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公開番号2025030694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136204
出願日2023-08-24
発明の名称内燃機関の冷却装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F01P 5/06 20060101AFI20250228BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ファンシュラウドを通過する走行風によって排気部材を積極的に冷却して排気部材の表面温度を低下させることができ、排気部材の熱疲労寿命を延ばすことができる内燃機関の冷却装置を提供すること。
【解決手段】ラジエータ12は、排気ガスが流れる排気部材8を備えたエンジン3の前方に設けられたラジエータファン14と、ラジエータファン14を取り囲む円筒状のファンシュラウド16とを有する。ファンシュラウド16は、走行風が通過する複数の開口部17を有し、開口部17が円筒部16Aの径方向に延びる複数の支柱16Cによって仕切られている。複数の開口部17の1つにガイド部材18が設けられており、ガイド部材18は、排気部材8の上流部に位置する上流側配管9と触媒ケース10の上流側に走行風を導く。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
排気ガスが流れる排気部材を備えた内燃機関の前方に設けられたラジエータファンと、前記ラジエータファンを取り囲む円筒部を有するファンシュラウドとを備え、
前記ファンシュラウドは、走行風が通過する複数の開口部を有し、前記開口部が前記円筒部の径方向に延びる複数の支柱によって仕切られている内燃機関の冷却装置であって、
前記複数の開口部の少なくとも1つにガイド部材が設けられており、
前記ガイド部材は、前記排気部材の排気ガスの流れ方向の上流部に走行風を導くことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
車両前方から見て、前記ガイド部材は、前記開口部の径方向に沿って配置されており、
前記ガイド部材は、
前記円筒部の径方向の内端側から径方向の外端側に行くに従って前記支柱から離れるように傾斜する傾斜部と、
隣接する前記支柱と前記傾斜部とを連絡する一対の側壁部とを有し、
前記傾斜部の延長面上に前記排気部材の上流部が位置していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
【請求項3】
車両の前方から見た場合、前記傾斜部は、前記円筒部の径方向で前記開口部の一部を覆っており、
前記傾斜部の径方向の外端は、前記円筒部の径方向の外端よりも前記円筒部の径方向の内端側に位置しており、
前記開口部は、前記傾斜部の外端よりも前記円筒部の径方向の外端側に外側開口部を有することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
【請求項4】
車両の前方から見た場合、前記傾斜部は、前記円筒部の径方向で前記開口部の一部を覆っており、
前記開口部は、前記傾斜部の径方向の内端よりも径方向の内端側に内側開口部を有することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
【請求項5】
車両の前方から見た場合、前記傾斜部は、前記円筒部の径方向で前記開口部の一部を覆っており、
前記開口部は、前記傾斜部の径方向の内端よりも径方向の内端側に内側開口部を有することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の冷却装置。
【請求項6】
前記外側開口部は、前記内側開口部よりも開口面積が大きいことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の冷却装置。
【請求項7】
前記支柱の延びる方向と直交し、前記傾斜部の外端と前記一対の側壁部とのそれぞれの連絡部を通る仮想直線を設定した場合に、
前記一対の側壁部は、前記仮想直線から前記円筒部の径方向の外端側に拡張する拡張部を有することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の内燃機関の冷却装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の冷却装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ラジエータの後部に装着したファンシュラウドの車両後方側に、排気マニホールドが配置されたラジエータのファンシュラウドが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載されるラジエータのファンシュラウドは、排気マニホールド(排気部材)の熱害からファンシュラウドを保護するために、ファンシュラウドの背面側に、ファンシュラウドの空気流通窓を部分的に覆うベース部と、ベース部に一体形成されて空気流通窓の径方向外側に突出し、排気マニホールドの前側を覆う遮熱部とを備えた遮熱板を装着し、空気流通窓でベース部に吹き当たる通過風を略直角に偏向させて、オルタネータに導く導風口を遮熱板に設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4064685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のラジエータのファンシュラウドにあっては、ファンシュラウドを排気部材から保護する構造となっており、ファンシュラウドを利用して排気部材を積極的に冷却する構造となっていない。
【0006】
排気マニホールドは、エンジンで燃焼直後の高温の排気ガスが流れることから、その表面が高温になる。したがって、排気マニホールドを積極的に冷却して排気マニホールドの表面温度を低下させ、排気マニホールドの熱疲労寿命を向上させることが望ましい。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、ファンシュラウドを通過する走行風によって排気部材を積極的に冷却して排気部材の表面温度を低下させることができ、排気部材の熱疲労寿命を延ばすことができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、排気ガスが流れる排気部材を備えた内燃機関の前方に設けられたラジエータファンと、前記ラジエータファンを取り囲む円筒部を有するファンシュラウドとを備え、前記ファンシュラウドは、走行風が通過する複数の開口部を有し、前記開口部が前記円筒部の径方向に延びる複数の支柱によって仕切られている内燃機関の冷却装置であって、前記複数の開口部の少なくとも1つにガイド部材が設けられており、前記ガイド部材は、前記排気部材の排気ガスの流れ方向の上流部に走行風を導くことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このように上記の本発明によれば、ファンシュラウドを通過する走行風によって排気部材を積極的に冷却して排気部材の表面温度を低下させることができ、排気部材の熱疲労寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施例に係る車両のエンジンルームの平面図である。
図2は、本発明の一実施例に係る内燃機関と冷却装置の正面図である。
図3は、本発明の一実施例に係るラジエータと排気部材の後面図である。
図4は、本発明の一実施例に係るガイド部材とその周辺のラジエータ部分の拡大図である。
図5は、本発明の一実施例に係るガイド部材を後面から見た拡大図である。
図6は、本発明の一実施例に係る内燃機関と冷却装置と比較するための内燃機関と冷却装置の平面図であり、傾斜壁を延ばした例を示している。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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