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公開番号
2025104956
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223163
出願日
2023-12-28
発明の名称
錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法
出願人
上村工業株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
C25D
21/18 20060101AFI20250703BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】錫または錫合金めっき液から、ヘキサヒドロキシド錫(IV)酸イオンを選択的に除去し、錫または錫合金めっき液における4価の錫イオンの濃度を低下させて、不溶解物である水酸化第二錫の発生を抑制することにより、錫化合物であるパーティクルが、錫または錫合金めっき皮膜へ付着して共析することを防止することができる錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法を提供することを目的とする。
【解決手段】メタンスルホン酸、メタンスルホン酸錫及びノニオン活性剤を含有する錫または錫合金めっき液をキレート樹脂と接触させることにより、錫化合物であるパーティクルが、錫または錫合金めっき液から析出する錫または錫合金めっき皮膜へ付着することを防止する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
メタンスルホン酸、メタンスルホン酸錫及びノニオン活性剤を含有する錫または錫合金めっき液をキレート樹脂と接触させることにより、錫化合物であるパーティクルが、前記錫または錫合金めっき液から析出する錫または錫合金めっき皮膜へ付着することを防止することを特徴とする錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記キレート樹脂は、官能基としてN-メチルグルカミン基を有することを特徴とする請求項1に記載の錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法。
【請求項3】
前記キレート樹脂は、セルロースファイバーを母材とした樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法。
【請求項4】
前記錫または錫合金めっき液を収容するめっき槽から該めっき液を循環させて、前記キレート樹脂を前記錫または錫合金めっき液と接触させることにより、前記パーティクルが、前記錫または錫合金めっき皮膜へ付着することを防止することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法。
【請求項5】
前記キレート樹脂が、前記錫または錫合金めっき液の循環経路に配置されたカートリッジフィルター内に収容されていることを特徴とする請求項4に記載の錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バンプ形成に使用する錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクル(錫水酸化物の不溶解物と想定される不純物)の付着を防止する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ICパッケージとICとの接合において、接続用のバンプとしてはんだボールやはんだペーストが使用されているが、電極面積の微細化に伴い、これらの方法では対応が困難になってきている。
【0003】
そこで、近年、錫または錫合金めっき液を使用したバンプの形成が提案されている。このようなめっき液としては、例えば、少なくとも第一錫塩を含む可溶性塩と、錫よりも貴な金属の可溶性塩と、炭素原子の数が4個以上6個以下である糖アルコールからなる錫の錯体化剤とを含み、錫の錯体化剤の含有量が0.1g/L以上5g/L以下であり、2価の錫イオン(Sn
2+
)濃度が30g/L以上である錫合金めっき液が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022―108290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1に記載されているような2価の錫イオンを含有する錫または錫合金めっき液を使用してめっき処理を行う場合、めっき液において、2価の錫イオンが酸化されて4価の錫イオン(Sn
4+
)となり、ヘキサヒドロキシド錫(IV)酸イオン([Sn(OH)
6
]
2―
)を経由して水酸化第二錫(Sn(OH)
4
)が沈殿する。そして、めっき液中に不溶解物である水酸化第二錫が存在すると、めっき皮膜の表面に水酸化第二錫がパーティクルとして付着して共析し、はんだ接合時にボイドが発生して、接合不良を引き起こすという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上述の問題に鑑み、錫または錫合金めっき液から、ヘキサヒドロキシド錫(IV)酸イオンを選択的に除去し、錫または錫合金めっき液における4価の錫イオンの濃度を低下させて不溶解物である水酸化第二錫の発生を抑制することにより、錫化合物であるパーティクルが、錫または錫合金めっき皮膜へ付着して共析することを防止することができる錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、本発明に係る錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法は、メタンスルホン酸、メタンスルホン酸錫及びノニオン活性剤を含有する錫または錫合金めっき液をキレート樹脂と接触させることにより、錫化合物であるパーティクルが、錫または錫合金めっき液から析出する錫または錫合金めっき皮膜へ付着することを防止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、錫または錫合金めっき液からヘキサヒドロキシド錫(IV)酸イオンを除去して、錫または錫合金めっき液における4価の錫イオンの濃度を低下させて、不溶解物である水酸化第二錫(パーティクル)の発生を抑制することにより、錫化合物であるパーティクルが、錫または錫合金めっき皮膜へ付着することを防止して、めっき皮膜の接合不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法を説明するための概略図である。
実施例1のめっき液における2価の錫イオン(Sn
2+
)の濃度の測定結果を示す図である。
実施例1のめっき液における4価の錫イオン(Sn
4+
)の濃度の測定結果を示す図である。
比較例1のめっき液における4価の錫イオン(Sn
4+
)の濃度の測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の錫または錫合金めっき皮膜へのパーティクルの付着防止方法が適用されるめっき液は、ウエハやICパッケージの接続用のバンプの形成に使用されるメタンスルホン酸、メタンスルホン酸錫及びノニオン活性剤を含有する酸性錫、又は酸性錫合金めっき液である。
(【0011】以降は省略されています)
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