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公開番号2025039082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023145925
出願日2023-09-08
発明の名称ドローン用保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B64U 70/87 20230101AFI20250313BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】ドローン用保護装置を軽量化するための技術を提供する。
【解決手段】ドローンに搭載されるドローン用保護装置であって、下向きに開口する空気流入口が形成されたエアバッグ本体であって、ドローンが落下している間に空気流入口からエアバッグ本体内に流入する空気によって、ドローンの下側で展開するエアバッグ本体と、展開する前のエアバッグ本体である展開前エアバッグを収納するケースと、を備え、ケースは、展開前エアバッグの上側に配置されるケース上部と、展開前エアバッグの下側に配置され、空気流入口と連通する開口部が形成されたケース下部と、を有し、展開前エアバッグを空気によって展開させるために作動され、ケース下部をケース上部に対して相対的に下方へ移動させる移動機構をさらに備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ドローンに搭載されるドローン用保護装置であって、
下向きに開口する空気流入口が形成されたエアバッグ本体であって、前記ドローンが落下している間に前記空気流入口から前記エアバッグ本体内に流入する空気によって、前記ドローンの下側で展開するエアバッグ本体と、
展開する前の前記エアバッグ本体である展開前エアバッグを収納するケースと、を備え、
前記ケースは、
前記展開前エアバッグの上側に配置されるケース上部と、
前記展開前エアバッグの下側に配置され、前記空気流入口と連通する開口部が形成されたケース下部と、を有し、
前記展開前エアバッグを前記空気によって展開させるために作動され、前記ケース下部を前記ケース上部に対して相対的に下方へ移動させる移動機構をさらに備える、ドローン用保護装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のドローン用保護装置であって、
前記移動機構は、上下方向に伸長することが可能なアクチュエータとして構成され、前記ケース上部と前記ケース下部との間に配置され、前記上下方向に伸長することによって前記ケース下部を前記ケース上部に対して相対的に下方へ移動させる、ドローン用保護装置。
【請求項3】
請求項2に記載のドローン用保護装置であって、
前記移動機構は、
本体部と、
前記本体部に対して移動することで、前記本体部から前記上下方向に沿った突出方向に突出することが可能に構成された可動部と、を有し、
前記本体部から前記可動部を前記突出方向に前進させることによって前記上下方向に伸長し、
前記移動機構が前記上下方向において予め定められた基準長さまで伸長した場合、前記可動部が前記突出方向と逆方向に後退することを規制する第1規制部をさらに有する、ドローン用保護装置。
【請求項4】
請求項3に記載のドローン用保護装置であって、
前記移動機構は、前記移動機構が前記上下方向において前記基準長さまで伸長した場合、前記可動部が前記突出方向に前進することを規制する第2規制部を有する、ドローン用保護装置。
【請求項5】
請求項4に記載のドローン用保護装置であって、
前記ケース上部は、下方に向かって開口する凹状であり、
前記ケース下部は、上方に向かって開口する凹状であり、前記エアバッグ本体を前記ケース外へと展開させるための少なくとも一の孔部が形成された側面部を有し、
前記基準長さは、各前記孔部が前記ケース上部の下端よりも下方に位置し、かつ、前記側面部の上端が前記ケース上部の下端よりも上方に位置する長さである、ドローン用保護装置。
【請求項6】
請求項5に記載のドローン用保護装置であって、
前記孔部の個数は、前記ドローンに備えられた複数の回転翼の個数と同じであり、
各前記孔部は、展開が完了した前記エアバッグ本体が各前記回転翼の下側に位置するように、各前記回転翼に対応する位置に形成されている、ドローン用保護装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のドローン用保護装置であって、
前記開口部を覆うカバー部材であって、前記移動機構の作動に伴って、前記開口部の被覆を解除するように構成されたカバー部材を備える、ドローン用保護装置。
【請求項8】
請求項7に記載のドローン用保護装置であって、
前記カバー部材は、前記移動機構によって前記ケース下部が前記ケース上部に対して相対的に下方に移動するのに伴って、前記開口部を介して前記エアバッグ本体内へ引き込まれることで、前記開口部の被覆を解除するように構成されている、ドローン用保護装置。
【請求項9】
請求項8に記載のドローン用保護装置であって、
