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公開番号2025026364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024123375
出願日2024-07-30
発明の名称ターボマシンエアフォイルの後縁冷却回路
出願人ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング,General Electric Technology GmbH
代理人個人,弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類F01D 5/18 20060101AFI20250214BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ターボマシンエアフォイルの後縁冷却回路を提供する。
【解決手段】エアフォイルは、前縁と、後縁と、前縁と後縁との間にそれぞれ延びる圧力側壁および吸引側壁とを含む。圧力側壁および吸引側壁は、本体領域および後縁領域を画定する。本体領域は、前縁から後縁領域まで延び、上流プレナムを画定する。後縁領域は、本体領域から後縁まで延びる。後縁領域は、上流プレナムと流体連通する圧力側チャネルおよび吸引側チャネルを画定し、後縁領域の応力を低減するためにトラス構造に配置される。圧力側チャネルは圧力側壁に隣接して配置され、吸引側チャネルは吸引側壁に隣接して配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エアフォイル(40、1240)であって、
前縁(52、1252)と、
後縁(54、1254)と、
前縁(52、1252)と後縁(54、1254)との間に延びる圧力側壁(44、1244)と、
前縁(52、1252)と後縁(54、1254)との間に延びる吸引側壁(46、1246)と、を含み、
圧力側壁(44、1244)および吸引側壁(46、1246)は、本体領域(101、1201)および後縁領域(102、1202)を画定し、
本体領域(101、1201)は、前縁(52、1252)から後縁領域(102、1202)まで延び、
後縁領域(102、1202)は、本体領域(101、1201)から後縁(54、1254)まで延び、
本体領域(101、1201)は、エアフォイル(40、1240)のスパンに沿って延びる上流プレナム(1205)を画定し、
後縁領域(102、1202)は、上流プレナム(1205)と流体連通し、トラス構造に配置された複数の圧力側チャネル(104)および複数の吸引側チャネル(106)を画定し、
複数の圧力側チャネル(104)は、圧力側壁(44、1244)に隣接して配置され、
複数の吸引側チャネル(106)は、吸引側壁(46、1246)に隣接して配置される、エアフォイル(40、1240)。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
キャンバ軸(94、1294)は、圧力側壁(44、1244)と吸引側壁(46、1246)との中間に画定され、
複数の圧力側チャネル(104)は、キャンバ軸(94、1294)の第1の側に少なくとも部分的に配置され、
複数の吸引側チャネル(106)は、キャンバ軸(94、1294)の第2の側に少なくとも部分的に配置され、
複数の圧力側チャネル(104)および複数の吸引側チャネル(106)はそれぞれ、複数の圧力側チャネル(104)および複数の吸引側チャネル(106)が後縁(54、1254)に向かって延びるにつれて、後縁(54、1254)に向かって収束する、請求項1に記載のエアフォイル(40、1240)。
【請求項3】
複数の圧力側チャネル(104)の各々は、圧力側入口(118)と圧力側出口(120)との間であって、キャンバ軸線(94、1294)の第1の側における圧力側中心線(126)に沿って延び、
複数の吸引側チャネル(106)の各々は、吸引側入口(122)と吸引側出口(124)との間であって、キャンバ軸線(94、1294)の第2の側における吸引側中心線(128)に沿って延びる、請求項2に記載のエアフォイル(40)。
【請求項4】
圧力側中心線(126)は、圧力側入口(118)と圧力側出口(120)との間でキャンバ軸(94、1294)に向かって収束し、吸引側中心線(128)は、吸引側入口(122)と吸引側出口(124)との間でキャンバ軸(94、1294)に向かって収束する、請求項3に記載のエアフォイル(40)。
【請求項5】
