TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025021663
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125537
出願日
2023-08-01
発明の名称
油温調節システム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F01M
5/00 20060101AFI20250206BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】オイルによる冷却作用と潤滑作用の両立を図ることができる油温調節システムを提供する。
【解決手段】油温調節システム10は、機器から流れてきたオイルが気化器13を通りかつレギュレータ14により減圧された水素とオイルとを熱交換させる熱交換器15を通らずに機器に戻るように設置された経路である第1オイル経路と、機器から流れてきたオイルが熱交換器15を通りかつ気化器13を通らずに機器に戻るように設置された経路である第2オイル経路を備える。油温調節システム10において、制御装置18は、オイルの温度を下げる際に第1オイル経路を流れるオイルの量を増加させて第2オイル経路を流れるオイルの量を減少させるように調節弁30を制御する。また、制御装置18は、オイルの温度が上げる際に第2オイル経路を流れるオイルの量を増加させて第1オイル経路を流れるオイルの量を減少させるように調節弁30を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
タンクに貯留している液体水素を気化させて燃料としてエンジンに供給する燃料供給系統を備えた車両に適用される油温調節システムであり、
オイルによる冷却作用及び潤滑作用を利用している機器と、
液体水素を気化させる気化器と、
気化した水素を減圧して前記エンジンに供給するレギュレータと、
前記レギュレータにより減圧された水素と前記オイルとを熱交換させる熱交換器と、
前記機器から流れてきた前記オイルが前記気化器を通りかつ前記熱交換器を通らずに前記機器に戻るように設置された経路である第1オイル経路と、
前記機器から流れてきた前記オイルが前記熱交換器を通りかつ前記気化器を通らずに前記機器に戻るように設置された経路である第2オイル経路と、
前記第1オイル経路を流れる前記オイルの量及び前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量を調節する調節弁と、
前記調節弁を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置が、
前記オイルの温度を下げる際に前記第1オイル経路を流れる前記オイルの量を増加させて前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量を減少させるように前記調節弁を制御することと、
前記オイルの温度を上げる際に前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量を増加させて前記第1オイル経路を流れる前記オイルの量を減少させるように前記調節弁を制御することと、を実行する
油温調節システム。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記機器とは、トランスミッションと、トランスアクスルと、前記エンジンと、インバータと、のうちのいずれかである、
請求項1に記載の油温調節システム。
【請求項3】
前記制御装置が、
前記オイルの温度が第1温度以上である場合に、前記第1オイル経路を開通させ、かつ前記第2オイル経路を遮断するように前記調節弁を制御することと、
前記オイルの温度が前記第1温度より低い第2温度以下の場合に、前記第1オイル経路を遮断し、かつ前記第2オイル経路を開通させるように前記調節弁を制御することと、を実行する
請求項1または請求項2に記載の油温調節システム。
【請求項4】
前記制御装置が、
前記オイルの温度が前記第1温度より低くかつ前記第2温度より高い場合に、前記第1オイル経路及び前記第2オイル経路を両方とも遮断するように前記調節弁を制御することを実行する
請求項3に記載の油温調節システム。
【請求項5】
前記調節弁は、前記第1オイル経路及び前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量の合計である全体流量における、前記第1オイル経路を流れる前記オイルの量と前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量との割合を変更することができるように構成されており、
前記制御装置が、
前記オイルの温度が第1温度以上である場合に、前記オイルの温度が前記第1温度より低い場合と比べて前記全体流量における前記第1オイル経路を流れる前記オイルの量の割合を増やすように前記調節弁を制御することと、
前記オイルの温度が前記第1温度より低い第2温度以下である場合に、前記オイルの温度が前記第2温度より高い場合と比べて前記全体流量における前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量の割合を増やすように前記調節弁を制御することと、を実行する、
請求項1または請求項2に記載の油温調節システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は油温調節システムに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、燃料供給システムが開示されている。この燃料供給システムでは、タンク内で貯留されていた液化燃料を気化器内で気化させてからエンジンに供給している。気化器は、エンジンの排ガスとの熱交換により暖められた冷却水の熱を用いて液化燃料を気化させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-46801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両は、トランスアクスルオイルなどの一部のオイルについて冷却作用及び潤滑作用を利用して駆動している。このようなオイルは、ある温度を上回ると冷却作用を有効に発揮できず、ある温度を下回ると潤滑作用を有効に発揮できる粘度でなくなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するための油温調節システムは、タンクに貯留している液体水素を気化させて燃料としてエンジンに供給する燃料供給系統を備えた車両に適用される。