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公開番号2025026820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-26
出願番号2024105908
出願日2024-07-01
発明の名称ターボ機械排気ディフューザ用の振動減衰アセンブリ
出願人ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング,General Electric Technology GmbH
代理人個人,弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類F01D 25/04 20060101AFI20250218BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ターボ機械コンポーネントに取り付けられた振動減衰アセンブリが提供される。
【解決手段】振動減衰アセンブリは、ターボ機械部品に結合された少なくとも1つのピンアセンブリを含む。少なくとも1つのピン組立体は、ピン本体部と、ピン本体部に結合されたディスクとを含む。振動減衰アセンブリは、ディスクとターボ機械部品との間に配置された少なくとも1つのプレートを更に含む。少なくとも1つのプレートは、少なくとも1つのピンアセンブリのピン本体部が延びる少なくとも1つの開口部を画定する。少なくとも1つのプレートは、ディスクとターボ機械構成部品との間で、少なくとも1つのピン組立体に対して、及びターボ機械構成部品に対して相対的に移動可能であり、ターボ機械構成部品が経験する振動を減衰させる。このような振動減衰アセンブリを備えた排気ディフューザも提供される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ターボ機械構成要素(34)に取り付けられる振動減衰アセンブリ(200)であって、前記振動減衰アセンブリ(200)は、
前記ターボ機械構成要素(34)に結合される少なくとも1つのピンアセンブリ(204)であって、ピン本体部(112)と、前記ピン本体部(112)に結合されたディスク(114)とを有する、少なくとも1つのピンアセンブリ(204)、及び
前記ディスク(114)と前記ターボ機械構成要素(34)との間に配置された少なくとも1つのプレート(202)であって、前記少なくとも1つのプレート(202)は、前記少なくとも1つのピンアセンブリ(204)のピン本体部(112)が貫通する少なくとも1つの開口部(122)を画定する、少なくとも1つのプレート(202)
を含み、
前記少なくとも1つのプレート(202)は、前記ターボ機械構成要素(34)が受ける振動を減衰させるために、前記ディスク(114)と前記ターボ機械構成要素(34)との間において、前記少なくとも1つのピンアセンブリ(204)に対して、及び前記ターボ機械構成要素(34)に対して相対的に移動可能である、振動減衰アセンブリ(200)。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記ターボ機械構成要素は、内側ライナ(46)と、外側ライナ(48)と、前記内側ライナ(46)と前記外側ライナ(48)との間に延在する複数のストラット(44)とを有する排気ディフューザ(34)であり、前記振動減衰アセンブリ(200)は、前記内側ライナ(46)、前記外側ライナ(48)、及び前記複数のストラット(44)のうちの1つ以上のストラット(44)のうちの少なくとも1つに取り付けられる、請求項1に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプレート(202)は、外側プレート(210)及び内側プレート(212)を含む、請求項1に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
【請求項4】
前記外側プレート(210)は、前記内側プレート(212)と前記外側プレート(210)が部分的に重なるように、前記内側プレート(212)からオフセットされている、請求項3に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
【請求項5】
前記振動減衰アセンブリ(200)は第1の振動減衰アセンブリ(200A)であり、前記第1の振動減衰アセンブリ(200A)に隣接する第2の振動減衰アセンブリ(200B)を更に含み、前記第1の振動減衰アセンブリ(200A)は第1の外側プレート(210A)及び第1の内側プレート(212A)を含み、前記第2の振動減衰アセンブリ(200B)は第2の外側プレート(210B)及び第2の内側プレート(212B)を含み、前記第1の内側プレート(212A)は、前記第1の外側プレート(210A)からオフセットされ、前記第1の外側プレート(210A)及び前記第2の外側プレート(210B)と接触する、請求項1に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプレート(202)は薄肉であり、前記少なくとも1つのプレート(202)は、前記少なくとも1つのプレート(202)の厚さと前記少なくとも1つのプレート(202)の幅との比が、約1:100と1:5000との間を規定する、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプレート(202)は、前記ディスク(114)と前記ターボ機械構成要素(34)との間に配置された2つ以上のプレート(210、212)を含む、請求項1に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプレート(202)は、第1の厚さ(128)を有する第1のプレート(212)と、第2の厚さ(129)を有する第2のプレート(210)とを含み、前記第2の厚さ(129)は、前記第1の厚さ(128)よりも厚い、請求項1に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの開口部(122)は複数の開口部(122)であり、前記少なくとも1つのピンアセンブリ(204)の各ピンアセンブリ(204)は、前記複数の開口部(122)のそれぞれの開口部(122)を貫通する、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
【請求項10】
