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公開番号2025082927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196505
出願日2023-11-20
発明の名称アルミニウム部材及びその製造方法
出願人日本軽金属株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C25D 11/04 20060101AFI20250523BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】ブラスト処理をせずに見た目を高い光沢度で白色度を向上させることが可能なアルミニウム部材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】アルミニウム部材1は、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された基材10と、基材10の表面に設けられた陽極酸化皮膜20とを備えるアルミニウム部材1であって、アルミニウム部材1の表面には、複数の凹部21と、前記凹部21間を接続し、平坦部26を有する接続部25が設けられ、アルミニウム部材1の表面の平坦部26の面積率は30%~65%である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された基材と、
前記基材の表面に設けられた陽極酸化皮膜と、
を備えるアルミニウム部材であって、
前記アルミニウム部材の表面には、複数の凹部と、前記凹部間を接続し、平坦部を有する接続部が設けられ、
前記アルミニウム部材の表面の前記平坦部の面積率は30%~65%である、アルミニウム部材。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記凹部の深さは1μm以上7μm以下である、請求項1に記載のアルミニウム部材。
【請求項3】
前記凹部の径は10μm以上53μm以下である、請求項1又は2に記載のアルミニウム部材。
【請求項4】
前記アルミニウム部材の表面には、前記複数の凹部のうち一部の凹部が第1方向において連結した複数の連結凹部が設けられており、前記複数の連結凹部は前記第1方向に垂直な第2方向に間隔を空けて並んでいる、請求項1又は2に記載のアルミニウム部材。
【請求項5】
前記第2方向における前記接続部の最短長さは62μm以上100μm以下である、請求項4に記載のアルミニウム部材。
【請求項6】
前記アルミニウム部材の表面における60度の光沢度は30以上170以下である、請求項1又は2に記載のアルミニウム部材。
【請求項7】
レーザ照射によって前記複数の凹部を形成する、請求項1又は2に記載のアルミニウム部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、アルミニウム部材及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、例えば携帯機器やパソコン筐体を、白色の外観にしたいという要望が増加している。このような要望に応えるため、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された基材の表面に陽極酸化皮膜を形成することによって、アルミニウム部材の外観を白色にする試みがなされている。
【0003】
特許文献1には、基材の表面の算術平均高さSaが0.1μm~0.5μmであり、最大高さSzが0.2μm~5μmであり、粗さ曲線要素の平均長さRSmが0.5μm~10μmであるアルミニウム部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6525035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のアルミニウム部材によれば、基材の算術平均高さSa、最大高さSz及び粗さ曲線要素の平均長さRSmを所定の範囲内とすることにより、白色の外観を有するアルミニウム部材が得られる。ところで、特許文献1に記載のアルミニウム部材は、ブラスト処理でアルミニウム基材の表面に凹凸を形成している。
【0006】
しかしながら、細かい粒子を用いてブラスト処理する場合には、高額な専用のブラスト機が必要になるおそれがある。また、コスト及びリサイクルの観点から、ブラスト粒子を再利用するため、ブラスト粒子をアルミニウム基材に吹き付けた後に回収することも考えられるが、粒径が小さいブラスト粒子は半分程度しか回収できないため、ランニングコストが高くなるおそれがある。そのため、ブラスト処理をしなくても見た目の白色度が高いアルミニウム部材が求められていた。
【0007】
本開示は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、ブラスト処理をせずに見た目を高い光沢度で白色度を向上させることが可能なアルミニウム部材及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様に係るアルミニウム部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された基材と、基材の表面に設けられた陽極酸化皮膜とを備えるアルミニウム部材である。アルミニウム部材の表面には、複数の凹部と、凹部間を接続し、平坦部を有する接続部が設けられる。アルミニウム部材の表面の平坦部の面積率は30%~65%である。
【0009】
本開示の第2の態様に係るアルミニウム部材の製造方法は、レーザ照射によって複数の凹部を形成する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ブラスト処理をせずに見た目を高い光沢度で白色度を向上させることが可能なアルミニウム部材及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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