TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025029718
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023134498
出願日
2023-08-22
発明の名称
分散板
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
F01N
3/24 20060101AFI20250228BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】デポジットの堆積を抑制可能な分散板を提供する。
【解決手段】分散板10は、排気経路の周方向に間隔をあけて配置された第1羽根21、第2羽根22および第3羽根23を備え、第1羽根21、第2羽根22および第3羽根23の各々は、排気経路形成部材の内周面側から排気経路の中央側に向けて延在しており、第1羽根21、第2羽根22および第3羽根23の各々は、排気ガスの旋回方向に第1角度θ1で傾斜する傾斜片部210,220,230を含み、第2羽根22が有する傾斜片部220の先端部側は、排気経路の中央に向かうにつれて排気経路の下流側に向かうように第2角度θ2で折り曲げられており、第3羽根23が有する傾斜片部230の先端部側は、排気経路の中央に向かうにつれて排気経路の下流側に向かうように第3角度θ3で折り曲げられており、第3角度θ3は、第2角度θ2よりも大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
排気ガスを流通させる排気経路を規定する筒状の排気経路形成部材内に配置され、前記排気経路において上流側に供給される還元剤を下流側に向けて分散させる分散板であって、
前記排気経路内を流動する前記排気ガスを旋回させるように、前記排気経路の周方向に間隔をあけて配置された第1羽根、第2羽根、および第3羽根を備え、
前記第1羽根、前記第2羽根、および前記第3羽根の各々は、前記排気経路形成部材の軸方向から見た場合に前記排気経路形成部材の内周面側から前記排気経路の中央側に向けて延在しており、
前記第1羽根、前記第2羽根および前記第3羽根の各々は、前記排気ガスの旋回方向に第1角度で傾斜する傾斜片部を含み、
前記第2羽根が有する前記傾斜片部の先端部側は、前記排気経路の前記中央に向かうにつれて前記排気経路の前記下流側に向かうように第2角度で折り曲げられており、
前記第3羽根が有する前記傾斜片部の先端部側は、前記排気経路の前記中央に向かうにつれて前記排気経路の前記下流側に向かうように第3角度で折り曲げられており、
前記第3角度は、前記第2角度よりも大きい、分散板。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記第1角度は、20度以上30度以下である、請求項1に記載の分散板。
【請求項3】
前記第2角度は、5度以上15度以下である、請求項2に記載の分散板。
【請求項4】
前記第3角度は、20度以上35度以下である、請求項3に記載の分散板。
【請求項5】
前記第1羽根の前記傾斜片部は、前記第2羽根の前記傾斜片部よりも前記排気経路の前記上流側に位置し、
前記第2羽根の前記傾斜片部は、前記第3羽根の前記傾斜片部よりも前記排気経路の前記上流側に位置する、請求項1に記載の分散板。
【請求項6】
前記第1羽根、前記第2羽根および前記第3羽根の各々が有する前記傾斜片部は、前記排気経路の前記周方向の一端側に位置する第1端部と、前記排気経路の前記周方向の他端側に位置する第2端部とを含み、
前記第1羽根が有する前記傾斜片部の前記第1端部と前記第2羽根が有する前記傾斜片部の前記第1端部との前記軸方向に沿った長さは、前記排気経路形成部材の内径の10%以上20%以下であり、
前記第2羽根が有する前記傾斜片部の前記第1端部と前記第3羽根が有する前記傾斜片部の前記第1端部との前記軸方向に沿った長さは、前記排気経路形成部材の内径の10%以上20%以下である、請求項1に記載の分散板。
【請求項7】
前記第1羽根、前記第2羽根、および前記第3羽根の各々は、前記排気経路形成部材の前記内周面に固定されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の分散板。
【請求項8】
前記第1羽根、前記第2羽根、および前記第3羽根の各々は、前記排気経路形成部材内に配置された筒体に固定されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の分散板。
【請求項9】
前記第1羽根、前記第2羽根、および前記第3羽根の各々は、前記排気経路形成部材内に設けられた取付具、あるいは、前記排気経路形成部材内に配置された筒体に設けられた取付具に固定されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の分散板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、排気流路の上流側に供給される還元剤を下流側に向けて分散させる分散板に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中には、大気汚染物質である窒素酸化物(NO
X
)が含まれている。こうした排ガスを浄化するための排気浄化システムとして、SCR(Selective Catalytic Reduction:選択触媒還元)方式の触媒を排排気ガス路に設け、その上流側の排ガス中に還元剤である尿素水を噴射する構成の排気浄化システムが知られている。
【0003】
排ガス中に噴射された尿素水は、排ガスの熱により加水分解し、尿素水の加水分解により生じたアンモニア(NH
3
)は、排ガスとともに触媒へ供給される。排ガス中の窒素酸化物は、触媒においてアンモニアと反応し、還元浄化される。
【0004】
