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公開番号2025100679
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025064794,2021182441
出願日2025-04-10,2021-11-09
発明の名称エンジンシステム
出願人ヤンマーホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20250626BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】クランク室からブローバイガスを効率的に排出しやすいエンジンシステムを提供する。
【解決手段】エンジンシステムは、ブローバイガスが生じ得るエンジンシステムであって、シリンダブロック5を備える。シリンダブロック5は、気筒51の下方にクランク室52が位置する。シリンダブロック5の内周面501には、クランク室52の内部空間Sp1とシリンダブロック5の外部空間とをつなぐ換気通路503につながる換気口502が開口する。シリンダブロック5は、気筒51を構成するシリンダライナ511を支持するライナ支持壁55を有し、シリンダライナ511の下端は、ライナ支持壁の55下端から下方に突出する。換気口502は、気筒51の下端よりも上方側に配置されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ブローバイガスが生じ得るエンジンシステムであって、
気筒の下方にクランク室が位置するシリンダブロックを備え、
前記シリンダブロックの内周面には、前記クランク室の内部空間と前記シリンダブロックの外部空間とをつなぐ換気通路につながる換気口が開口し、
前記シリンダブロックは、前記気筒を構成するシリンダライナを支持するライナ支持壁を有し、
前記シリンダライナの下端は、前記ライナ支持壁の下端から下方に突出し、
前記換気口は、前記気筒の下端よりも上方側に配置されている、
エンジンシステム。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記換気口は、平面視において、前記クランク室に配置されるクランクシャフトの回転軸を挟んで排気マニホールドとは反対側に配置されている、
請求項1に記載のエンジンシステム。
【請求項3】
前記シリンダブロックは、前記クランク室とつながっており、カムシャフトを収容するカム室を更に含み、
前記換気口は、前記カム室に形成されている、
請求項1又は2に記載のエンジンシステム。
【請求項4】
前記シリンダブロックの内周面には、前記クランク室の内部空間と前記シリンダブロックの外部空間とをつなぐ気体導入口が開口しており、
前記換気口と前記気体導入口とは、平面視において、前記クランク室に配置されるクランクシャフトの回転軸を挟んで反対側に配置されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載のエンジンシステム。
【請求項5】
前記換気口は、下方に向けて開口する、
請求項1~4のいずれか1項に記載のエンジンシステム。
【請求項6】
前記換気通路は、気体と液体とを分離する気液分離部を有する、
請求項1~5のいずれか1項に記載のエンジンシステム。
【請求項7】
前記換気通路は、ガスの流通方向が変化する変曲部を有し、
前記気液分離部は前記変曲部を含む、
請求項6に記載のエンジンシステム。
【請求項8】
前記気筒は複数設けられており、
前記換気通路は、前記複数の気筒に対応するように複数設けられており、
前記複数の換気通路における前記換気口の反対側の端部は1本の共通排気管につながっている、
請求項1~7のいずれか1項に記載のエンジンシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空気を基準とする比重が1より小さいブローバイガスが生じ得るエンジンシステムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
関連技術として、燃焼室からクランク室(クランクケース)に漏れ出したブローバイガスへの対策を講じたエンジンシステム(内燃機関)が知られている(例えば、特許文献1参照)。関連技術に係るエンジンシステムでは、クランク室の内面部には、クランク室からブローバイガスを取り入れる取入口が設けられる。取入口は、取入通路によってブローバイガス通路につながっており、エンジンシステムは、ブローバイガス通路にて、吸気系を介してブローバイガスを燃焼室に還流させるように構成されている。ここで、取入口(ブローバイガス取入部)は、クランクジャーナルよりも下側の位置に配置されることで、ブローバイガス取入部とクランクシャフトのクランクジャーナルとの干渉が回避される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-127894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、水素等の比重が1より小さい気体燃料を用いるエンジンシステムにおいては、クランク室に漏れ出したブローバイガスがクランク室の上方に滞留しやすい。そのため、上記関連技術のように、取入口がクランクジャーナルよりも下側の位置に配置されていると、クランク室からブローバイガスを効率的に排出できない可能性がある。
