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公開番号
2025037272
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2023144074
出願日
2023-09-06
発明の名称
ステアリングハンドル
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
B60Q
3/283 20170101AFI20250311BHJP(車両一般)
要約
【課題】ステアリングハンドルにおいて、外皮層の端末部が剥がれることを抑制する。
【解決手段】ステアリングハンドルは、イルミネーション部と、イルミネーション部が配置されるイルミネーション配置部と、革部材により形成される外皮層とを備える。イルミネーション配置部は、外皮層に覆われる被覆部であって、革部材の端末部とイルミネーション部の少なくとも一部とを収容する外側に向かって開口する凹部が形成された被覆部を有する。イルミネーション部は、発光部と、発光部から射出される光の透過性を有し、凹部の開口を塞ぐ閉塞部材と、を有する。被覆部は、凹部の側面を形成する凹部側壁形成部と、凹部の底面を形成する凹部底壁形成部と、を有する。革部材の端末部は、凹部側壁形成部と凹部底壁形成部とに連続して沿って配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ステアリングハンドルであって、
光を射出するイルミネーション部と、
前記イルミネーション部が配置されるイルミネーション配置部と、
革部材により形成される外皮層と、
を備え、
前記イルミネーション配置部は、前記外皮層に覆われる被覆部であって、前記革部材の端末部と前記イルミネーション部の少なくとも一部とを収容する外側に向かって開口する凹部が形成された被覆部を有し、
前記イルミネーション部は、
発光部と、
前記発光部から射出される光の透過性を有し、前記凹部の前記開口を塞ぐ閉塞部材と、を有し、
前記被覆部は、前記凹部の側面を形成する凹部側壁形成部と、前記凹部の底面を形成する凹部底壁形成部と、を有し、
前記革部材の前記端末部は、前記凹部側壁形成部と前記凹部底壁形成部とに連続して沿って配置されている、
ステアリングハンドル。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のステアリングハンドルであって、
前記凹部は、前記凹部の深さ方向に沿って前記開口から離れるに従って、前記深さ方向と直交する断面積が次第に小さくなる形状を有する、ステアリングハンドル。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のステアリングハンドルであって、
前記閉塞部材は、前記外皮層と連続して前記ステアリングハンドルの外表面を形成する外表面形成部と、前記外表面形成部における前記凹部に対向する内側面から前記凹部の深さ方向に突出する突出部と、を有し、
前記突出部の先端は、前記凹部底壁形成部に配置された前記革部材の前記端末部に接触する、ステアリングハンドル。
【請求項4】
請求項3に記載のステアリングハンドルであって、
前記革部材の前記端末部と、前記凹部側壁形成部および前記凹部底壁形成部と、の間には、接着部材が配置されていない、ステアリングハンドル。
【請求項5】
請求項3に記載のステアリングハンドルであって、
前記イルミネーション部は、前記発光部から射出される光をガイドし、少なくとも一部が前記凹部に収容される導光部を、さらに有し、
前記導光部における前記閉塞部材寄りの少なくとも一部は、前記凹部において前記深さ方向に沿って配置され、
前記突出部は、前記導光部を囲んで配置されている、ステアリングハンドル。
【請求項6】
請求項3に記載のステアリングハンドルであって、
前記外表面形成部の縁は、前記開口の端部を覆う前記革部材と接触する、ステアリングハンドル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ステアリングハンドルに関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
可視光や赤外光などの光を射出する部材(以下、「イルミネーション部」と呼ぶ)が運転者から視認可能な位置に取り付けられたステアリングハンドルが知られている。特許文献1のステアリングハンドルは、芯金を囲む被覆層の外表面に天然皮革等からなる外皮層が巻き付けられ、被覆層の凹部にイルミネーション部に相当するライトバーが嵌め込められた構成を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-113040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のステアリングハンドルでは、外皮層の端末部は、凹部の開口端部において折り曲げられ凹部の側壁に沿って配置されているに過ぎず、接着剤を用いて端末部を凹部の側壁に接着させる構成においては、接着代が小さく外皮層が剥がれやすいという問題がある。また、凹部の開口端部での折り曲げが急な角度であるため、外皮層(天然皮革等)の復元力により、折れが戻ろうとして、外皮層が凹部の側壁から剥がれやすいという問題がある。そこで、ステアリングハンドルにおいて、外皮層の端末部が剥がれることを抑制可能な技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、ステアリングハンドルが提供される。このステアリングハンドルは、光を射出するイルミネーション部と、前記イルミネーション部が配置されるイルミネーション配置部と、革部材により形成される外皮層と、を備え、前記イルミネーション配置部は、前記外皮層に覆われる被覆部であって、前記革部材の端末部と前記イルミネーション部の少なくとも一部とを収容する外側に向かって開口する凹部が形成された被覆部を有し、前記イルミネーション部は、発光部と、前記発光部から射出される光の透過性を有し、前記凹部の前記開口を塞ぐ閉塞部材と、を有し、前記被覆部は、前記凹部の側面を形成する凹部側壁形成部と、前記凹部の底面を形成する凹部底壁形成部と、を有し、前記革部材の前記端末部は、前記凹部側壁形成部と前記凹部底壁形成部とに連続して沿って配置されている。
