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公開番号
2025084223
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023197968
出願日
2023-11-22
発明の名称
メッキ被処理物の撹拌装置
出願人
株式会社島谷技研
代理人
個人
主分類
C25D
17/24 20060101AFI20250527BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】鉛直方向から傾いた軸心を中心として傾斜姿勢を保ったままでバスケットを回転させる撹拌装置において,被処理物の可搬性を改善する。
【解決手段】鉛直方向に対して斜めに傾いた軸心を中心として回転するバスケット13内にメッキ被処理物を収容し,被処理物を撹拌するための撹拌装置11である。バスケット13は,メッキ被処理物を出し入れするための上面開口と,液体が通過できるメッシュ44と,フランジ41で構成されている。撹拌装置本体12は,バスケット13を傾けた状態でそのフランジ41を着脱可能に保持するバスケット把持部29と,バスケット13の軸心を中心としてバスケット把持部29を回転させる回転駆動部23とを備える。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
鉛直方向に対して斜めに傾いた軸心を中心として回転するバスケット内にメッキ被処理物を収容し,メッキ被処理物を撹拌するための撹拌装置であって,
メッキ被処理物を出し入れするための開口と,メッキ被処理物を収容するための空間と,液体を通過させることのできる壁面とを有するバスケットと,
前記バスケットをその軸心が鉛直方向に対して斜めに傾いた姿勢で着脱可能に保持するバスケット把持部と,
前記バスケットの軸心を中心として前記バスケット把持部を回転させる回転駆動部とを備えたことを特徴とする撹拌装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記バスケットは前記開口の周囲にフランジを有し,
前記バスケット把持部は,前記フランジの下面を支持するための面をもつとともに、当該バスケット把持部の回転を前記フランジに伝えるための構造を有し、
前記フランジは、回転を前記フランジに伝えるための前記構造に着脱可能となっていることを特徴とする,請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項3】
前記バスケット把持部における前記フランジの下面を支持する面と前記フランジとのうち、いずれか一方に突起部を突出させるとともに、いずれか他方に前記突起部を受け入れるための孔部を設けたことを特徴とする、請求項2に記載の撹拌装置。
【請求項4】
前記フランジの下面を支持する面を金属材料によって形成し、前記フランジの下面に磁石を設けたことを特徴とする、請求項3に記載の撹拌装置。
【請求項5】
前記バスケット把持部は,前記フランジを差し込んで前記バスケットを保持させるための溝を有するとともに,前記フランジを前記溝に差し込み、あるいは抜き出すための差込口を有することを特徴とする,請求項2に記載の撹拌装置。
【請求項6】
前記バスケット把持部は,前記フランジが前記溝から抜け落ちることを防止するための脱落防止手段を備えることを特徴とする,請求項5に記載の撹拌装置。
【請求項7】
前記脱落防止手段は,
前記差込口を少なくとも部分的に塞ぐように設けられ,前記溝に前記フランジを差し込み,あるいは抜き出すときには前記差込口を開くことができるハッチと,
前記ハッチを復帰させて前記差込口を閉じるためのバネ部材と,
を備えることを特徴とする,請求項6に記載の撹拌装置。
【請求項8】
前記バスケット把持部と平行に配設された板バネ状の前記バネ部材と,
前記バネ部材の先端部に設けられた前記ハッチと,
前記ハッチを押し動かすための,前記ハッチに設けられた傾斜面と,
を備え,
前記傾斜面を押すと,前記バネ部材が撓んで前記ハッチ部材が移動し,前記ハッチによって塞がれていた前記差込口が開くようにしたことを特徴とする,請求項7に記載の撹拌装置。
【請求項9】
前記傾斜面を押して前記ハッチを移動させるための押動装置を備えたことを特徴とする,請求項8に記載の撹拌装置。
【請求項10】