複数の圧力側チャネル(104)は、圧力側入口(118)と圧力側出口(120)との間で断面積が収束し、複数の吸引側チャネル(106)は、吸引側入口(122)と吸引側出口(124)との間で断面積が収束する、請求項4に記載のエアフォイル(40)。
【請求項6】
複数の圧力側チャネル(104)及び複数の吸引側チャネル(106)によって形成されるトラス構造が、複数の圧力側チャネル(104)及び複数の吸引側チャネル(106)の共有壁(108)によって少なくとも部分的に画定され、共有壁(108)が、圧力側壁(44)から吸引側壁(46)まで延びる、請求項1に記載のエアフォイル(40)。
【請求項7】
複数の圧力側チャネル(104)および複数の吸引側チャネル(106)の各々は、下流側プレナム(130)まで延び、下流側プレナム(130)は、複数の圧力側チャネル(104)および複数の吸引側チャネル(106)の出口(120、124)と後縁(54、1254)との間に画定される、請求項1に記載のエアフォイル(40)。
【請求項8】
1つ以上の出口チャネル(132)は、下流プレナム(130)から後縁(54、1254)まで延びる、請求項7に記載のエアフォイル(40)。
【請求項9】
複数の圧力側チャネル(104)のうちの少なくとも1つが、圧力側出口チャネル(150)まで延びる、請求項1に記載のエアフォイル(40)。
【請求項10】
圧力側出口チャネル(150)が第1の圧力側出口チャネルであり、複数の吸引側チャネル(106)のうちの少なくとも1つが、第1の圧力側出口チャネル(150)の下流に配置された第2の圧力側出口チャネル(152)を含む、請求項9に記載のエアフォイル(40)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、後縁冷却回路を有するターボマシン用エアフォイル(airfoil:翼形)に関する。特に、本開示は、別個の圧力側冷却チャネルおよび吸引側冷却チャネル(separate pressure side and suction side cooling channels)を有する後縁冷却回路に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
ターボマシンは、エネルギー伝達を目的として、さまざまな産業や用途で利用されている。例えば、ガスタービンエンジンは、一般に、圧縮機セクション、燃焼セクション、タービンセクション、および排気セクションを含む。圧縮機セクションは、ガスタービンエンジンに流入する作動流体の圧力を徐々に上昇させ、この圧縮された作動流体を燃焼セクションに供給する。圧縮された作動流体と燃料(天然ガスなど)は燃焼セクション内で混合し、燃焼室内で燃焼して高圧・高温の燃焼ガスを発生させる。燃焼ガスは燃焼セクションからタービンセクションに流れ込み、そこで膨張して仕事を生み出す。例えば、タービンセクションで燃焼ガスが膨張することにより、例えば発電機に接続されたロータシャフトが回転し、電気が発生する。その後、使用済みの燃焼ガスは、排気セクションを経由してタービンセクションから排出される。
【0003】
ターボマシンの運転中、システム内の様々な高温ガス経路部品(hot gas path components)は高温流にさらされ、高温ガス経路部品にストレスを与えて耐用年数を縮める可能性がある。一般に、高温の流れはターボマシンの性能、効率、出力の向上につながるため、高温の流れにさらされる高温ガス経路部品は、ガスタービン・システムが高温の流れで動作できるように冷却する必要がある。
【0004】
高温ガス経路部品の最高局所温度が高温ガス経路部品の溶融温度に近づくと、強制空冷が必要になる。このため、タービンロータブレードや静止ノズルのエアフォイルは、多くの場合、複雑な冷却スキームを必要とする。この冷却スキームでは、空気(通常は圧縮機セクションからのブリード空気)がエアフォイル内の内部冷却通路を強制的に通過し、エアフォイル表面の冷却孔から排出されて、高温ガス経路成分から熱を伝達(transfer heat from the hot gas path component)する。
【0005】
エアフォイルの後縁領域は、一般に、エアフォイルの他の領域よりも高い熱応力を受ける。従来の後縁領域はピンバンク(またはピンアレイ:pin bank (or pin array))を含むことが多く、このピンバンクは、それぞれがエアフォイルの圧力側壁と吸込側壁の間に直接延びる複数のピンを含む。しかし、ピンバンクの使用には問題がある。圧力側壁は吸込側壁よりも高温になることが多く、ピンバンクは圧力側と吸込側との間に直接かつ離散的な接続を提供するため、熱が圧力側から吸込側へ伝導的に伝達(conductively transfer)される。これは、ピンバンクの個々のピン、特にエアフォイルプラットフォームの近傍のピンに望ましくない熱応力を与えるため、不利である。さらに、ピンバンク形状内のピンは、エアフォイルの他の形状と比較すると、比較的弱い構造である。そのため、ピンバンクを使用することなく後縁領域における動作応力を再分配して低減する改良型後縁冷却回路が望まれている。
