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公開番号
2025062173
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-14
出願番号
2023171060
出願日
2023-10-02
発明の名称
圧電素子
出願人
日本特殊陶業株式会社
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
H10N
30/50 20230101AFI20250407BHJP()
要約
【課題】破断予定層を別途設ける必要がないので、目標駆動量にするために圧電素子を小さな体積で作製しつつ、駆動部にクラックが発生することを抑制する。
【解決手段】本開示の圧電素子10は、第1電極と、第1電極とは電位の異なる第2電極と、第1電極と第2電極とに挟まれた圧電体11,12と、が積層され、圧電体11,21が、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト型酸化物を含む無鉛圧電磁器組成物を主相とし、さらに主相とは異なる組成の酸化物を含む副相から構成される圧電素子10であって、圧電体11,12は、積層方向において圧電体11,12を挟んで隣り合う第1電極と第2電極との間に存在して圧電駆動する駆動部12と、駆動部12以外の駆動不活性部11と、から構成され、駆動不活性部11の破壊靭性は、駆動部12の破壊靭性よりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1電極と、前記第1電極とは電位の異なる第2電極と、前記第1電極と前記第2電極とに挟まれた圧電体と、が積層され、
前記圧電体が、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト型酸化物を含む無鉛圧電磁器組成物を主相とし、さらに前記主相とは異なる組成の酸化物を含む副相から構成される圧電素子であって、
前記圧電体は、積層方向において前記圧電体を挟んで隣り合う前記第1電極と前記第2電極との間に存在して圧電駆動する駆動部と、前記駆動部以外の駆動不活性部と、から構成され、
前記駆動不活性部の破壊靭性は、前記駆動部の破壊靭性よりも小さい、圧電素子。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記副相の酸化物は酸化物粒子を含み、
前記駆動不活性部の前記酸化物粒子の平均粒子径は、前記駆動部の前記酸化物粒子の平均粒子径よりも大きい、請求項1に記載の圧電素子。
【請求項3】
前記副相の酸化物はマンガンを含む、請求項1または請求項2に記載の圧電素子。
【請求項4】
1つの前記第1電極、1つの前記圧電体、および1つの前記第2電極がこの順に並んで積層されたものを1つのユニットS、1つの前記第2電極、1つの前記圧電体、および1つの前記第1電極がこの順に並んで積層されたものを1つのユニットTと定義した場合に、前記第1電極あるいは前記第2電極を共有しながら前記ユニットSとTが交互に構成されている、請求項1または請求項2に記載の圧電素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、圧電素子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
圧電セラミック電子部品として、例えば特表2006-518934号公報(下記特許文献1)に記載の圧電式のアクチュエータが知られている。このアクチュエータは、複数のセラミック層を仮想の1つの縦軸線に沿って互いに上下に積層することによって形成されている。隣接する2つのセラミック層の間には電極層が配置されている。電極層は、一方の電極に対応して配置された電極層2aと、他方の電極に対応して配置された電極層2bと、を備えている。電極層2aは外側接点部材52によって互いに導電接続され、電極層2bは外側接点部材51によって互いに導電接続されている。不活性領域の範囲では、電極層2a,2bは互いにオーバーラップされておらず、1つの極の電極層のみが不活性領域に存在している。
【0003】
不活性領域の内側の縁に生じる引っ張り応力がアクチュエータの内部へ伝播するのを防止するために、縦軸線方向に所定間隔を空けて複数の目標破断層が設けられている。引っ張り応力によって亀裂が発生した場合、その亀裂は目標破断層に向けて広がりやすくなっているため、亀裂が上方もしくは下方に向かって電極層2aまたは電極層2bを破断して損傷させてしまうことを回避できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2006-518934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のアクチュエータでは、目標破断層を別途設ける必要があり、単位体積当たりの駆動量が減少してしまうので、目標駆動量を達成するためにアクチュエータ自身の体積が大きくなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の圧電素子は、第1電極と、前記第1電極とは電位の異なる第2電極と、前記第1電極と前記第2電極とに挟まれた圧電体と、が積層され、前記圧電体が、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト型酸化物を含む無鉛圧電磁器組成物を主相とし、さらに前記主相とは異なる組成の酸化物を含む副相から構成される圧電素子であって、前記圧電体は、積層方向において前記圧電体を挟んで隣り合う前記第1電極と前記第2電極との間に存在して圧電駆動する駆動部と、前記駆動部以外の駆動不活性部と、から構成され、前記駆動不活性部の破壊靭性は、前記駆動部の破壊靭性よりも小さい、圧電素子である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、破断予定層を別途設ける必要がないので、目標駆動量にするために圧電素子を小さな体積で作製しつつ、駆動部にクラックが発生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の圧電素子の構成を模式的に示す断面図である。
図2は、積層体の一部を積層方向に分解して示す斜視図である。
図3は、積層体のW-T断面図である。
図4は、積層体のL-T断面図である。
図5は、積層体のW-T断面図において破壊靭性の評価位置を示す図である。
図6は、積層体のL-T断面図において破壊靭性の評価位置を示す図である。
図7は、圧こんおよび亀裂の対角線長さを示す図である。
図8は、副相の平均粒子径の測定視野の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態の概要]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
(1)本開示の圧電素子は、第1電極と、前記第1電極とは電位の異なる第2電極と、前記第1電極と前記第2電極とに挟まれた圧電体と、が積層され、前記圧電体が、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト型酸化物を含む無鉛圧電磁器組成物を主相とし、さらに前記主相とは異なる組成の酸化物を含む副相から構成される圧電素子であって、前記圧電体は、積層方向において前記圧電体を挟んで隣り合う前記第1電極と前記第2電極との間に存在して圧電駆動する駆動部と、前記駆動部以外の駆動不活性部と、から構成され、前記駆動不活性部の破壊靭性は、前記駆動部の破壊靭性よりも小さい、圧電素子である。
【0010】
圧電素子が駆動すると、駆動部が圧電駆動するのに対し、駆動不活性部が圧電駆動しないため、駆動部と駆動不活性部の境界に応力が発生する。ここで、駆動不活性部の破壊靭性が駆動部の破壊靭性よりも小さいため、応力によって亀裂が発生した場合にその亀裂は駆動不活性部に向けて広がる。したがって、駆動部に亀裂が発生することを回避できる。また、破断予定層を別途設ける必要がないので、目標駆動量にするために圧電素子を小さな体積で作製できる。
(【0011】以降は省略されています)
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