前記脱落防止手段は,前記フランジの下面を支持する面と前記フランジとのうち、いずれか一方に突出させた突起部と、いずれか他方に設けた前記突起部を受け入れるための孔部とからなることを特徴とする,請求項6に記載の撹拌装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はメッキ被処理物の撹拌装置に関する。具体的にいうと,本発明は,傾斜姿勢のバスケット内に収容されたメッキ被処理物をメッキ液や洗浄液その他の液体に浸漬し,バスケットを回転させてメッキ被処理物を撹拌するための装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
微細なメッキ被処理物(以下,被処理物という。)にメッキ処理するための工程では,バスケットタイプの撹拌装置が用いられることがある。バスケットタイプの撹拌装置としては,非特許文献1に記載されたものがある。この撹拌装置201を図1及び図2(A)(B)に示す。撹拌装置201では,樹脂製のフレーム202の上部に取り付けた制御ボックス203内に駆動モータ204を納め,駆動モータ204の駆動軸204aに駆動ギア205を取り付けている。フレーム202の中央部と下部傾斜面にはそれぞれ回転軸206,207を設け,各回転軸206,207によって中間ギア208と従動ギア209を回転自在に支持している。駆動ギア205の回転は,中間ギア208を介して従動ギア209に伝えられる。図2(A)に示すように,従動ギア209の回転軸207は,斜め上方向を向くように傾斜しており,回転軸207の先端にはカップ状をした樹脂製のバスケット210が従動ギア209と一体に成形されている。バスケット210は,樹脂製のリブ210aの開口部分にメッシュ210bを張ったものであって,メッシュ210bはメッキ液を通過させるが微細な被処理物を通過させない目の粗さを有している。制御ボックス203からは給電ケーブル211が延びており,給電ケーブル211の先端(カソード電極)はバスケット210内に入っている。
【0003】
メッキ処理を行う場合には,図2(B)に示すように,被処理物Sをバスケット210に投入し,撹拌装置201をメッキ槽に入れてバスケット210の下部をメッキ液212に沈める。ついで,回転軸207によってバスケット210を回転させて被処理物Sを撹拌し,カソード電極と図外のメッキ材料(アノード電極)の間に電流を流して被処理物Sにメッキを行う。
【0004】
また,この撹拌装置は,メッシュを通して液体を循環させて入れ替えることができるので,メッキ工程以外(脱脂,予備洗浄,洗浄などの工程)にも用いることができる。
【0005】
しかし,この撹拌装置では,バスケットの中心軸(回転軸)が液面の垂直方向から大きく傾いていてバスケットが傾斜姿勢となっている。そのため,回転時にバスケットが不安定になるおそれがあるので,バスケットは従動ギアの回転軸と一体成形されており,撹拌装置からバスケットを分離することができない。
【0006】
そのため,たとえば脱脂工程から予備洗浄工程へ,予備洗浄工程からメッキ工程へ,あるいはメッキ工程から洗浄工程へ被処理物を移動させる場合には,この撹拌装置ごと移動させなければならない。その結果,各工程間での被処理物の自動搬送がやっかいである。
【0007】
また,種類の異なる未処理の被処理物をそれぞれ異なるバスケットに入れてストックしておき,工程のタイミングをずらせて各被処理物に順次連続的にメッキ処理しようとすると多数の撹拌装置が必要となり,設備コストが高くつくという難点がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
「超微細部品用バレル」(カタログ),発行者;城南樹脂工業株式会社,発行日;2015年11月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的とするところは,鉛直方向から傾いた軸心を中心として傾斜姿勢を保ったままで回転するバスケットを備えた撹拌装置において,被処理物の可搬性を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は,鉛直方向に対して斜めに傾いた軸心を中心として回転するバスケット内にメッキ被処理物を収容し,メッキ被処理物を撹拌するための撹拌装置に関するものである。この撹拌装置は,撹拌装置本体とバスケットを備える。バスケットは,メッキ被処理物を出し入れするための開口と,メッキ被処理物を収容するための空間と,液体を通過させることのできる壁面とを有する。撹拌装置本体は,前記バスケットをその軸心が鉛直方向に対して斜めに傾いた姿勢で着脱可能に保持するバスケット把持部と,前記バスケットの軸心を中心としてバスケット把持部を回転させる回転駆動部とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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