この形態のステアリングハンドルよれば、革部材の端末部は、凹部側壁形成部と凹部底壁形成部とに連続して沿って配置されているので、凹部側壁形成部のみに沿って端末部が配置されている構成に比べてより長く端末部を凹部の壁面に沿わせることができ、端末部が凹部の壁面から剥がれることを抑制できる。また、接着剤を用いる構成とした場合には、端末部を凹部側壁形成部のみと接着剤により接着させる構成に比べて、接着剤の塗布代を大きく確保でき、端末部が剥がれることを抑制できると共に、貼り付け作業を簡便に行うことができる。
(2)上記形態のステアリングハンドルにおいて、前記凹部は、前記凹部の深さ方向に沿って前記開口から離れるに従って、前記深さ方向と直交する断面積が次第に小さくなる形状を有してもよい。
この形態のステアリングハンドルよれば、凹部は、凹部の深さ方向に沿って開口から離れるに従って、深さ方向と直交する断面積が次第に小さくなる形状を有するので、凹部の深さ方向に沿っていずれの位置においても深さ方向と直交する断面積が同じである構成、または、深さ方向に沿って開口から離れるに従って、深さ方向と直交する断面積が大きくなる構成に比べて、開口端部における外皮層の過度の折れを抑制でき、革部材の復元力に起因する外皮層の端末部の剥がれをより抑制できる。
(3)上記形態のステアリングハンドルにおいて、前記閉塞部材は、前記外皮層と連続して前記ステアリングハンドルの外表面を形成する外表面形成部と、前記外表面形成部における前記凹部に対向する内側面から前記凹部の深さ方向に突出する突出部と、を有し、前記突出部の先端は、前記凹部底壁形成部に配置された前記革部材の前記端末部に接触してもよい。
この形態のステアリングハンドルよれば、閉塞部材が有する突出部の先端は、凹部底壁形成部に配置された革部材の端末部に接触するので、突出部により端末部を押さえて端末部が剥がれることをより抑制できる。
(4)上記形態のステアリングハンドルにおいて、前記革部材の前記端末部と、前記凹部側壁形成部および前記凹部底壁形成部と、の間には、接着部材が配置されていなくてもよい。
この形態のステアリングハンドルよれば、革部材の端末部と、凹部側壁形成部および凹部底壁形成部と、の間には、接着部材が配置されていないので、ステアリングハンドルの製造工程を簡素化できる。なお、接着剤を用いなくても凹部の形状によって端末部の剥がれを抑制できる。
(5)上記形態のステアリングハンドルにおいて、前記イルミネーション部は、前記発光部から射出される光をガイドし、少なくとも一部が前記凹部に収容される導光部を、さらに有し、前記導光部における前記閉塞部材寄りの少なくとも一部は、前記凹部において前記深さ方向に沿って配置され、前記突出部は、前記導光部を囲んで配置されていてもよい。
この形態のステアリングハンドルよれば、導光部における閉塞部材寄りの少なくとも一部は、凹部において深さ方向に沿って配置され、突出部は、導光部を囲んで配置されているので、導光部のうち凹部内に存在する部分の変位を突出部により抑制できると共に、導光部における予定していない位置から光が射出されることを抑制できる。
(6)上記形態のステアリングハンドルにおいて、前記外表面形成部の縁は、前記開口の端部を覆う前記革部材と接触してもよい。
この形態のステアリングハンドルよれば、外表面形成部の縁は、開口の端部を覆う革部材と接触するので、外表面形成部によって革部材を押さえ付けて革部材の端末部が剥がれることを、より抑制できる。
本開示は、ステアリングハンドル以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、ステアリングハンドルの製造方法等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態としてのステアリングハンドルの外観形状を示す平面図である。
閉塞部材および導光部を外した状態におけるステアリングハンドルの外観形状を示す平面図である。
イルミネーション部の詳細構成およびイルミネーション配置部を示す分解斜視図である。
閉塞部材の前方向側の詳細構成を示す斜視図である。
ステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
第1実施形態における凹部の近傍の詳細構成を示す拡大断面図である。
第2実施形態のイルミネーション配置部の後方向側の詳細構成を示す斜視図である。
第2実施形態のステアリングハンドルの断面を示す断面図である。
第2実施形態における凹部の近傍の詳細構成を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1. ステアリングハンドル100の全体構成:
図1は、本開示の一実施形態としてのステアリングハンドル100の外観形状を示す平面図である。ステアリングハンドル100は、車両の運転席に配置されて用いられる。車両としては、例えば、エンジンを搭載した車両、ハイブリッド車両(HEV)、プラグインハイブリッド車両(PHEV)、電気自動車(BEV)、燃料電池車両(FCV)などが挙げられる。ステアリングハンドル100は、車両の運転者によって操作される操舵装置の一部である。図1では、車両においてステアリングシャフトSHと連結され、車両を直進させるときの状態(以下、「基準状態」とも呼ぶ)のステアリングハンドル100を表している。また、図1では、ステアリングハンドル100において運転者と対向する側(後述の「後方」側)の外観構成が表されている。ステアリングハンドル100は、ステアリングシャフトSHの軸線AXを中心に回転操作可能に構成されている。ステアリングハンドル100の回転は、ステアリングシャフトSHを介して図示しないステアリングギヤボックスに伝達される。
【0009】
本実施形態では、ステアリングシャフトSHの軸線AXに沿った方向を、車両の進行方向と対応付けて「前後方向」(前方向および後方向)と呼ぶ。また、軸線AXと直交する方向のうち、運転者から見て鉛直方向(鉛直上方および鉛直下方)と重複する方向を「上下方向」と呼ぶ。また、軸線AXと直交する方向のうち、車両の左右方向(幅方向)と平行な方向を「左右方向」と呼ぶ。
【0010】
ステアリングハンドル100は、リング状の把持部110と、把持部110の略中心部分に配置されているボス部130と、3つのスポーク部120と、把持部110の一部に配置されるイルミネーション部200とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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