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公開番号2025029779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134600
出願日2023-08-22
発明の名称インシュレータ及びインシュレータの製造方法
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F01N 13/14 20100101AFI20250228BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】インシュレータの締結部の破損を抑制する技術を提供する。
【解決手段】車載部品の外周面の少なくとも一部を覆うためのインシュレータは、インナー部材と、アウター部材と、当接部と、離間部と、締結部と、補強部材と、を備える。アウター部材は、インナー部材の外周面に重ねて配置される。当接部は、インナー部材とアウター部材とが当接する部位である。離間部は、インナー部材とアウター部材とが離間する部位であり、インナー部材とアウター部材との間の内部空間を形成する。締結部は、車載部品に締結されるように構成された部位であり、離間部に設けられる。補強部材は、締結部の周囲に配置され、かつ、内部空間に配置され、インナー部材とアウター部材とにより挟持される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車載部品の外周面の少なくとも一部を覆うためのインシュレータであって、
前記外周面と対向するインナー部材と、
前記インナー部材のインナー外周面に重ねて配置されるアウター部材と、
前記インナー部材と前記アウター部材とが当接する部位である当接部と、
前記インナー部材と前記アウター部材とが離間する部位であり、前記インナー部材と前記アウター部材との間の内部空間を形成する離間部と、
前記車載部品に締結されるように構成された部位であり、前記離間部に設けられる締結部と、
前記締結部の周囲に配置され、かつ、前記内部空間に配置され、前記インナー部材と前記アウター部材とにより挟持される補強部材と、
を備える、インシュレータ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のインシュレータであって、
前記インナー部材及び前記アウター部材の少なくとも一方は、前記補強部材を配置するための凹部を有する、インシュレータ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のインシュレータであって、
前記車載部品は、内燃機関からの排気ガスが通過する排気管である、インシュレータ。
【請求項4】
車載部品の外周面の少なくとも一部を覆うためのインシュレータの製造方法であって、
前記インシュレータは、
前記外周面と対向するインナー部材と、
前記インナー部材のインナー外周面に重ねて配置されるアウター部材と、
前記インナー部材と前記アウター部材とが当接する部位である当接部と、
前記インナー部材と前記アウター部材とが離間する部位であり、前記インナー部材と前記アウター部材との間の内部空間を形成する離間部と、
前記車載部品に締結されるように構成された部位であり、前記離間部に設けられる締結部と、
前記締結部の周囲に配置され、かつ、前記内部空間に配置される補強部材と、を備え、
前記当接部を形成することと、
前記離間部を形成することと、
前記締結部を形成することと、
前記インナー部材と前記アウター部材とにより前記補強部材を挟持することと、
を備える、インシュレータの製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載のインシュレータの製造方法であって、
前記インナー部材を前記アウター部材と共にプレス加工することによって、前記インナー部材及び前記アウター部材の少なくとも一方を変形させて前記当接部及び前記離間部を形成しつつ、
前記プレス加工によって、前記補強部材が前記内部空間に配置された状態で、前記インナー部材と前記アウター部材とにより前記補強部材を挟持させる、インシュレータの製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載のインシュレータの製造方法であって、
プレスによる前加工によって、前記インナー部材及び前記アウター部材の少なくとも一方に、前記内部空間の少なくとも一部を形成するための凹部を形成することを更に備え、
前記補強部材を前記凹部に配置した後、前記プレス加工が行われる、インシュレータの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インシュレータ及びインシュレータの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
内部を排気ガスが通過することにより生じるエキゾーストマニホールドからの熱や騒音を遮断するために、エキゾーストマニホールドの外周面を覆うようにインシュレータを装着することが知られている。
【0003】
特許文献1には、エキゾーストマニホールドの外周面にボルトを用いて固定されるインシュレータが開示されている。このインシュレータは、2つの金属板と、当該2つの金属板の間に挟まれた無機繊維により構成される制振材と、が積層された構成を有する。インシュレータには、ボルトが挿入される貫通孔が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-360496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、エンジンの運転時の振動によってエキゾーストマニホールドが振動すると、上述したようにボルトによってエキゾーストマニホールドに固定されるインシュレータに、ボルトを介して振動が伝達する。このため、貫通孔の周辺、すなわちインシュレータにおけるエキゾーストマニホールドとの締結部の周辺に応力が集中しやすい。その結果、当該応力によって、インシュレータの締結部が破損しやすいという問題があった。
【0006】
本開示の一局面は、インシュレータの締結部の破損を抑制する技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、車載部品の外周面の少なくとも一部を覆うためのインシュレータであって、インナー部材と、アウター部材と、当接部と、離間部と、締結部と、補強部材と、を備える。インナー部材は、外周面と対向する。アウター部材は、インナー部材のインナー外周面に重ねて配置される。当接部は、インナー部材とアウター部材とが当接する部位である。離間部は、インナー部材とアウター部材とが離間する部位であり、インナー部材とアウター部材との間の内部空間を形成する。締結部は、車載部品に締結されるように構成された部位であり、離間部に設けられる。補強部材は、締結部の周囲に配置され、かつ、内部空間に配置され、インナー部材とアウター部材とにより挟持される。
【0008】
このような構成では、補強部材によって、インシュレータにおける締結部の周囲の厚みが増すため、締結部の強度が向上しやすい。したがって、締結部に応力が集中した場合でも、インシュレータの締結部の破損を抑制することができる。
【0009】
本開示の一態様では、インナー部材及びアウター部材の少なくとも一方は、補強部材を配置するための凹部を有してもよい。このような構成によれば、凹部によって、補強部材の位置ズレを抑制することができる。
【0010】
本開示の一態様では、車載部品は、内燃機関からの排気ガスが通過する排気管であってもよい。このような構成によれば、排気管に締結されるインシュレータの締結部の破損を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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