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公開番号
2025050521
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023159366
出願日
2023-09-25
発明の名称
発光素子および発光素子に用いる絶縁性反射防止層
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
H10H
20/84 20250101AFI20250328BHJP()
要約
【課題】光取り出し効率を向上できるフェイスアップ型の紫外発光の発光素子を提供すること。
【解決手段】発光素子1は、フェイスアップ型の紫外発光の発光素子において、n型のIII族窒化物半導体により形成されたn型層21と、n型層21上に設けられたIII族窒化物半導体により形成された活性層22と、活性層22上に設けられたp型のIII族窒化物半導体により形成されたp型層23と、p型層23の一部の上に設けられたp側電極50と、p型層23の他の一部の上に設けられ、絶縁性を有する材料により形成され、発光波長の紫外光の反射を防止する絶縁性反射防止層60とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フェイスアップ型の紫外発光の発光素子において、
n型のIII族窒化物半導体により形成されたn型層と、
前記n型層上に設けられたIII族窒化物半導体により形成された活性層と、
前記活性層上に設けられたp型のIII族窒化物半導体により形成されたp型層と、
前記p型層の一部の上に設けられたp側電極と、
前記p型層の他の一部の上に設けられ、絶縁性を有する材料により形成され、発光波長の紫外光の反射を防止する絶縁性反射防止層と、
を備える、発光素子。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
さらに、前記p型層上に接して設けられ、発光波長の紫外光を透過するp側透明電極を備え、
前記p側電極は、前記p側透明電極の一部の上に設けられ、
前記絶縁性反射防止層は、前記p側透明電極の他の一部の上に設けられる、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記絶縁性反射防止層の屈折率は、前記p側透明電極の屈折率と空気の屈折率との間に設定される、請求項2に記載の発光素子。
【請求項4】
前記絶縁性反射防止層は、屈折率の異なる材料を積層させた多層構造を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の発光素子。
【請求項5】
前記絶縁性反射防止層は、Hf酸化物、Zr酸化物、Si酸化物、Al酸化物、Mgフッ化物からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の発光素子。
【請求項6】
前記p側透明電極は、前記絶縁性反射防止層の厚さよりも薄く形成されている、請求項2に記載の発光素子。
【請求項7】
前記p側透明電極の厚さは、20nm以下である、請求項2に記載の発光素子。
【請求項8】
前記絶縁性反射防止層の厚さは、1nm以上300nm以下である、請求項7に記載の発光素子。
【請求項9】
前記p型層は、GaNまたはAlGaNである、請求項1~3のいずれか1項に記載の発光素子。
【請求項10】
フェイスアップ型の紫外発光の発光素子に用いられ、p型層上に設けられ、Hf酸化物、Zr酸化物、Si酸化物、Al酸化物、Mgフッ化物からなる群から選択される少なくとも1つを含み、発光波長の紫外光の反射を防止する絶縁性反射防止層。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子および発光素子に用いる絶縁性反射防止層に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
III族窒化物半導体を用いた固体発光素子の紫外光の波長は約200~400nmの範囲の波長帯に対応している。特にUVC(波長100~280nm)は効率的に殺菌、除菌できることが知られており、発光波長がUVCに対応する紫外光を放射するIII族窒化物半導体発光素子の需要が高まっている。紫外光発光素子は、サファイア基板上にAlN層を形成し、AlN層上にAlGaNにより形成されたn型層、活性層、p型層を積層した構成である。
【0003】
特許文献1,2,3には、紫外光発光素子において、フェイスアップ(FU)型の構造が記載されている。特許文献1,2に記載の紫外光発光素子は、p型半導体層の上に設けられITO等の透明電極により構成されたpコンタクト電極と、pコンタクト電極上に設けられTi,RhおよびTiを積層した構造のp電極とを備える。
【0004】
特許文献3に記載の紫外光発光素子は、p型半導体層上に設けられた透明電極と、透明電極上に設けられ紫外光の発光波長において透明な絶縁性材料により形成され透明電極を保護する保護層とを備える。透明電極は、Na、K、Cs、Rbの群から選択され、発光波長の紫外光に対する光吸収係数が5×10
4
cm
-1
以下である金属材料により形成された透明金属層を有する。保護層の絶縁性材料は、MgF
2
である。
【0005】
特許文献4には、紫外光とは異なるが、青色光(波長440~460nm)の半導体発光素子において、フェイスアップ型の構造が記載されている。特許文献4の図12に記載の青色光発光素子は、p型半導体層上に設けられZnOまたはITOにより形成された透明電極膜と、透明電極膜上に設けられた導電性多層反射防止層とを備える。導電性多層反射防止層は、In
x
Ga
1-x
O層およびNb
2
O
5
層といった屈折率の異なる2種類の透明電極層を交互に積層することで構成されている。InGaO
3
の屈折率は、約1.6であり、Nb
2
O
5
の屈折率は、約2.4である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-19963号公報
特開2019-176016号公報
特開2011-155084号公報
特開2014-22609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
紫外発光の発光素子における光取り出し効率は、青色発光の発光素子に比べて低い。特に、特許文献1~3に記載のフェイスアップ型の紫外発光の発光素子においては、電極によって紫外光が吸収されることが、光取り出し効率を低下する原因となっている。
【0008】
本発明の1つは、かかる背景に鑑みてなされたものであり、光取り出し効率を向上できるフェイスアップ型の紫外発光の発光素子を提供しようとするものである。本発明の他の1つは、フェイスアップ型の紫外発光の発光素子に適用され、光取り出し効率を向上するための絶縁性反射防止層を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一の態様は、フェイスアップ型の紫外発光の発光素子において、
n型のIII族窒化物半導体により形成されたn型層と、
前記n型層上に設けられたIII族窒化物半導体により形成された活性層と、
前記活性層上に設けられたp型のIII族窒化物半導体により形成されたp型層と、
前記p型層の一部の上に設けられたp側電極と、
前記p型層の他の一部の上に設けられ、絶縁性を有する材料により形成され、発光波長の紫外光の反射を防止する絶縁性反射防止層と、
を備える、発光素子にある。
【0010】
本発明の他の態様は、フェイスアップ型の紫外発光の発光素子に用いられ、p型層上に設けられ、Hf酸化物、Zr酸化物、Si酸化物、Al酸化物、Mgフッ化物からなる群から選択される少なくとも1つを含み、発光波長の紫外光の反射を防止する絶縁性反射防止層にある。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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