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公開番号
2025082320
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023195548
出願日
2023-11-17
発明の名称
セルの使用方法、電解システム及びスタック
出願人
日本特殊陶業株式会社
代理人
弁理士法人真明センチュリー
主分類
C25B
1/042 20210101AFI20250522BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】セルの抵抗損失の増加を低減できるセルの使用方法、電解システム及びスタックを提供する。
【解決手段】電解システムは、燃料極と、空気極と、燃料極と空気極とを隔離する電解質と、を含む固体電解質形のセルと、燃料極と空気極との間に電圧を印加する電源と、セルを加熱するヒータと、燃料極に水蒸気を含む燃料ガスを供給する供給装置と、ヒータ、電源および供給装置のうち少なくとも1つを制御する制御装置と、を備え、制御装置は、燃料ガスに含まれる水蒸気のうち電気分解に使われた水蒸気の利用率が60%以上となるようにヒータ、電源および供給装置のうち少なくとも1つを制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料極と、空気極と、前記燃料極と前記空気極とを隔離する電解質と、を含む固体電解質形のセルの前記燃料極に、水蒸気を含む燃料ガスを供給して電気分解を行うセルの使用方法であって、
前記燃料ガスに含まれる水蒸気のうち電気分解に使われた水蒸気の利用率を60%以上にするセルの使用方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記利用率は80%以上である請求項1記載のセルの使用方法。
【請求項3】
燃料極と、空気極と、前記燃料極と前記空気極とを隔離する電解質と、を含む固体電解質形のセルと、
前記燃料極と前記空気極との間に電圧を印加する電源と、
前記セルを加熱するヒータと、
前記燃料極に水蒸気を含む燃料ガスを供給する供給装置と、
前記ヒータ、前記電源および前記供給装置のうち少なくとも1つを制御する制御装置と、を備える電解システムであって、
前記制御装置は、前記燃料ガスに含まれる水蒸気のうち電気分解に使われた水蒸気の利用率が60%以上となるように前記電源、前記ヒータおよび前記供給装置のうち少なくとも1つを制御する電解システム。
【請求項4】
前記利用率は80%以上である請求項3記載の電解システム。
【請求項5】
燃料極と、空気極と、前記燃料極と前記空気極とを隔離する電解質と、を含む固体電解質形のセルを複数積層したスタックであって、
電気分解のときに前記燃料極に供給される燃料ガスに含まれる水蒸気の利用率が60%以上となるように使用されるスタック。
【請求項6】
前記利用率は80%以上である請求項5記載のスタック。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は固体電解質形のセルの使用方法、電解システム及びスタックに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
固体酸化物形のセルの燃料極に水蒸気を含む燃料ガスを供給して電気分解を行い、水素や炭化水素等のエネルギーキャリアを合成する先行技術は知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-73494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術では電気分解によってセルの抵抗損失が経時的に増加する傾向がある。セルの抵抗損失の増加はセルに供給する電力の増加につながり、エネルギーキャリアの合成効率の低下の原因となるため、セルの抵抗損失の増加を低減する技術が要求される。
【0005】
本発明はこの要求に応えるためになされたものであり、セルの抵抗損失の増加を低減できるセルの使用方法、電解システム及びスタックの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するための第1の態様は、燃料極と、空気極と、燃料極と空気極とを隔離する電解質と、を含む固体電解質形のセルの燃料極に、水蒸気を含む燃料ガスを供給して電気分解を行うセルの使用方法であって、燃料ガスに含まれる水蒸気のうち電気分解に使われた水蒸気の利用率を60%以上にする。
【0007】
第2の態様は、第1の態様において、利用率は80%以上である。
【0008】
第3の態様は、燃料極と、空気極と、燃料極と空気極とを隔離する電解質と、を含む固体電解質形のセルと、燃料極と空気極との間に電圧を印加する電源と、セルを加熱するヒータと、燃料極に水蒸気を含む燃料ガスを供給する供給装置と、ヒータ、電源および供給装置のうち少なくとも1つを制御する制御装置と、を備える電解システムであって、制御装置は、燃料ガスに含まれる水蒸気のうち電気分解に使われた水蒸気の利用率が60%以上となるようにヒータ、電源および供給装置のうち少なくとも1つを制御する。
【0009】
第4の態様は、第3の態様において、利用率は80%以上である。
【0010】
第5の態様は、燃料極と、空気極と、燃料極と空気極とを隔離する電解質と、を含む固体電解質形のセルを複数積層したスタックであって、電気分解のときに燃料極に供給される燃料ガスに含まれる水蒸気の利用率が60%以上となるように使用される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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