油温調節システムは、オイルによる冷却作用及び潤滑作用を利用している機器と、液体水素を気化させる気化器と、気化した水素を減圧して前記エンジンに供給するレギュレータと、前記レギュレータにより減圧された水素と前記オイルとを熱交換させる熱交換器と、を備える。また、油温調節システムは、前記機器から流れてきた前記オイルが前記気化器を通りかつ前記熱交換器を通らずに前記機器に戻るように設置された経路である第1オイル経路と、前記機器から流れてきた前記オイルが前記熱交換器を通りかつ前記気化器を通らずに前記機器に戻るように設置された経路である第2オイル経路と、前記第1オイル経路を流れる前記オイルの量及び前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量を調節する調節弁と、前記調節弁を制御する制御装置と、を備える。この油温調節システムでは、前記制御装置が、前記オイルの温度を下げる際に前記第1オイル経路を流れる前記オイルの量を増加させて前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量を減少させるように前記調節弁を制御する。この油温調節システムでは、前記制御装置が、前記オイルの温度を上げる際に前記第2オイル経路を流れる前記オイルの量を増加させて前記第1オイル経路を流れる前記オイルの量を減少させるように前記調節弁を制御する。
【発明の効果】
【0006】
油温調節システムは、オイルによる冷却作用と潤滑作用の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態の油温調節システムの構成を示す模式図である。
図2は、実施形態の油温調節システムにおける制御装置が実行する弁の開閉による油温の調節に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図3は、実施形態の油温調節システムにおける制御装置が実行する弁の開度の調整による油温の調節に関する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、油温調節システムの一実施形態について、図1~図2を参照して説明する。油温調節システム10は、液体水素を気化させて燃料とする液体水素自動車に適用される。
<燃料供給系統の構成>
図1に示すように、油温調節システム10を適用する車両は、エンジン17の燃料供給系統として、タンク11と、タンク用ポンプ12と、気化器13と、レギュレータ14と、圧力チャンバー16とを備える。
【0009】
タンク11は、車両の外部から供給された液体水素を貯留する。タンク11は高い断熱性能を有しており、液体水素を液体の状態に保ちながら貯留することができる。タンク11は気化器13と第1水素配管101によって接続されている。
【0010】
タンク11にはタンク用ポンプ12が設置されている。タンク用ポンプ12は、タンク11内の液体水素を吸い上げて気化器13に供給する。タンク用ポンプ12により吸い上げられた液体水素は第1水素配管101を通じて気化器13に供給される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
スズキ株式会社
内燃機関の排気装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステム
16日前
株式会社SUBARU
レベルゲージガイド
16日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
22日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
22日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
1日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
22日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
22日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
22日前
株式会社アイシン
冷却モジュール
22日前
トヨタ自動車株式会社
油温調節システム
1日前
株式会社アイシン
冷却モジュール
22日前
株式会社アイシン
冷却モジュール
22日前
スズキ株式会社
エンジンの上部構造
16日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン
1日前
マツダ株式会社
ロータリーピストンエンジン
1日前
マレリ株式会社
排気熱回収装置
16日前
マレリ株式会社
排気熱回収装置
16日前
株式会社豊田自動織機
動弁機構
9日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関のオイル劣化判定装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
過給エンジン用電気加熱式触媒装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
触媒装置の保護構造
22日前
ダイムラー トラック エージー
排気パイプ
9日前
ダイムラー トラック エージー
排気パイプ
9日前
三菱重工コンプレッサ株式会社
ロータの補修方法
9日前
日立Astemo株式会社
内燃機関のバルブタイミング制御装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
車両用リザーブタンクの支持機構
22日前
三菱重工業株式会社
クリアランス推定装置及びクリアランス推定方法
9日前
いすゞ自動車株式会社
加熱システム
22日前
株式会社豊田中央研究所
排気浄化装置およびエンジンシステム
16日前
住友理工株式会社
マフラーサポート
10日前
いすゞ自動車株式会社
オイルレベルゲージ管固定構造
10日前
株式会社東芝
大気放出装置および地熱発電システム
10日前
三菱重工業株式会社
ガスタービン制御装置、ガスタービン制御方法、及び、ガスタービン制御プログラム
22日前
東芝プラントシステム株式会社
プラント制御装置、プラント制御方法、および発電プラント
23日前
続きを見る
他の特許を見る