【0005】
本開示の目的は、クランク室からブローバイガスを効率的に排出しやすいエンジンシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るエンジンシステムは、ブローバイガスが生じ得るエンジンシステムであって、シリンダブロックを備える。前記シリンダブロックは、気筒の下方にクランク室が位置する。前記シリンダブロックの内周面には、前記クランク室の内部空間と前記シリンダブロックの外部空間とをつなぐ換気通路につながる換気口が開口する。前記シリンダブロックは、前記気筒を構成するシリンダライナを支持するライナ支持壁を有し、前記シリンダライナの下端は、前記ライナ支持壁の下端から下方に突出する。前記換気口は、前記気筒の下端よりも上方側に配置されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、クランク室からブローバイガスを効率的に排出しやすいエンジンシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係るエンジンシステムの概略構成を示すシステム図である。
図2は、実施形態1に係るエンジンシステムを搭載した船舶の概略構成を示す説明図である。
図3は、実施形態1に係るエンジンシステムのエンジン本体の概略斜視図である。
図4は、実施形態1に係るエンジンシステムのエンジン本体の概略左側面図である。
図5は、実施形態1に係るエンジンシステムのエンジン本体の概略平面図である。
図6は、実施形態1に係るエンジンシステムのエンジン本体の概略正面図である。
図7は、実施形態1に係るエンジンシステムのエンジン本体の一部破断した要部の概略図である。
図8は、実施形態1に係るエンジンシステムにおけるブローバイガスの流れを示す概略説明図である。
図9は、実施形態1に係るエンジンシステムの換気通路の構成を示す概略図である。
図10は、実施形態1に係るエンジンシステムのエンジン本体の概略左側面図である。
図11は、実施形態1に係るエンジンシステムのシリンダブロックにおける気筒、クランク室及びカム室の位置関係を模式的に表す概略図である。
図12は、実施形態1に係るエンジンシステムのシリンダブロックにおける気筒、クランク室、カム室及び吸気マニホールドの位置関係を模式的に表す概略図である。
図13は、実施形態1に係るエンジンシステムの換気口と気体導入口との位置関係、及び気流形成部に関する変形例を示す概略図である。
図14は、実施形態1に係るエンジンシステムのピストン周辺を拡大した概略断面図である。
図15は、実施形態1に係るエンジンシステムのピストン周辺を拡大した概略断面図である。
図16は、実施形態1に係るエンジンシステムの別例の気筒周辺を拡大した概略断面図である。
図17は、実施形態1に係るエンジンシステムのエンジン本体の一部破断した要部の概略図である。
図18は、実施形態1に係るエンジンシステムのシリンダヘッドの内部構成を示す概略斜視図である。
図19は、実施形態1に係るエンジンシステムのシリンダヘッドの内部構成を示す概略平面図である。
図20は、実施形態1に係るエンジンシステムの吸気ポート周辺の構成を示す概略断面図である。
図21は、実施形態1に係るエンジンシステムの吸気ポート周辺の構成を示す概略断面図である。
図22は、実施形態1に係るエンジンシステムの制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
図23は、実施形態1に係るエンジンシステムの制御動作の一例を示すフローチャートである。
図24は、実施形態1に係るエンジンシステムの制御動作の一例を示すフローチャートである。
図25は、実施形態1の変形例に係るエンジンシステムにおける気筒、クランク室及びカム室の位置関係を模式的に表す概略図である。
図26は、実施形態2に係るエンジンシステムのエンジン本体の一部破断した要部の概略図である。
図27は、実施形態2に係るエンジンシステムにおけるブローバイガスの流れを示す概略説明図である。
図28は、実施形態3に係るエンジンシステムのエンジン本体の概略左側面図である。
図29は、実施形態4に係るエンジンシステムの吸気ポート周辺の構成を示す概略断面図である。
図30は、実施形態4の変形例に係るエンジンシステムの吸気ポート周辺の構成を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定する趣旨ではない。本開示で参照する図面は、いずれも模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0010】
(実施形態1)
[1]全体構成
まず、本実施形態に係るエンジンシステム1の全体構成について、図1~図6を参照して説明する。図1においては、エンジンシステム1の各部の構成を模式的に示し、かつ電気的な接続関係については(電気信号の流れる方向に向けた)一点鎖線の矢印にて示している。
(【0011】以降は省略されています)

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