁と対向する第2の内壁を構成することを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記エアバッグの膨張完了時において、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーは前後方向に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項4】
前記エアバッグの膨張完了時において、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーは上下方向に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項5】
前記第2開口部は、長孔であることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項6】
前記エアバッグの膨張完了時において、前記凹部の内部には、前記車両に搭載された車両側部材が配置されることを特徴する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
【請求項7】
前記車両側部材は、前記インストルメントパネルに取り付けられ、画像を表示するモニタであることを特徴とする請求項6に記載のエアバッグ装置。
【請求項8】
前記車両側部材は、ステアリングホイールであることを特徴する請求項6に記載のエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両のインストルメントパネルには、乗員を保護するためのエアバッグ装置が従来から搭載されている。エアバッグ装置は、エアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターを備える。エアバッグは、車両の衝突等に応じてインフレーターから膨張用ガスが供給され、これによって折り畳まれた状態から膨張した状態となり、膨張した状態において乗員を受け止めて保護する。
【0003】
また特許文献1では、エアバッグの下壁部に上方に凹む凹部を設ける構成が記載されている。これによりエアバッグの膨張完了時において、車両のインストルメントパネルに取り付けられた画像を表示するためのモニタが凹部内に収まり、エアバッグとモニタが干渉してエアバッグの展開が妨げられることが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-7892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1に記載の構成では、エアバッグが一つのチャンバーで構成されているため、縫製作業の関係で凹部の曲率半径が大きくなりやすい。このように凹部の曲率半径が大きいと、凹部の周囲にモニタ等の車両に搭載された車両側部材が存在する場合、凹部の内壁と車両側部材との間に隙間が生じやすくなる。また、車両側部材が存在しない場合、凹部を構成し、互いに対向する二つの内壁の間に隙間が生じやすくなる。乗員の保護性能を向上させるためには、これらの隙間をなるべく小さくしてエアバッグがモニタや凹部を構成する内壁から反力を得やすくなる構成が望ましい。
【0006】
そこで本発明は、エアバッグの下壁部に形成された凹部の曲率半径を簡単に小さくすることができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明に係るエアバッグ装置の代表的な構成は、車両に搭載されるエアバッグ装置において、前記車両のインストルメントパネルに折り畳まれて収納され、膨張用ガスを流入させるための第1開口部を備え、前記第1開口部を介して膨張用ガスが供給されることにより膨張して前記インストルメントパネルから乗員側に繰り出されるエアバッグであって、膨張完了時において、乗員を受け止める後壁部と、前記車両のウインドシールドに沿って延び、後方において前記後壁部と連結される上壁部と、上下方向において前記上壁部と対向し、上方に向かって凹む凹部を有し、後方において前記後壁部と連結される下壁部と、備えるエアバッグと、前記エアバッグに前記膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備え、前記エアバッグは、前記インフレーターから前記第1開口部を介して前記膨張用ガスが供給される第1チャンバーと、前記第1チャンバーに対して縫合されて連結された第2チャンバーであって、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとを連通させる第2開口部を介して前記第1チャンバーから前記膨張用ガスが供給される第2チャンバーと、を有し、前記凹部は、前記第1チャンバーの外周部と前記第2チャンバーの外周部とによって形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、エアバッグ装置において、エアバッグの下壁部に形成された凹部の曲率半径を簡単に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
インストルメントパネルの斜視概略図である。
車両の助手席の周囲を左側から見た図である。
エアバッグ装置の断面概略図である。
膨張完了時のエアバッグの斜視概略図である。
エアバッグを構成するパネルの平面図である。
エアバッグが膨張した状態の車両の助手席の周囲を左側から見た図である。
エアバッグが膨張した状態の車両の助手席の周囲を左側から見た図である。
エアバッグが膨張した状態の車両の助手席の周囲を左側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、まず本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置10の全体構成について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、左右方向はエアバッグ装置10が搭載された車両1の左方向と右方向、具体的には助手席3に着座する乗員Mから見た左方向と右方向を意味する。前後方向は車両1の前方向と後方向、具体的には助手席3に着座する乗員Mから見た前方向と後方向を意味する。上下方向は、鉛直方向の上方向と下方向を意味する。なお、以下の説明中の構成部品の寸法、材質、形状等は、特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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