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公開番号
2025021106
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124831
出願日
2023-07-31
発明の名称
コイル部品
出願人
太陽誘電株式会社
代理人
個人
主分類
H01F
17/00 20060101AFI20250205BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】コイル素子間のインダクタンスのばらつきを抑制する、複数のコイル素子を有するコイル部品を提供する。
【解決手段】磁気結合型コイル部品1は、第1主面10a及び第2主面10bを有する基体10と、基体内に第1主面に対向するように設けられた第1コイル導体と、第1コイル導体と第2主面との間に設けられた第2コイル導体と、を備える。第1コイル導体は、第1コイル軸の周りに巻かれた第1周回部25aと、第1周回部の一端から第2面まで延びる第1一端引出部25bと、第1周回部の他端から第2面まで延びる第1他端引出部と、を有する。第2コイル導体は、第1コイル軸の周りに巻かれた第2周回部35aと、第2周回部の一端から第2主面まで延びる第2一端引出部35bと、第2周回部の他端から第2面まで延びる第2他端引出部と、を有する。第1周回部の第1コイル軸に沿う軸方向における厚さは、第2周回部の軸方向における厚さよりも厚い。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
絶縁材料から構成されており、第1面と前記第1面と相対する第2面とを有する基体と、
前記基体内において前記第1面に対向するように設けられた第1コイル導体と、
前記基体内において前記第1コイル導体と前記第2面との間に設けられた第2コイル導体と、
を備え、
前記第1コイル導体は、第1コイル軸の周りに巻かれた第1周回部と、前記第1周回部の一端から前記第2面まで延びる第1一端引出部と、前記第1周回部の他端から前記第2面まで延びる第1他端引出部と、を有し、
前記第2コイル導体は、前記第1コイル軸の周りに巻かれた第2周回部と、前記第2周回部の一端から前記第2面まで延びる第2一端引出部と、前記第2周回部の他端から前記第2面まで延びる第2他端引出部と、を有し、
前記第1周回部の前記第1コイル軸に沿う軸方向における厚さを示す第1厚さは、前記第2周回部の前記軸方向における厚さを示す第2厚さよりも厚い、
コイル部品。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記第1周回部の長さは、前記第2周回部の長さに等しい、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記第1コイル導体のインダクタンスと前記第2コイル導体のインダクタンスとの差は、前記第1コイル導体のインダクタンスの10%以下である、
請求項2に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記第1周回部は、前記第1コイル軸の周りに1ターンより大きく2ターン未満のターン数だけ延伸しており、
前記第2周回部は、前記第1コイル軸の周りに1ターンより大きく2ターン未満のターン数だけ延伸している、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記基体は、前記第1面と前記第2面と接続する第3面と、前記第3面と相対する第4面とを有し、
前記基体内において前記第1コイル導体と前記第3面との間に前記第1面に対向するように設けられた第3コイル導体と、
前記基体内において前記第3コイル導体と前記第2面との間に設けられた第4コイル導体と、
前記基体内において前記第1コイル導体と前記第4面との間に前記第1面に対向するように設けられた第5コイル導体と、
前記基体内において前記第5コイル導体と前記第2面との間に設けられた第6コイル導体と、
を備え、
前記第3コイル導体は、第2コイル軸の周りに巻かれた第3周回部と、前記第3周回部の一端から前記第2面まで延びる第3一端引出部と、前記第3周回部の他端から前記第2面まで延びる第3他端引出部と、を有し、
前記第4コイル導体は、前記第2コイル軸の周りに巻かれた第4周回部と、前記第4周回部の一端から前記第2面まで延びる第4一端引出部と、前記第4周回部の他端から前記第2面まで延びる第4他端引出部と、を有し、
前記第5コイル導体は、第3コイル軸の周りに巻かれた第5周回部と、前記第5周回部の一端から前記第2面まで延びる第5一端引出部と、前記第5周回部の他端から前記第2面まで延びる第5他端引出部と、を有し、
前記第6コイル導体は、前記第3コイル軸の周りに巻かれた第6周回部と、前記第6周回部の一端から前記第2面まで延びる第6一端引出部と、前記第6周回部の他端から前記第2面まで延びる第6他端引出部と、を有し、
前記第3周回部の前記軸方向における厚さを示す第3厚さは、前記第4周回部の前記軸方向における厚さを示す第4厚さよりも厚く、
前記第5周回部の前記軸方向における厚さを示す第5厚さは、前記第6周回部の前記軸方向における厚さを示す第6厚さよりも厚い、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第1厚さ、前記第3厚さ、及び前記第5厚さは、互いにそれぞれ等しく、
前記第2厚さ、前記第4厚さ、及び前記第6厚さは、互いにそれぞれ等しい、
請求項5に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記第3周回部は、前記第2コイル軸の周りに1ターンより大きく2ターン未満のターン数だけ延伸しており、前記第2コイル軸に沿う方向において2つの導体パターンが重複する第3周回部重複領域を有し、
前記第3コイル導体は、前記第3周回部重複領域が前記第3面と対向するように配置されており、
前記第3周回部の内径を示す第3内径は、前記第1周回部の内径を示す第1内径よりも大きい、
請求項5に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記第4周回部の内径を示す第4内径は、前記第2内径に等しい、
