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公開番号2025029473
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023134170
出願日2023-08-21
発明の名称エアバッグ装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/205 20110101AFI20250227BHJP(車両一般)
要約【課題】部品点数を増やすことなく、乗員がエアバッグから受ける衝撃を抑制することができるエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ装置10は、膨張完了時において、乗員Mを受け止める後壁部50aと、車両1のウインドシールド8に沿って延びる上壁部50bと、上下方向において上壁部50bと対向し、上方に向かって凹む凹部50c1を有する下壁部50cと、を備えるエアバッグ50を備える。折り畳まれた状態のエアバッグ50は、後壁部50aを形成する後壁部形成部50kがロール折りされたロール折り部50kx3であって、開口部50hの上方において凹部50c1を形成する凹部形成部50r1によって上下方向から挟持されたロール折り部50kx3を有し、ロール折り部50kx3を挟持する凹部形成部50r1の上方には、上壁部50bを形成する上壁部形成部50pが配置されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるエアバッグ装置において、
前記車両のインストルメントパネルに折り畳まれて収納され、膨張用ガスを流入させるための開口部を備え、該開口部を介して膨張用ガスが供給されることにより膨張して前記インストルメントパネルから乗員側に繰り出されるエアバッグであって、膨張完了時において、乗員を受け止める後壁部と、前記車両のウインドシールドに沿って延び、後方において前記後壁部と連結される上壁部と、上下方向において前記上壁部と対向し、上方に向かって凹む凹部を有し、後方において前記後壁部と連結される下壁部と、備えるエアバッグと、
前記エアバッグに前記膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備え、
折り畳まれた状態の前記エアバッグは、膨張完了時に前記後壁部を形成する後壁部形成部がロール折りされたロール折り部であって、前記開口部の上方において膨張完了時に前記凹部を形成する凹部形成部によって上下方向から挟持されたロール折り部を有し、該ロール折り部を挟持する前記凹部形成部の上方には、膨張完了時に前記上壁部を形成する上壁部形成部が配置されていることを特徴とするエアバッグ装置。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記エアバッグの膨張完了時において、前記凹部は、第1の内壁と、前後方向において前記第1の内壁と対向する第2の内壁を備え、
前記エアバッグが折り畳まれた状態において、前記ロール折り部は、膨張完了時に前記第1の内壁を形成する第1内壁形成部と、膨張完了時に前記第2の内壁を形成する第2内壁形成部とによって上下方向から挟持されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記エアバッグの膨張完了時において、前記凹部の内部には、前記車両に搭載され、前記インストルメントパネルから上方に突出する突出部材が配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
【請求項4】
前記突出部材は、画像を表示するモニタであることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両のインストルメントパネルには、乗員を保護するためのエアバッグ装置が従来から搭載されている。エアバッグ装置は、エアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターを備える。エアバッグは、車両の衝突等に応じてインフレーターから膨張用ガスが供給され、これによって折り畳まれた状態から膨張した状態となり、膨張した状態において乗員を受け止めて保護する。
【0003】
また、特許文献1では、折り畳まれた状態のエアバッグの外周部にフラップを巻き付ける構成が記載されている。これによりエアバッグの膨張時にフラップによって乗員側への膨張が抑制され、エアバッグの乗員側への展開速度が遅延される。そのため、乗員とインストルメントパネルとの間の距離が近い状態においてエアバッグが膨張を開始した場合であっても、乗員がエアバッグから受ける衝撃が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2006/003748号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1に記載の構成では、乗員がエアバッグから受ける衝撃を抑制するためにフラップを設ける必要がある。そのため、部品点数が増加して組立作業性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、部品点数を増やすことなく、乗員がエアバッグから受ける衝撃を抑制することができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明に係るエアバッグ装置の代表的な構成は、車両に搭載されるエアバッグ装置において、前記車両のインストルメントパネルに折り畳まれて収納され、膨張用ガスを流入させるための開口部を備え、該開口部を介して膨張用ガスが供給されることにより膨張して前記インストルメントパネルから乗員側に繰り出されるエアバッグであって、膨張完了時において、乗員を受け止める後壁部と、前記車両のウインドシールドに沿って延び、後方において前記後壁部と連結される上壁部と、上下方向において前記上壁部と対向し、上方に向かって凹む凹部を有し、後方において前記後壁部と連結される下壁部と、備えるエアバッグと、前記エアバッグに前記膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備え、折り畳まれた状態の前記エアバッグは、膨張完了時に前記後壁部を形成する後壁部形成部がロール折りされたロール折り部であって、前記開口部の上方において膨張完了時に前記凹部を形成する凹部形成部によって上下方向から挟持されたロール折り部を有し、該ロール折り部を挟持する前記凹部形成部の上方には、膨張完了時に前記上壁部を形成する上壁部形成部が配置されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、エアバッグ装置において、部品点数を増やすことなく、乗員がエアバッグから受ける衝撃を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
インストルメントパネルの斜視概略図である。
車両の助手席の周囲を左側から見た図である。
エアバッグ装置の断面概略図である。
エアバッグを構成するパネルの平面図である。
予備折りした状態のエアバッグの平面図である。
エアバッグを折り畳む様子を示す模式図である。
エアバッグを折り畳む様子を示す模式図である。
エアバッグを折り畳む様子を示す模式図である。
エアバッグを折り畳む様子を示す模式図である。
エアバッグを折り畳む様子を示す模式図である。
エアバッグを折り畳む様子を示す模式図である。
折り畳まれた状態のエアバッグの各部位と膨張完了時のエアバッグの各部位との対応関係を示す模式図である。
エアバッグの膨張時の挙動を示す模式図である。
エアバッグの膨張時の挙動を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、まず本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置10の全体構成について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、左右方向はエアバッグ装置10が搭載された車両1の左方向と右方向、具体的には助手席3に着座する乗員Mから見た左方向と右方向を意味する。前後方向は車両1の前方向と後方向、具体的には助手席3に着座する乗員Mから見た前方向と後方向を意味する。上下方向は、鉛直方向の上方向と下方向を意味する。なお、以下の説明中の構成部品の寸法、材質、形状等は、特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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