排気経路に導入された尿素水を分散させる分散板として、特開2014-163232号公報(特許文献1)には、筒体の外周から中央に向けて延設された複数の羽根と、筒体の軸方向において複数の羽根に対して間隔あけて設けられた遮蔽板とを設け、複数の羽根の先端によって囲まれることで筒体の中央に形成された通過口を複数の遮蔽板で覆う構成が開示されている。
【0005】
遮蔽板で通過口を覆うことにより、通過口を通過しようとする還元剤を遮蔽板に衝突させることができ、還元剤の分散性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-163232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の遮蔽板は、筒体の軸方向に垂直な平面に平行な板状部材が筒体の中央に向かうにつれて筒軸の下流側に向かうように折り曲げられることで構成されている。このため、還元剤が衝突した場合には、遮蔽板に付着した液滴は、筒体の中央に位置する遮蔽板の先端側に向けて移動する。これにより、液滴(液膜)が遮蔽板からすぐに離れることができず、遮蔽板上に尿素のデポジットが生成される。内燃機関の運転を続けることで、尿素のデポジットが成長し、遮蔽板に堆積していく。当該デポジットは、排気経路に導入された尿素を吸収するため、還元剤の分散性が低下してしまう。この結果、窒素酸化物(NO
X
)の浄化率が低下する。
【0008】
本開示は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、デポジットの堆積を抑制可能な分散板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の分散板は、排気ガスを流通させる排気経路を規定する筒状の排気経路形成部材内に配置され、上記排気経路の上流側に供給される還元剤を下流側に向けて分散させるものである。当該分散板は、上記排気経路内を流動する上記排気ガスを旋回させるように、上記排気経路の周方向に間隔をあけて配置された第1羽根、第2羽根、および第3羽根を備える。上記第1羽根、上記第2羽根、および上記第3羽根の各々は、上記排気経路形成部材の軸方向から見た場合に上記排気経路形成部材の内周面側から上記排気経路の中央側に向けて延在している。上記第1羽根、上記第2羽根および上記第3羽根の各々は、上記排気ガスの旋回方向に第1角度で傾斜する傾斜片部を含む。上記第2羽根が有する上記傾斜片部の先端部側は、上記排気経路の上記中央に向かうにつれて上記排気経路の上記下流側に向かうように第2角度で折り曲げられている。上記第3羽根が有する上記傾斜片部の先端部側は、上記排気経路の上記中央に向かうにつれて上記排気経路の上記下流側に向かうように第3角度で折り曲げられている。上記第3角度は、上記第2角度よりも大きい。
【0010】
上記本開示に基づく分散板にあっては、上記第1角度は、20度以上30度以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
マツダ株式会社
車両
16日前
トヨタ自動車株式会社
排気浄化装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
23日前
トヨタ自動車株式会社
アンモニア濃度算出装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
油温調節システム
23日前
フタバ産業株式会社
排気部品
2日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン
23日前
日本サーモスタット株式会社
サーモスタット装置
6日前
株式会社豊田自動織機
分散板
2日前
マツダ株式会社
ロータリーピストンエンジン
23日前
スズキ株式会社
ブローバイガス還流装置
2日前
日野自動車株式会社
排気浄化装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
触媒装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンオイルの希釈度合推定装置
17日前
スズキ株式会社
内燃機関の冷却装置
2日前
日産自動車株式会社
車両の排気漏れ検査装置および方法
2日前
トヨタ自動車株式会社
過給エンジン用電気加熱式触媒装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒
17日前
いすゞ自動車株式会社
ハイブリッド自動車
16日前
トヨタ自動車株式会社
通電加熱式触媒装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒装置
23日前
フタバ産業株式会社
車載部品の製造方法及び溶接部材
20日前
ダイムラー トラック エージー
タンク構造
16日前
株式会社デンソー
バルブタイミング調整システム
2日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒の制御装置
20日前
三菱重工コンプレッサ株式会社
ロータの補修方法
1か月前
井関農機株式会社
エンジン駆動作業車の制御装置
2日前
三菱重工業株式会社
クリアランス推定装置及びクリアランス推定方法
1か月前
フタバ産業株式会社
インシュレータ及びインシュレータの製造方法
2日前
豊田合成株式会社
車両冷媒用断熱チューブおよびその製造方法
3日前
三菱重工業株式会社
制御装置、発電設備、制御方法、及び制御プログラム
10日前
いすゞ自動車株式会社
調節システム
6日前
いすゞ自動車株式会社
ヒータ制御装置
10日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン動翼、および、蒸気タービン動翼の改造方法
20日前
いすゞ自動車株式会社
排気浄化システム
16日前
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
ハニカムユニットおよび触媒コンバータ
16日前
続きを見る
他の特許を見る