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公開番号2025072876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183305
出願日2023-10-25
発明の名称車両におけるベルト滑り検出装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類F02D 29/06 20060101AFI20250501BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】ベルトの滑りをより確実にかつ早期に検出できるようにする。
【解決手段】ベルト滑り検出装置(100)は、第1のプーリ(5)と、第2のプーリ(6)と、前記第1のプーリ(5)と前記第2のプーリ(6)とに掛けられたリング状のベルト(7)と、前記第1のプーリ(5)に接続する電動機(2)と、前記電動機(2)に電力を供給するバッテリ(4)と備えた車両におけるベルト滑り検出装置(100)であって、前記バッテリ(4)の状態を表す指標に応じて、前記ベルト(7)の滑りの有無を判定するための閾値を決定する決定手段(102)と、前記第1のプーリ(5)の回転数と前記第2のプーリ(6)の回転数との差に応じて変化する被判定値と、前記決定手段(102)で決定した前記閾値とに基づいて、前記ベルト(7)の滑りの有無を判定する判定手段(103)とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1のプーリと、第2のプーリと、前記第1のプーリと前記第2のプーリとに掛けられたリング状のベルトと、前記第1のプーリに接続する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリと備えた車両におけるベルト滑り検出装置であって、
前記バッテリの状態を表す指標に応じて、前記ベルトの滑りの有無を判定するための閾値を決定する決定手段と、
前記第1のプーリの回転数と前記第2のプーリの回転数との差に応じて変化する被判定値と、前記決定手段で決定した前記閾値とに基づいて、前記ベルトの滑りの有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするベルト滑り検出装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
バッテリ電圧を前記指標とし、
前記決定手段は、バッテリ電圧が低いときに、前記ベルトの滑りを検出するレベルを下げるように前記閾値を決定することを特徴とする請求項1に記載のベルト滑り検出装置。
【請求項3】
放電深度を前記指標とし、
前記決定手段は、放電深度が小さいときに、前記ベルトの滑りを検出するレベルを下げるように前記閾値を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト滑り検出装置。
【請求項4】
前記車両は、前記第2のプーリに接続する内燃機関を備え、
前記電動機は、前記内燃機関の始動装置として機能することを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト滑り検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両におけるベルト滑り検出装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ベルトを介して接続され連動して回転するエンジンと前記エンジンを始動する発電電動機を搭載した自動車において、前記発電電動機の回転速度と、前記エンジンの回転速度に前記エンジンのプーリの径に対する前記発電電動機のプーリの径の比率を掛けた換算値とに基づいて、前記ベルトが滑っていることを検出することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-196819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エンジンを始動する電動機の駆動力が低下すると、ベルトが滑った際にエンジンの回転数と電動機の回転数とが近づき、その差が生じにくい状態になる。ベルトの劣化が進むと、小さな駆動力でもベルトの滑りが発生することがある。特許文献1では、ベルトの滑りを判定する閾値を一定値としているため、低回転での電動機の駆動時のようなエンジンの回転数と電動機の回転数との差が生じにくい状態では、ベルトが滑っていることを早期に検出できない可能性がある。
【0005】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、ベルトの滑りをより確実にかつ早期に検出できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両におけるベルト滑り検出装置は、第1のプーリと、第2のプーリと、前記第1のプーリと前記第2のプーリとに掛けられたリング状のベルトと、前記第1のプーリに接続する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリと備えた車両におけるベルト滑り検出装置であって、前記バッテリの状態を表す指標に応じて、前記ベルトの滑りの有無を判定するための閾値を決定する決定手段と、前記第1のプーリの回転数と前記第2のプーリの回転数との差に応じて変化する被判定値と、前記決定手段で決定した前記閾値とに基づいて、前記ベルトの滑りの有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ベルトの滑りをより確実にかつ早期に検出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例に係る自動車の要部の概略構成を示す図である。
実施例に係るベルト滑り検出装置が実行する処理を示すフローチャートである。
スリップ判定閾値を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に係るベルト滑り検出装置(100)は、第1のプーリ(5)と、第2のプーリ(6)と、前記第1のプーリ(5)と前記第2のプーリ(6)とに掛けられたリング状のベルト(7)と、前記第1のプーリ(5)に接続する電動機(2)と、前記電動機(2)に電力を供給するバッテリ(4)と備えた車両におけるベルト滑り検出装置(100)であって、前記バッテリ(4)の状態を表す指標に応じて、前記ベルト(7)の滑りの有無を判定するための閾値を決定する決定手段(102)と、前記第1のプーリ(5)の回転数と前記第2のプーリ(6)の回転数との差に応じて変化する被判定値と、前記決定手段(102)で決定した前記閾値とに基づいて、前記ベルト(7)の滑りの有無を判定する判定手段(103)とを備える。
これにより、ベルト(7)の滑りをより確実にかつ早期に検出することが可能になる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1に、実施例に係る車両である自動車の要部の概略構成を示す。
図1に示すように、自動車には、内燃機関であるエンジン1と、発電電動機であるISG(Integrated Starter Generator)2と、スタータモータ3と、バッテリ4とが搭載される。ISG2に接続するプーリ5(第1のプーリと呼ぶ)と、エンジン1のクランクシャフトに接続するプーリ6(第2のプーリと呼ぶ)とにはリング状のベルト7が掛けられる。エンジン1によって出力される動力は、不図示の変速機で変速されて、自動車の駆動輪に伝達される。ISG2は、アイドリングストップ時のエンジン1の再始動のための始動装置、充電装置として機能する。スタータモータ3は、エンジン1を始動させる始動装置である。バッテリ4は、ISG2やスタータモータ3、エンジン1の点火プラグ等に電力を供給するとともに、ISG2により充電される。
(【0011】以降は省略されています)

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