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公開番号2025042858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150035
出願日2023-09-15
発明の名称発光素子および発光素子の製造方法
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類H10H 20/831 20250101AFI20250321BHJP()
要約【課題】p側電極がオーミック接触可能としつつ、紫外線反射率を高くすることができる発光素子を提供する。
【解決手段】フリップチップ型で紫外発光の発光素子1は、n型のIII族窒化物半導体からなるn型層11と、n型層11上に設けられたIII族窒化物半導体からなる活性層12と、活性層12上に設けられたp型のIII族窒化物半導体からなるp型層15と、p型層15上に設けられ、Ru、Rh、またはそれらを主成分とする合金からなりp型層15に接する層を含み、発光波長の紫外光を透過する厚さに設定されたp側電極17と、p側電極17の一部の上に接して設けられ、発光波長の紫外光を反射する絶縁性のDBR層19と、DBR層19のうちp側電極17上の領域に形成された孔25を介して、p側電極17と電気的に接続する第2のp側電極22とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フリップチップ型で紫外発光の発光素子において、
n型のIII族窒化物半導体からなるn型層と、
前記n型層上に設けられたIII族窒化物半導体からなる活性層と、
前記活性層上に設けられたp型のIII族窒化物半導体からなるp型層と、
前記p型層上に設けられ、Ru、Rh、またはそれらを主成分とする合金からなり前記p型層に接する層を含み、発光波長の紫外光を透過する厚さに設定されたp側電極と、
前記p側電極の一部の上に接して設けられ、発光波長の紫外光を反射する絶縁性のDBR層と、
前記DBR層のうち前記p側電極上の領域に形成された孔を介して、前記p側電極と電気的に接続する第2のp側電極と、
を有する、発光素子。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記DBR層は、前記p側電極の一部の上に接して設けられ、かつ、前記n型層、前記活性層および前記p型層の少なくとも1つの側面に接して設けられる、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
発光波長が200nm以上280nm以下である、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項4】
前記DBR層は、HfO

を含む、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項5】
前記p側電極の厚さは、1nm以上50nm以下である、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項6】
前記p型層は、前記p側電極と接し、GaNからなるp型コンタクト層を有し、
前記p型コンタクト層の厚さは、1nm以上50nm以下である、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項7】
前記p型層は、前記p側電極と接し、Al組成比が50%以下のAlGaNからなるp型コンタクト層を有し、
前記p型コンタクト層の厚さは、20nm以下である、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項8】
フリップチップ型で紫外発光の発光素子の製造方法において、
n型のIII族窒化物半導体からなるn型層を形成するn型層形成工程と、
前記n型層上に、III族窒化物半導体からなる活性層を形成する活性層形成工程と、
前記活性層上に、p型のIII族窒化物半導体からなるp型層を形成するp型層形成工程と、
前記p型層上に、Ru、Rh、またはそれらを主成分とする合金からなり前記p型層に接する層を含み、発光波長の紫外光を透過する厚さのp側電極を形成するp側電極形成工程と、
前記p側電極の一部の上に接するように、発光波長の紫外光を反射する絶縁性のDBR層を形成するDBR層形成工程と、
前記DBR層のうち前記p側電極上の領域に形成された孔を介して、前記p側電極と電気的に接続するように第2のp側電極を形成する第2のp側電極形成工程と、
を有する発光素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子および発光素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
III族窒化物半導体を用いた固体発光素子の紫外光の波長は約210~400nmの範囲の波長帯に対応している。一方、UVC(波長100~280nm)は効率的に殺菌、除菌できることが知られており、水や空気などの殺菌、消毒に使用することが注目されている。そのため、発光波長がUVCに対応する紫外光を放射するIII族窒化物半導体発光素子の需要が高まっており、高効率化に向けた研究、開発が盛んに行われている。
【0003】
特許文献1には、UVC発光のIII族窒化物半導体からなる発光素子におけるp側電極として、p型半導体層に接触し、厚さが10nm以下のRh層と、Rh層に接触し、厚さが20nm以上のAl層とを有した構造が記載されている。このような構造とすることでコンタクト抵抗を低減するとともに反射率を向上できることが記載されている。また、p電極をアニールすることでRh層とAl層が混ざり合い、Rh層単層に比べて反射率が向上することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、UVC発光のIII族窒化物半導体からなる発光素子におけるp側電極として、透明電極と、p電極と、p側接合電極とを有した構造が記載されている。透明電極は、p型半導体層上に接触して設けられ、ITOまたはIZOなどの透明導電性材料からなる。p電極は、透明電極上に接触して設けられ、Ni/AuまたはNi/Alなどからなる。p側接合電極は、p電極上に接触して設けられ、Auなどからなる。
【0005】
特許文献2には、さらに、透明電極上およびp層上にわたって、SiO

、SiN、SiO

/Al/SiO

、分散ブラッグ反射層(DBR:Distributed
Bragg Reflector)などからなる反射絶縁膜を設けて、半導体層を構成する活性層から放射される光を反射させて光取り出しを向上させることが記載されている。
【0006】
特許文献3には、赤色、緑色及び青色を発光するIII族窒化物半導体からなる発光素子が、p型半導体層上に接触して設けられ発光波長に対して透過率の高い伝導層と、伝導層上に接触して設けられた導電性の反射層と、反射層上に接触して設けられた絶縁層と、絶縁層上に絶縁層を貫通する形状に設けられた電極部とを有する構造が記載されている。
【0007】
伝導層は、発光波長に対して透過率の高い透明な酸化物系物質、例えば、ITO、TO、IZO、IZTO、IAZO、IGZO、IGTO、AZO、ATO、GZO、IrOx、RuOx、RuOx/ITO、Ni、Ag、Ni/IrOx/Au、またはNi/IrOx/Au/ITOのうちの1つ以上を用いている。反射層は、高い電気伝導度を有する反射金属またはこれらの合金、例えば、Ni,Pd,Ru,Mg,Zn,Hf,Ag,Al,Au,Pt,CuまたはRhのうち少なくとも1つを含む。絶縁層は、Al



、SiO

、Si



、TiO

、またはAlNのうち少なくとも1つで形成することができ、DBRを含むことができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-30948号公報
特開2023-34227号公報
特開2015-220456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
現状、p-AlGaNやp-GaNに対してオーミック接触可能な材料は紫外領域(特にUVC)の光に対して反射率が低い。Alは紫外線領域の光に対して高い反射率を有しているが、p-AlGaNやp-GaNに対してオーミック接触できない。そのため、p側電極がオーミック接触可能としつつ、紫外線反射率を高くすることが望まれていた。
【0010】
また、特許文献1では、Alの拡散によりp層とAlとが接する可能性があり、コンタクト抵抗が悪化してしまう可能性があった。特許文献2では、オーミック接触および反射率の観点で改善の余地があった。特許文献3は、紫外発光の発光素子を対象としていないため、紫外線領域において、オーミック接触を向上させ、かつ、紫外線反射率を高くするためには、検討の余地があった。
(【0011】以降は省略されています)

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