前記少なくとも1つのピンアセンブリ(204)は、前記ターボ機械構成要素(34)にアレイ状に配置された複数のピンアセンブリ(204)を含む、請求項1に記載の振動減衰アセンブリ(200)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ターボ機械の排気ディフューザにおける振動緩和に関する。具体的には、本開示は、ターボ機械の排気ディフューザにおける周波数振動を緩和するための装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
ターボ機械は、エネルギー伝達を目的として様々な産業及び用途で利用されている。例えば、ガスタービンエンジンは、一般に、圧縮機部、燃焼部、タービン部、及び排気部を含んでいる。圧縮機部は、ガスタービンエンジンに流入する作動流体の圧力を徐々に上昇させ、この圧縮された作動流体を燃焼部に供給する。圧縮された作動流体と燃料(天然ガスなど)は燃焼部内で混合され、燃焼室内で燃焼して高圧・高温の燃焼ガスを発生させる。燃焼ガスは燃焼部からタービン部に流入し、膨張して仕事を生成する。例えば、タービン部で燃焼ガスが膨張することにより、例えば発電機に接続されたローターシャフトが回転し、電気が発生する。燃焼ガスはその後、タービン部の下流に配置された排気ディフューザを通ってタービン部から排気される。
【0003】
排気ディフューザは、典型的には、内側ライナと外側ライナとを含んでおり、外側ライナは、ディフューザの排気流路を形成するために、内側ライナから半径方向に離れている。1つ又は複数の概ねエアフォイル形状のディフューザストラットは、排気流路内で内側ライナと外側ライナとの間に延在し、外側ライナに、及び/又はシャフトを支持する後方軸受に、構造的な支持を付与する。
【0004】
典型的な発電用ターボ機械は莫大な出力が可能であり、そのため、需要を満たすように部分負荷で運転されることが多い。しかし、部分負荷で運転すると、排気ディフューザ内で周波数振動(すなわち、圧力脈動又は圧力振動)が発生し、時間の経過とともに損傷を引き起こしたり、ターボ機械が予定外に停止する又は早期に停止する恐れがある。
【0005】
従って、排気ディフューザが受ける機械的振動を低減する又は除去する振動減衰アセンブリが望まれており、このような振動減衰アセンブリは当技術分野で評価されると考えられる。
【発明の概要】
【0006】
本開示に従った排気ディフューザアセンブリ及び振動減衰アセンブリの態様及び利点は、以下の発明を実施するための形態において部分的に記載されている、発明を実施するための形態から明らかである、又は技術の実施を通じて認識することができる。
【0007】
一実施形態によれば、ターボ機械用の排気ディフューザアセンブリが提供される。前記排気ディフューザは、内側ライナと、前記内側ライナから間隔を空けて配置された外側ライナであって、前記内側ライナと前記外側ライナとの間に排気流路が画定された、外側ライナと、前記排気流路内に配置された複数のストラットであって、前記内側ライナと前記外側ライナとの間に延在する複数のストラットと、を含む。排気ディフューザアセンブリは、更に、排気ディフューザにおいて、前記内側ライナと、前記外側ライナと、複数のストラットのうちの1つ以上のストラットとのうちの少なくとも1つに取り付けられる1つ又は複数の振動減衰アセンブリを含み、複数の振動減衰アセンブリの各振動減衰アセンブリは、前記排気ディフューザに結合される少なくとも1つのピンアセンブリを含み、前記少なくとも1つのピンアセンブリは、ピン本体部と、前記ピン本体部に結合されたディスクとを有する。少なくとも1つのピンアセンブリは、更に、前記ディスクと前記排気ディフューザとの間に配置された少なくとも1つのプレートを含んでいる。前記少なくとも1つのプレートは、前記少なくとも1つのピンを囲む。前記少なくとも1つのプレートは、前記ディスクと前記排気ディフューザとの間において、前記ピン本体部に対して、及び前記排気ディフューザに対して、相対的に移動可能である。
【0008】
別の実施形態によれば、ターボ機械構成要素に取り付けられる振動減衰アセンブリが提供される。前記振動減衰アセンブリは、前記ターボ機械構成要素に結合される少なくとも1つのピンアセンブリを含んでいる。前記少なくとも1つのピンは、ピン本体部と、前記ピン本体部に結合されたディスクとを有している。前記振動減衰アセンブリは、更に、前記ディスクと前記ターボ機械構成要素との間に配置された少なくとも1つのプレートを含んでいる。前記少なくとも1つのプレートは、前記少なくとも1つのピンを囲んでいる。前記少なくとも1つのプレートは、前記ターボ機械構成要素が受ける振動を減衰させるために、前記ディスクと前記ターボ機械構成要素との間において、前記少なくとも1つのピンに対して、及び前記ターボ機械構成要素に対して相対的に移動可能である。
【0009】
本発明の排気ディフューザアセンブリ及び振動減衰アセンブリのこれらの特徴、態様及び利点並びに他の特徴、態様及び利点は、以下の発明を実施するための形態及び特許請求の範囲を参照することにより、更に理解される。図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本技術の実施形態を示し、発明を実施するための形態と共に、本技術の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の排気ディフューザアセンブリ及び振動減衰アセンブリの完全かつ実施可能な開示(当業者に向けられた、本発明のシステム及び方法を製造する及び使用する最良の態様を含む)は明細書に記載されており、明細書では、以下の図を参照している。
本開示の実施形態によるターボ機械の概略図である。
本開示の実施形態による排気ディフューザアセンブリの拡大断面図を示す。
本開示の実施形態による、図2に示す線3-3から見た排気ディフューザアセンブリの断面図を示す。
本開示の実施形態に従って、複数の振動減衰アセンブリが結合された排気ディフューザを有する排気ディフューザアセンブリの等角図を示す。
本開示の実施形態による、図4に示す排気ディフューザアセンブリの拡大平面図を示す。
本開示の実施形態による、図5に示す線6-6から見た排気ディフューザアセンブリ100の断面図を概略的に示す。
本開示の実施形態による浮動ピンアセンブリの詳細を示す、排気ディフューザアセンブリの断面図である。
本開示の実施形態による位置決めピン組立体の詳細を示す排気ディフューザアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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