前記カバー部材を開閉させることによって、前記カバー部材によって前記開口部が被覆された状態と、前記開口部の被覆が解除された状態と、を切り換え可能に構成された開閉機構と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ドローンが落下することを予測した場合と、前記ドローンが落下していることを検知した場合と、の少なくともいずれかの場合において、前記移動機構を作動させるとともに、前記開閉機構を制御して前記開口部の被覆を解除する、ドローン用保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ドローン用保護装置に関する。
続きを表示(約 4,600 文字)【背景技術】
【0002】
ドローンに搭載され、ドローンの落下時に保護対象を保護するドローン用保護装置が知られている。ドローン用保護装置に関して、特許文献1には、エアバッグと、エアバッグに膨張用のガスを供給してエアバッグを膨張させるインフレータとを搭載したドローンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-79911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドローンの軽量化のために、ドローン用保護装置の軽量化が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、ドローンに搭載されるドローン用保護装置が提供される。このドローン用保護装置は、下向きに開口する空気流入口が形成されたエアバッグ本体であって、前記ドローンが落下している間に前記空気流入口から前記エアバッグ本体内に流入する空気によって、前記ドローンの下側で展開するエアバッグ本体と、展開する前の前記エアバッグ本体である展開前エアバッグを収納するケースと、を備え、前記ケースは、前記展開前エアバッグの上側に配置されるケース上部と、前記展開前エアバッグの下側に配置され、前記空気流入口と連通する開口部が形成されたケース下部と、を有し、前記展開前エアバッグを前記空気によって展開させるために作動され、前記ケース下部を前記ケース上部に対して相対的に下方へ移動させる移動機構をさらに備える。
この形態のドローン用保護装置によれば、移動機構によってケース下部がケース上部に対して相対的に下方へ移動されることで、エアバッグ本体が膨張するためのスペースが確保され、ドローンの落下に伴いケース下部の開口部とエアバッグ本体の空気流入口とを介してエアバッグ本体に流入する空気によって、エアバッグ本体が展開される。したがって、エアバッグに膨張用ガスを供給するためのインフレータを省略でき、ドローン用保護装置を軽量化できる。
(2)上記形態において、前記移動機構は、上下方向に伸長することが可能なアクチュエータとして構成され、前記ケース上部と前記ケース下部との間に配置され、前記上下方向に伸長することによって前記ケース下部を前記ケース上部に対して相対的に下方へ移動させてもよい。この形態のドローン用保護装置によれば、移動機構を簡易なアクチュエータとして構成できる。
(3)上記形態において、前記移動機構は、本体部と、前記本体部に対して移動することで、前記本体部から前記上下方向に沿った突出方向に突出することが可能に構成された可動部と、を有し、前記本体部から前記可動部を前記突出方向に前進させることによって前記上下方向に伸長し、前記移動機構が前記上下方向において予め定められた基準長さまで伸長した場合、前記可動部が前記突出方向と逆方向に後退することを規制する第1規制部をさらに有していてもよい。この形態のドローン用保護装置によれば、エアバッグ本体が膨張するためのスペースが確保された状態を第1規制部によって維持できるので、ドローンの落下時にエアバッグ本体をより効率良く膨張させ展開させることができる。
(4)上記形態において、前記移動機構は、前記移動機構が前記上下方向において前記基準長さまで伸長した場合、前記可動部が前記突出方向に前進することを規制する第2規制部を有していてもよい。この形態のドローン用保護装置によれば、エアバッグ本体が膨張するためのスペースが確保された状態で、第1規制部および第2規制部によって、上下方向におけるケース上部とケース下部との相対的な位置の変化を抑制できる。したがって、エアバッグ本体をより安定的に膨張させ展開させることができる。
(5)上記形態において、前記ケース上部は、下方に向かって開口する凹状であり、前記ケース下部は、上方に向かって開口する凹状であり、前記エアバッグ本体を前記ケース外へと展開させるための少なくとも一の孔部が形成された側面部を有し、前記基準長さは、各前記孔部が前記ケース上部の下端よりも下方に位置し、かつ、前記側面部の上端が前記ケース上部の下端よりも上方に位置する長さであってもよい。この形態のドローン用保護装置によれば、移動機構が作動した状態において、ケース内でエアバッグ本体を効果的に膨張させつつ、各孔部を介してケース外へとエアバッグ本体を展開させることができる。
(6)上記形態において、前記孔部の個数は、前記ドローンに備えられた複数の回転翼の個数と同じであり、各前記孔部は、展開が完了した前記エアバッグ本体が各前記回転翼の下側に位置するように、各前記回転翼に対応する位置に形成されていてもよい。この形態のドローン用保護装置によれば、ドローンの落下時に、ドローンに備えられた各回転翼から保護対象を効果的に保護できる。
(7)上記形態において、前記開口部を覆うカバー部材であって、前記移動機構の作動に伴って、前記開口部の被覆を解除するように構成されたカバー部材を備えていてもよい。この形態のドローン用保護装置によれば、エアバッグ本体が展開されない場合に、開口部を介してケース内やエアバッグ本体内に異物が侵入することを抑制できる。