【発明の概要】
【0006】
本開示に従ったエアフォイルおよびターボマシンの態様および利点は、以下の説明において部分的に記載されるか、または説明から明らかであるか、または技術の実践を通じて学ぶことができる。
【0007】
一実施形態によれば、エアフォイルが提供される。エアフォイルは、前縁と、後縁と、前縁と後縁との間に延びる圧力側壁と、前縁と後縁との間に延びる吸引側壁とを含む。圧力側壁および吸引側壁は、本体領域および後縁領域を画定する。本体領域は前縁から後縁領域まで延び、後縁領域は本体領域から後縁まで延びる。本体領域は、エアフォイルのスパンに沿って延びる上流プレナムを画定する。後縁領域は、上流プレナムと流体連通し、トラス構造に配置された複数の圧力側チャネルおよび複数の吸込側チャネルを画定する。複数の圧力側チャネルは圧力側壁に隣接して配置され、複数の吸込側チャネルは吸込側壁に隣接して配置される。
【0008】
別の実施形態によれば、ターボマシンが提供される。ターボマシンは、圧縮機セクションと、圧縮機セクションの下流に配置された燃焼セクションと、燃焼セクションの下流に配置されたタービンセクションとを含む。ロータブレードは、圧縮機セクションまたはタービンセクションの一方に配置される。ロータブレードは、シャンク部と、シャンク部から延びるエアフォイルとを含む。エアフォイルは、前縁と、後縁と、前縁と後縁との間に延びる圧力側壁と、前縁と後縁との間に延びる吸込側壁とを含む。圧力側壁および吸引側壁は、本体領域および後縁領域を画定する。本体領域は前縁から後縁領域まで延び、後縁領域は本体領域から後縁まで延びる。本体領域は、エアフォイルのスパンに沿って延びる上流プレナムを画定する。後縁領域は、上流プレナムと流体連通し、トラス構造に配置された複数の圧力側チャネルおよび複数の吸込側チャネルを画定する。複数の圧力側チャネルは圧力側壁に隣接して配置され、複数の吸込側チャネルは吸込側壁に隣接して配置される。
【0009】
本発明のエアフォイルおよびターボマシンのこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照することにより、よりよく理解されるであろう。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付図面は、本技術の実施形態を示し、本明細書と共に本技術の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本システムおよび方法を製造および使用する最良の態様を含む、当業者に向けられた現在のエアフォイルおよびターボマシンの完全かつ有効な開示は、添付の図を参照する本明細書に記載されている。
本開示の実施形態によるターボマシンの概略図である。
本開示の実施形態によるロータブレードの透視図、部分切断図を示す。
本開示の実施形態による、後縁冷却回路を含むエアフォイル後縁領域の一部の断面透視図である。
本開示の実施形態による後縁冷却回路を有するエアフォイル後縁領域の、半径方向-横断面における断面図を示す。
本開示の実施形態による後縁冷却回路を有するエアフォイル後縁領域の、半径方向-横断面における断面図を示す。
本開示の実施形態による、線6-6に沿って見た、図4のエアフォイルの後縁領域の断面図を示す。
本開示の実施形態によるエアフォイルの後縁領域の断面図を示す。
本開示の実施形態によるエアフォイルの後縁領域の断面図である。
本開示の実施形態によるエアフォイルの後縁領域の断面図を示す。
本開示の実施形態による後縁冷却回路を有するエアフォイル後縁領域の、半径方向-横断面における断面図を示す。
本開示の実施形態による、線11-11に沿って見た、図10のエアフォイルの後縁領域の断面図を示す。
本開示の実施形態によるロータブレードの透視図である。
図12のロータブレードのエアフォイル後縁部分の上面図である。
図12のロータブレードの後縁部分の透視断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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