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公開番号2025018312
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121904
出願日2023-07-26
発明の名称燃料電池車両
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人東京国際特許事務所
主分類H01M 8/04 20160101AFI20250130BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】後方視認性を確保するとともに、燃料ガスの漏洩を早期に検知する。
【解決手段】燃料電池車両1は、燃料電池101と、燃料タンク102と、収容部14と、燃料ガス検知センサ201と、を備え、収容部14は、前方収容室Cfおよび後方収容室Crを有するとともに、前方収容室Cfの上方を覆う前方ルーフ142fと、後方収容室Crの上方を覆う後方ルーフ142rと、を備える。前方ルーフ142fは、後方に向けて高さを増すように傾斜する一方、後方ルーフ142rは、前方に向けて高さを増すように傾斜する。前方ルーフ142fと後方ルーフ142rとは、前後方向境界部BNDにおいて異なる高さを有して、前後方向境界部BNDに開口部Arlfを形成し、燃料ガス検知センサ201は、開口部Arlfまたはその近傍に設置される。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
燃料電池と、
前記燃料電池の燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、
前記燃料電池および前記燃料タンクを収容する収容部と、
前記燃料ガスを検知する燃料ガス検知センサと、を備え、
前記収容部は、互いに前後にずらして形成された前方収容室および後方収容室を有するとともに、前記前方収容室の上方を覆う前方ルーフと、前記後方収容室の上方を覆う後方ルーフと、を備え、
前記前方ルーフは、その前端部から後方に向けて高さを増すように傾斜する一方、前記後方ルーフは、その後端部から前方に向けて高さを増すように傾斜し、
前記前方ルーフと前記後方ルーフとは、前記前方収容室と前記後方収容室との前後方向における境界部で異なる高さを有して、前記境界部に前記収容部の内外を連通させる開口部を形成し、
前記燃料ガス検知センサは、前記開口部またはその近傍に設置されている、燃料電池車両。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記前方収容室および前記後方収容室の一方に前記燃料電池が、他方に前記燃料タンクが収容され、前記燃料電池および前記燃料タンクは、互いに前後にずらして配置されている、請求項1に記載の燃料電池車両。
【請求項3】
乗員が搭乗する乗車部が前記収容部の前方に設けられ、
前記前方ルーフは、前記境界部において前記後方ルーフよりも高く、
前記開口部は、後方に向けて開口する、請求項1に記載の燃料電池車両。
【請求項4】
前記後方ルーフは、前記前方ルーフよりも水平方向に対する傾きが小さい、請求項3に記載の燃料電池車両。
【請求項5】
前記前方ルーフは、その後端部から後方に向けて下方に延びる後端傾斜部を備える、請求項3に記載の燃料電池車両。
【請求項6】
前記後方ルーフは、その前端部に、前記後方ルーフの上面から起立し、前記後端傾斜部の後端縁よりも上方に延びる上方延伸部を備える、請求項5に記載の燃料電池車両。
【請求項7】
前記後端傾斜部は、車幅方向における両端部のそれぞれに切欠きを有し、
前記収容部は、前記後方ルーフの前方において車幅方向に亘って架け渡され、前記燃料ガス検知センサが支持された固定部材を備え、
前記後方ルーフは、前記車幅方向における両端部のそれぞれに、前方に延設され、前記後方ルーフを前記固定部材に連結する前方延設部をさらに備える、請求項5または6に記載の燃料電池車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
燃料電池および燃料タンクを収容する収容部の天蓋部にルーフを設置し、このルーフを、その前端部から後端部にかけて、車両の前後方向の全体に亘って高さを増すように傾斜させた燃料電池車両が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-168886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような構成により、収容部で生じた燃料ガスの漏洩に対し、漏れた燃料ガスをルーフの下面に沿って後方へ誘導し、ルーフ後端の開口部から排出することにより、安全性を確保することが可能となる。
【0005】
しかし、ルーフが前端部から後端部にかけて一様の傾きをもって傾斜することにより、その後端部が最も高位となり、収容部全体の高さも増大するため、乗員の後方視野がルーフにより遮られ、後方視認性に影響を及ぼすことが懸念される。
【0006】
さらに、燃料ガスの漏洩検知のため、開口部またはその近傍に燃料ガス検知センサを設置した場合は、収容部における燃料電池、燃料タンクおよび燃料ガス配管のレイアウトによっては漏洩の発生箇所と燃料ガス検知センサとが離れてしまい、燃料ガスの漏洩検知および乗員への報知に遅れが生じることも懸念される。
【0007】
このような実状に鑑み、本発明は、後方視認性を確保するとともに、収容部で生じた燃料ガスの漏洩を早期に検知することのできる燃料電池車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る燃料電池車両は、燃料電池と、前記燃料電池の燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、前記燃料電池および前記燃料タンクを収容する収容部と、前記燃料ガスを検知する燃料ガス検知センサと、を備え、前記収容部は、互いに前後にずらして形成された前方収容室および後方収容室を内部に有するとともに、前記前方収容室の上方を覆う前方ルーフと、前記後方収容室の上方を覆う後方ルーフと、を備え、前記前方ルーフは、その前端部から後方に向けて高さを増すように傾斜する一方、前記後方ルーフは、その後端部から前方に向けて高さを増すように傾斜し、前記前方ルーフと前記後方ルーフとは、前記前方収容室と前記後方収容室との前後方向における境界部で異なる高さを有して、前記境界部に前記収容部の内外を連通させる開口部を形成し、前記燃料ガス検知センサは、前記開口部またはその近傍に設置される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一形態によれば、収容部で燃料ガスの漏洩が生じた場合に、漏れた燃料ガスをルーフの開口部を介して外部に放出することができ、燃料ガスの漏洩に対する安全性を確保することが可能である。ここで、ルーフを前方ルーフと後方ルーフとに分けて形成するとともに、開口部を前方収容部と後方収容部との前後方向における境界部に形成したことで、前方ルーフおよび後方ルーフを含むルーフ全体の高さが抑えられるため、乗員の後方視野を拡大し、良好な後方視認性を確保することが可能となる。さらに、開口部またはその近傍に燃料ガス検知センサを設置したことで、燃料ガス検知センサを、燃料電池および燃料タンクのいずれからも比較的近い位置に配置することが可能となり、燃料ガスの漏洩を早期に検知し、乗員に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る燃料電池車両の側面図である。
同上燃料電池車両の背面図である。
同上燃料電池車両に備わる収容部の上部を拡大視により示す側面図である。
同上収容部の上部を、前方ルーフを取り外した状態で示す側面図である。
ルーフの開口部およびその周辺の構成を示す、同上収容部の拡大断面図である。
同上収容部の平面図である。
同上収容部を、前方ルーフを取り外した状態で示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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