TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025083966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197676
出願日2023-11-21
発明の名称車両の報知装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人東京国際特許事務所
主分類B60W 50/14 20200101AFI20250526BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の状態に関する報知を運転者がより容易に認識可能とする。
【解決手段】車両の報知装置は、車両が所定の状態にあることを判定した場合に、聴覚的な報知を実施して、車両が所定の状態にあることの運転者による認識を促す。所定の状態は、複数の種類の法規属性状態と、法規属性状態とは異なる非法規属性状態と、を含む。装置は、車両が複数の種類の法規属性状態にあることを、法規属性状態の種類ごとに異なる合図音により報知可能であり、車両が2種以上の法規属性状態にある場合に(S105)、車両が法規属性状態にあることの報知を実施する一方、非法規属性状態にあることの報知を停止する(S113)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両が所定の状態にあることを判定する車両状態判定手段と、
前記車両状態判定手段により前記車両が前記所定の状態があることを判定した場合に、聴覚的な報知を実施して、前記車両が前記所定の状態にあることの前記車両の運転者による認識を促す報知手段と、を備え、
前記所定の状態は、
複数の種類の法規属性状態と、
前記法規属性状態とは異なる非法規属性状態と、を含み、
前記報知手段は、
前記車両が前記複数の種類の法規属性状態にあることを、前記法規属性状態の種類ごとに異なる合図音により報知可能であり、
前記車両が2種以上の前記法規属性状態にある場合に、前記車両が前記法規属性状態にあることの報知を実施する一方、前記非法規属性状態にあることの報知を停止する、車両の報知装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記法規属性状態は、前記複数の種類のそれぞれにおいて少なくとも2つの重要度に分類して設定され、
前記報知手段は、前記車両が2種以上の前記法規属性状態にあり、前記2種以上の前記法規属性状態の前記重要度がいずれも高い場合に、前記車両が前記非法規属性状態にあることの報知を停止する、請求項1に記載の車両の報知装置。
【請求項3】
前記報知手段は、前記重要度の高い前記法規属性状態の種類が少ないときほど、報知を行う前記非法規属性状態を増大させる、請求項2に記載の車両の報知装置。
【請求項4】
前記報知手段は、
前記車両が前記法規属性状態にあることを、前記複数の種類のそれぞれにおいて前記重要度ごとに異なる合図音により報知可能であり、
前記車両が同一の種類に属する複数の前記法規属性状態にある場合に、当該種類の前記法規属性状態について、前記重要度が最も高い前記法規属性状態に関して設定された前記合図音により、前記車両が前記法規属性状態にあることの報知を実施する、請求項2に記載の車両の報知装置。
【請求項5】
前記車両状態判定手段は、前記所定の状態に加え、前記車両が所定の音声報知状態にあることを判定し、
前記報知手段は、
前記車両状態判定手段により前記車両が前記音声報知状態にあることを判定した場合に、前記運転者に対し、前記車両が前記音声報知状態にあることの音声による報知を実施し、
前記車両が2種以上の前記法規属性状態にあるか、前記法規属性状態と前記非法規属性状態とのそれぞれを含む複数の状態にある場合に、前記音声による報知を停止する、請求項1に記載の車両の報知装置。
【請求項6】
前記音声報知状態は、内容が互いに異なる音声により報知される複数の状態を含み、
前記報知手段は、前記車両が2つ以上の前記音声報知状態にある場合に、前記車両が前記音声報知状態にあることの報知を禁止する、請求項5に記載の車両の報知装置。
【請求項7】
前記音声報知状態は、前記複数の状態として、第1音声報知状態と第2音声報知状態とを含み、
前記報知手段は、前記車両が前記第1音声報知状態にあることの報知を実施している最中に、前記車両状態判定手段により前記車両が前記第2音声報知状態にあることを判定した場合に、前記第1音声報知状態にあることの報知を中止し、前記第2音声報知状態にあることの報知を実施する、請求項6に記載の車両の報知装置。
【請求項8】
前記報知手段は、前記音声による報知を実施する場合に、前記音声の音圧を前記合図音よりも低下させる、請求項5に記載の車両の報知装置。
【請求項9】
前記法規属性状態は、車両前方の状況に関わる第1種類の状態、車両側方の状況に関わる第2種類の状態、運転者に関わる第3種類の状態および前記車両の走行速度に関わる第4種類の状態を含み、
前記報知装置は、前記第1から第4種類の状態を、種類ごとに異なる合図音により報知可能である、請求項1から8のいずれか一項に記載の車両の報知装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の報知装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
異なる警告レベルに属する複数の状態の発生を、警告レベルに応じた警報音により同時に報知する場合に、警告レベルがより高い状態の発生を示す警報音を吹鳴させる一方、それ以外の警報音の吹鳴を停止させる技術が存在する。これにより、警告レベルが高い状態の発生を、運転者が容易に認識可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-128267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この技術によると、警告の対象となる複数の状態が発生しているにも拘わらず、実際に吹鳴する警報音が一つのみであるため、これら複数の状態に警告レベルが異なるものが混在する場合は、他の警報音により報知されるべき状態の発生を運転者が認識することができない、という問題がある。
【0005】
他方で、警告レベルに応じた複数の警報音を同時に吹鳴させる場合は、警告レベルが高い状態の発生を示す警報音がより低い警告レベルの状態の発生を示す警報音に埋もれ、警告レベルが高い状態の発生を運転者が認識しにくくなることが懸念される。
【0006】
このような実状に鑑み、本発明は、車両の状態に関する報知を運転者が適切に認識可能とする車両の報知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る車両の報知装置は、車両が所定の状態にあることを判定する車両状態判定手段と、前記車両状態判定手段により前記車両が前記所定の状態があることを判定した場合に、聴覚的な報知を実施して、前記車両が前記所定の状態にあることの前記車両の運転者による認識を促す報知手段と、を備え、前記所定の状態は、複数の種類の法規属性状態と、前記法規属性状態とは異なる非法規属性状態と、を含み、前記報知手段は、前記車両が前記複数の種類の法規属性状態にあることを、前記法規属性状態の種類ごとに異なる合図音により報知可能であり、前記車両が2種以上の前記法規属性状態にある場合に、前記車両が前記法規属性状態にあることの報知を実施する一方、前記非法規属性状態にあることの報知を停止する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一形態によれば、車両が2種以上の法規属性状態にある場合に、これら2種以上の法規属性状態のそれぞれについて合図音による報知を実施する一方、車両が非法規属性状態にあることの報知を停止する。これにより、車両が法規属性状態にあること、換言すれば、運転者による認識が求められる重要度または優先度が高い状態に車両があることを、運転者が容易に認識することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る車両の報知装置の構成を示す概略図である。
同上報知装置のコントローラの内部構成を模式的に示す概略図である。
同上コントローラにより状態の報知に関して実施される制御(報知制御)の全体的な流れを示すフローチャートである。
同上報知制御における合図音割当処理の内容を示すフローチャートである。
同上報知制御における合図音割当処理(図4に示すA部)の内容を示すフローチャートである。
同上報知制御における音声割当処理の内容を示すフローチャートである。
法規属性状態および非法規属性状態の分類の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許