(8)上記形態において、前記カバー部材は、前記移動機構によって前記ケース下部が前記ケース上部に対して相対的に下方に移動するのに伴って、前記開口部を介して前記エアバッグ本体内へ引き込まれることで、前記開口部の被覆を解除するように構成されていてもよい。この形態のドローン用保護装置によれば、エアバッグ本体が展開されない場合に開口部を被覆することと、エアバッグ本体が展開される場合に開口部の被覆を解除することとを、簡易な構成によって実現できる。
(9)上記形態において、前記カバー部材を開閉させることによって、前記カバー部材によって前記開口部が被覆された状態と、前記開口部の被覆が解除された状態と、を切り換え可能に構成された開閉機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記ドローンが落下することを予測した場合と、前記ドローンが落下していることを検知した場合と、の少なくともいずれかの場合において、前記移動機構を作動させるとともに、前記開閉機構を制御して前記開口部の被覆を解除してもよい。この形態のドローン用保護装置によれば、制御部によって開閉機構を制御することで、カバー部材によって開口部が被覆された状態と開口部の被覆が解除された状態とを切り換えることができる。
本開示は、上述したドローン用保護装置としての形態以外にも、例えば、ドローンや、ドローン用保護装置の制御方法などの種々の形態で実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態におけるドローンの概略構成を示す第1の図である。
第1実施形態におけるドローンの概略構成を示す第2の図である。
第1実施形態におけるドローン用保護装置を説明する第1の図である。
第1実施形態におけるドローン用保護装置を説明する第2の図である。
非作動状態における移動機構の断面図である。
作動状態における移動機構の断面図である。
ケースおよびエアバッグ本体の説明図である。
第2実施形態におけるドローン用保護装置を説明する図である。
第2実施形態におけるカバー部材の概略構成を示す図である。
ケース下部の移動に伴うカバー部材の動作を説明する第1の図である。
ケース下部の移動に伴うカバー部材の動作を説明する第2の図である。
第3実施形態におけるドローン用保護装置を説明する第1の図である。
第3実施形態におけるドローン用保護装置を説明する第2の図である。
第4実施形態におけるドローン用保護装置を説明する第1の図である。
第4実施形態におけるドローン用保護装置を説明する第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、本実施形態におけるドローン用保護装置100が搭載されたドローン20の概略構成を示す第1の図である。図2は、ドローン20の概略構成を示す第2の図である。図1および図2には、互いに直交するX,Y,Z方向に沿った矢印が表されている。X,Y,Z方向は、互いに直交する3つの空間軸であるX軸、Y軸、Z軸に沿った方向であり、それぞれ、X軸、Y軸、Z軸に沿う一方側の方向と、その反対方向とを、両方含む。X軸およびY軸は、それぞれ、水平面に沿った座標軸である。Z軸は、鉛直線に沿った座標軸であり、Z軸を表す矢印の指し示す方向は上方である。図1におけるX,Y,Z方向と、他の図におけるX,Y,Z方向とは、同じ方向を表している。以下では、鉛直方向のことを上下方向とも呼ぶ。また、+Z方向のことを「上」、-Z方向のことを「下」とも呼ぶ。図1は、ドローン用保護装置100の上面図に相当する。また、図2は、ドローン用保護装置100を-Y方向に見た図に相当する。
【0009】
図1および図2に示すように、ドローン20は、ドローン本体部40と、脚部50と、それぞれ先端に回転翼60が設けられた複数のアーム70と、制御部200とを備える。本実施形態では、ドローン20は、6つのアーム70、および、各アーム70に1つずつ設けられた計6つの回転翼60を備えている。ドローン20は、回転翼60を回転させることで生じる揚力を利用して飛行する。
【0010】
本実施形態におけるドローン本体部40は、六角板状の本体上部41と、本体上部41の中央下部から下方へ突出する円柱状の胴体部42とを有している。図2に示すように、本実施形態における胴体部42内には、制御部200が収容されている。制御部200は、1つ又は複数のプロセッサ210と、主記憶装置や補助記憶装置からなる記憶装置220と、外部との信号の入出力を行う入出力インタフェイスと、内部バスとを備えるコンピュータにより構成されている。プロセッサ210、記憶装置220および入出力インタフェイスは、内部バスを介して、双方向に通信可能に接続されている。記憶装置220には、例えば、種々のプログラムや、地図データが格納される。また、ドローン本体部40には、制御部200の他、例えば、外部との無線通信を行うための通信装置や、ドローン20の各部へ電力を供給するためのバッテリや、ドローン20の周囲を撮影するためのカメラや、ドローン20の飛行の状態やドローン20の周囲の環境を検出するためのセンサ群が設けられる。このセンサ群は、例えば、加速度センサやジャイロセンサや高度センサといった、ドローン20の落下の検出や落下の予測に使用可能な各種センサを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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