請求項7に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記第4内径は、前記第3内径よりも小さい、
請求項8に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記第6周回部は、前記第3コイル軸の周りに1ターンより大きく2ターン未満のターン数だけ延伸しており、前記第3コイル軸に沿う方向において2つの導体パターンが重複する第6周回部重複領域を有し、
前記第6コイル導体は、前記第6周回部重複領域が前記第4面と対向するように配置されており、
前記第6周回部の内径を示す第6内径は、前記第2周回部の内径を示す第2内径よりも大きい、
請求項5に記載のコイル部品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書の開示は、複数のコイル素子を有するコイル部品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
複数のコイル素子を有するアレイ型コイル部品の一種として、使用時に互いと磁気的に結合する二以上のコイル素子を備える磁気結合型コイル部品が知られている。特開2016-131208公報に記載されているように、磁気結合型コイル部品は、基体と、当該基体内で互いから電気的に絶縁されている二以上のコイル素子を有し、この二以上のコイル素子の各々は、コイル軸周りの周方向に沿って延びる周回部を有する。磁気結合型コイル部品においては、二以上のコイル素子がコイル軸の方向に沿って(縦方向において)配列されており、使用時には、この二以上のコイル素子が互いと磁気的に結合する。磁気結合型コイル部品は、回路において、例えば、コモンモードチョークコイル、トランス、または結合型インダクタとして使用される。
【0003】
アレイ形コイル部品においては、二以上のコイル素子がコイル軸の配列方向に沿って(横方向において)配列されることもある。アレイ型コイル部品に含まれる各コイル素子は、互いと磁気結合しなくともよい。アレイ型コイル部品においては、複数のコイルを一つの基体内にパッケージングすることで、複数のコイルの高密度での実装を可能とする。二以上のコイル素子が横方向に配列されている従来のアレイ型コイル部品は、例えば、特開2016-006830号公報に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-131208公報
特開2016-006830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数のコイル素子を有するアレイ型コイル部品においては、各コイル素子のインダクタンスが一致していることが望ましい。従来は、各コイル素子の周回部の形状及びターン数を揃えることで、各コイル素子のインダクタンスを揃えている。
【0006】
複数のコイル素子がコイル軸に沿って縦方向に配列されているコイル部品においては、コイル素子の周回部の両端の位置(巻き始め位置及び巻き終わり位置)がコイル素子ごとに異なるため、周回部の両端から基体の実装面まで延びる引出部の長さがコイル素子ごとに異なる。このため、複数のコイル素子同士で周回部の形状及びターン数が一致していても、各コイル素子のインダクタンスには、引出部の長さの違いに起因する違いが生じる。従来は、各コイル素子の周回部のターン数が多いため(例えば、特許文献1及び特許文献2に示されている例では、3ターン以上である。)、各コイル素子のインダクタンスは、周回部の形状やターン数による影響を大きく受け、逆に、引出部の長さの違いは、コイル素子のインダクタンスの違いに大きな影響を与えていなかった。つまり、ターン数が大きなコイル素子(例えば、3ターン以上)においては、コイル素子間で引出部の長さが違っていても、その引出部の長さの違いが各コイル素子のインダクタンスの違いに与える影響は大きくない。
【0007】
しかしながら、周回部のターン数が少なくなるほど、引出部の長さの違いがコイル素子のインダクタンスのばらつきに与える影響が大きくなる。これまでは、周回部のターン数が少ないコイル素子を複数有するコイル部品における各コイル素子のインダクタンスのばらつきの抑制については、十分な検討がなされていない。
【0008】
本明細書において開示される発明の目的は、上述した問題の少なくとも一部を解決または緩和することである。本明細書において開示される発明のより具体的な目的の一つは、複数のコイル素子を有するコイル部品において、コイル素子間のインダクタンスのばらつきを抑制することである。本発明のより具体的な目的の一つは、少ないターン数(例えば、2ターン未満のターン数)の周回部を有するコイル素子を複数備えるコイル部品において、コイル素子間のインダクタンスのばらつきを抑制することである。
【0009】
本明細書に開示される発明の前記以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかになる。本明細書に開示される発明は、前記の課題に代えて又は前記の課題に加えて、本明細書の記載から把握される課題を解決するものであってもよい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一又は複数の実施形態によるコイル部品は、絶縁材料から構成されており、第1面とこの第1面と相対する第2面とを有する基体と、基体内において第1面に対向するように設けられた第1コイル導体と、基体内において第1コイルと第2面との間に設けられた第2コイル導体と、を備える。一態様において、第1コイル導体は、第1コイル軸の周りに巻かれた第1周回部と、第1周回部の一端から第2面まで延びる第1一端引出部と、第1周回部の他端から第2面まで延びる第1他端引出部と、を有する。一態様において、第2コイル導体は、第1コイル軸の周りに巻かれた第2周回部、第2周回部の一端から第2面まで延びる第2一端引出部と、第2周回部の他端から第2面まで延びる第2他端引出部と、を有する。第1周回部の第1コイル軸に沿う軸方向における厚さを示す第1厚さは、第2周回部の軸方向における厚さを示す第2厚さよりも厚い。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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