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公開番号
2025030900
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023136588
出願日
2023-08-24
発明の名称
ブローバイガス還流装置
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F01M
13/00 20060101AFI20250228BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】空気よりも比重が小さなガス燃料の燃焼を安定させる。
【解決手段】ブローバイガス還流装置には、エンジン内のブローバイガスを吸気ポート(86)へ送る供給管と、吸気ポートの上流側に設置されたインテークパイプ(54)と、吸気ポートに向けてガス燃料を噴射するインジェクタ(83)と、が設けられている。インテークパイプが円弧状に湾曲しており、インテークパイプの曲率半径方向外側の管壁(87)には、吸気ポートに向いた噴射口(92)からガス燃料を噴射可能にインジェクタが設置されている。インテークパイプ及びインジェクタの軸線に沿って切断した断面視にて、噴射口を噴射方向に延長させた領域(A1)に重ならないように、インテークパイプには供給管からのブローバイガスを導入する導入口(95)が形成されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
空気よりも比重が小さなガス燃料を用いたエンジンにブローバイガスを還流させるブローバイガス還流装置であって、
エンジン内のブローバイガスを吸気ポートへ送る供給管と、
前記吸気ポートの上流側に設置されたインテークパイプと、
前記吸気ポートに向けてガス燃料を噴射するインジェクタと、を備え、
前記インテークパイプが円弧状に湾曲しており、前記インテークパイプの曲率半径方向外側の管壁には、前記吸気ポートに向いた噴射口からガス燃料を噴射可能に前記インジェクタが設置され、
前記インテークパイプ及び前記インジェクタの軸線に沿って切断した断面視にて、前記噴射口を噴射方向に延長させた領域に重ならないように、前記インテークパイプには前記供給管からのブローバイガスを導入する導入口が形成されていることを特徴とするブローバイガス還流装置。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記導入口が前記噴射口と同じ高さに位置していることを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス還流装置。
【請求項3】
前記インテークパイプの曲率半径方向外側の管壁には、前記噴射口の下流側に凹面が形成されており、
前記インテークパイプには前記凹面を避けるように前記導入口が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブローバイガス還流装置。
【請求項4】
前記インテークパイプの曲率半径方向外側の管壁には、前記噴射口の下流側に凹面が形成されており、
前記インテークパイプには前記凹面よりも上流側に前記導入口が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブローバイガス還流装置。
【請求項5】
前記インテークパイプの曲率半径方向外側の管壁に前記噴射口が形成され、前記インテークパイプの曲率半径方向に交差する側方の管壁に前記導入口が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブローバイガス還流装置。
【請求項6】
前記噴射口からの燃料ガスの噴射方向と前記導入口からのブローバイガスの導入方向が前記インテークパイプの下流に向かって離れることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブローバイガス還流装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブローバイガス還流装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両のエンジンには、クランク室から漏れ出したブローバイガスを吸気通路に戻して再燃焼させるブローバイガス還流装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のブローバイガス還流装置では、エンジンの吸気管にニップルが設けられており、エンジンのクランク室から延びるガスホースがニップルに接続されている。吸気ポート付近にはガス流路が形成されており、ガス流路の出口がインジェクタの下流側に開口している。ブローバイガスがクランク室からガスホース及びガス流路を通じて吸気ポートに送られて再燃焼されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公平6-48093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の鞍乗型車両に水素エンジン等のガス燃料エンジンが搭載され、ガス燃料の比重が空気よりも小さな場合には吸気通路の流れの影響を受け易い。このため、インジェクタから噴射されたガス燃料の流れがブローバイガスに乱されて燃焼が不安定になるおそれがある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、空気よりも比重が小さなガス燃料の燃焼を安定させるブローバイガス還流装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のブローバイガス還流装置は、空気よりも比重が小さなガス燃料を用いたエンジンにブローバイガスを還流させるブローバイガス還流装置であって、エンジン内のブローバイガスを吸気ポートへ送る供給管と、前記吸気ポートの上流側に設置されたインテークパイプと、前記吸気ポートに向けてガス燃料を噴射するインジェクタと、を備え、前記インテークパイプが円弧状に湾曲しており、前記インテークパイプの曲率半径方向外側の管壁には、前記吸気ポートに向いた噴射口からガス燃料を噴射可能に前記インジェクタが設置され、前記インテークパイプ及び前記インジェクタの軸線に沿って切断した断面視にて、前記噴射口を噴射方向に延長させた領域に重ならないように、前記インテークパイプには前記供給管からのブローバイガスを導入する導入口が形成されていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様のブローバイガス還流装置によれば、ガス燃料の噴射方向からブローバイガスの導入口が外れるため、導入口からインテークパイプに入り込んだブローバイガスからガス燃料の流れが影響を受け難くなる。よって、空気よりも比重の小さなガス燃料の流れがブローバイガスによって乱され難くなり、ガス燃料の燃焼が安定し易くなってエンジンの制御性が向上する。また、インテークパイプにインジェクタとブローバイガスの導入口が設けられることで吸気系をコンパクトすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の車両内部構造の左側面図である。
本実施例の車両内部構造の右側面図である。
本実施例の車体中央部の左側面図である。
本実施例の車体中央部の右側面図である。
本実施例のエンジン上部の斜視図である。
本実施例のブローバイガス還流装置の斜視図である。
図6のブローバイガス還流装置をA-A線に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様のブローバイガス還流装置は、空気よりも比重が小さなガス燃料を用いたエンジンにブローバイガスを還流させている。エンジンの吸気ポートの上流側には円弧状に湾曲したインテークパイプが設置されている。インジェクタから吸気ポートに向けてガス燃料が噴射されており、エンジン内のブローバイガスが供給管を通じて吸気ポートに送られている。インテークパイプの曲率半径方向外側の管壁には、吸気ポートに向いた噴射口からガス燃料を噴射可能にインジェクタが設置されている。また、インテークパイプ及びインジェクタの軸線に沿って切断した断面視にて、噴射口を噴射方向に延長させた領域に重ならないように、インテークパイプには供給管からのブローバイガスを導入する導入口が形成されている。ガス燃料の噴射方向からブローバイガスの導入口が外れるため、導入口からインテークパイプに入り込んだブローバイガスからガス燃料の流れが影響を受け難くなる。よって、空気よりも比重の小さなガス燃料の流れがブローバイガスによって乱され難くなり、ガス燃料の燃焼が安定し易くなってエンジンの制御性が向上する。また、インテークパイプにインジェクタとブローバイガスの導入口が設けられることで吸気系をコンパクトすることができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の車両内部構造の左側面図である。図2は本実施例の車両内部構造の右側面図である。また、以下の図では、矢印Frは車両前方、矢印Reは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)
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