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公開番号2025077833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023190319
出願日2023-11-07
発明の名称金属材料
出願人JX金属株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類C25D 7/06 20060101AFI20250512BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】所定の高周波数の内部信号が流れる高周波部品に用いられ、内部信号の伝送損失を有効に低減することができる金属材料を提供する。
【解決手段】基材2と、基材2上に形成されためっき層3とを有する金属材料1であって、前記めっき層3が、Ni及びWを含有するNi-W層4を含み、0.1GHz以上の周波数の電流が流れる高周波部品に用いられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、基材上に形成されためっき層とを有する金属材料であって、
前記めっき層が、Ni及びWを含有するNi-W層を含み、
0.1GHz以上の周波数の電流が流れる高周波部品に用いられる金属材料。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記Ni-W層のW含有量が、30質量%~60質量%である請求項1に記載の金属材料。
【請求項3】
前記Ni-W層の厚みが1μm~6μmである請求項1又は2に記載の金属材料。
【請求項4】
前記めっき層が、Au、Ag、Sn、Pd及びCuからなる群から選択される少なくとも一種の金属を含有する最表層を含む、請求項1又は2に記載の金属材料。
【請求項5】
10GHzの周波数の電流を流したときの伝送損失の絶対値が4dB以下である請求項1又は2に記載の金属材料。
【請求項6】
60GHz以下の周波数の電流が流れる高周波部品に用いられる請求項1又は2に記載の金属材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書は、基材上にめっき層を形成した金属材料に関する技術を開示するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年は、車載レーダーや携帯電話、その他の種々の通信機器において、通信速度の高速化ならびに情報量の増加及び情報の多様化等に伴い、高周波数帯域の電気信号が用いられている。そのような通信機器に搭載されるコネクタやスイッチ、シールド、アンテナ等の高周波部品は、高周波数の電流を流すことに適した金属材料で構成することが望ましい。
【0003】
これに対し、現状では、コネクタ等の部品には一般に、基材上に、単に金属の拡散を抑えるためのめっき層を形成した金属材料が用いられており、そのような金属材料は、高周波部品に好適に用いられ得るものであるとは言い難い。
【0004】
なお、特許文献1には、「・・・なかでもニッケル-リン合金被膜は高耐蝕性、高潤滑性、高硬度、高抵抗率等の特徴を有し、過酷な条件下で使用される摺動部材や配管設備のめっき被膜として利用されているほか、電子工業における薄膜抵抗体、あるいはコネクターの金の代替品としての用途に通用されている。」との記載がある。また特許文献2では、「組成例1(段落[0016])の浴からはリン濃度が高い、いわゆる高リンタイプ(P濃度:12~13mass%)のNi-P合金-CNT複合めっきが得られ、これらの複合めっき膜は低い摩擦係数を示し、硬度も高い。一方、電磁波シールド特性はリン濃度が低い低リンタイプ(P濃度:2~4mass%)のNi-P合金にCNTを複合した膜が望まれる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平03-010086号公報
特開2010-215977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特に高周波数の電気信号の伝送では、空間の伝播時のみならず通信機器の内部でも伝送損失を低減することが重要になる。
【0007】
たとえば、第五世代移動通信システム(5G)や第六世代移動通信システム(6G)では、内部信号をアップコンバートして電波として送信し、受信後にダウンコンバートして内部信号として伝送しているところ、内部信号に10GHz程度の周波数が使用されている。それ故に、特に10GHz程度の周波数の電流が流れるときの伝送損失を低減することが求められる場合がある。
【0008】
特許文献1及び2では、金属材料を、高周波数の内部信号を伝送する高周波部品に用いることは想定されておらず、伝送損失の低減について何ら着目されていない。
【0009】
この明細書では、所定の高周波数の内部信号が流れる高周波部品に用いられ、内部信号の伝送損失を有効に低減することができる金属材料を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この明細書に開示する金属材料は、基材と、基材上に形成されためっき層とを有するものであって、前記めっき層が、Ni及びWを含有するNi-W層を含み、0.1GHz以上の周波数の電流が流れる高周波部品に用いられるものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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