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公開番号2025063794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023184302
出願日2023-10-04
発明の名称超音波接合
出願人個人
代理人
主分類H01L 21/607 20060101AFI20250409BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 超音波接合について、現状では接合箇所に用いるエネルギー源は、超音波、圧力および、加熱である。
【解決手段】 超音波接合をするときに、超音波接合する部材の接合箇所へ電流を流す方法を提供する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
超音波接合するときに、超音波接合する部材の接合箇所へ電流を流す方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、部材の超音波接合方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
[非特許文献1]の図2.1の(b)のTEM観察像に、金属のAuとAuを常温で接触すると、表面原子拡散で接合する格子像が示されている。金属のAuは、高温で溶融しなくても常温で原子的な接合ができることが記載されている。
また、力が加わると原子の動きとともに自由電子も動くため、自由電子が原子間の接着剤となり、原子間の結合は切れることなく変形する延性を持つことが記載されている。
【0003】
[非特許文献2]の第28図、第29図、第30図、第31図に、超音波を印加するチップと、チップに荷重を加えるアンビルの間でワイヤを接合する装置にて、熱電対を用いて温度測定をした結果のグラフが示されている。
チップに加える荷重を大きくすると、印加する超音波の振幅(出力)が抑制され、チップとアンビルの間の温度上昇が抑制されることが記載されている。
このことより、超音波に加えて、荷重を加える方法を用いると、超音波接合する箇所の温度上昇(エネルギー)は抑制され、印加する超音波の効果は低下することが推定される。
【0004】
[非特許文献3]の図8に、Auとアルミニウムの超音波接合箇所の断面観察像が示されている。
Auとアルミニウムの接合は金属間化合物にて進行するため、金属間化合物層を形成するための活性化エネルギーとして150~200℃で加熱することが記載されている。
しかし、金属間化合物層により接合部の強度は向上するが、図9には金属間化合物層が厚くなりすぎるとせん断方向の強度が低下することが示されている。
なお、加熱は半導体チップ全体を加熱するため、半導体チップ上に形成された集積回路のトランジスタや、張り巡らされた配線も同じく加熱されるため、熱ダメージを与える可能性が推定される。
【0005】
[非特許文献4]の、「3.複線ワイヤと基板の超音波接合」の図7のEBSD装置による結晶方位解析で、超音波接合の後では、ほとんどの領域で結晶粒は<110>方向を向いており,せん断集合組織が生成していることが確認されたことが記載されている。
また、「4.その場観察実験」の項目に、超音波接合中に多数のナノ粒子が生成し、複数回の超音波の印加により,それらが集積し微細粒領域が形成され、また、ナノ結晶が重ねた2つのAl薄片試料の間を動き回る様子が確認されたことが記載されている。
【0006】
[非特許文献5]の、図1にて、6061アルミニウム合金と304ステンレス鋼の接合界面近傍の結晶方位マップが記載されている。
結晶方位マップは電流が流れる方向に対して、平行となる断面を観察している。
また、アルミニウム合金および、アルミニウム合金とSUS304鋼の接触領域の断面観察による結晶方位マップより得られた{111}極点図が記載されており、接合界面近傍の極点図にて、極中心部で強度が高くなっている、すなわち、fcc(面心立方格子)金属のせん断帯において観察される分布になっていることが記載されている。
{111}極点図から、すべり面である結晶粒の{111}面が接合面に対して平行になっていることを示唆していることが記載されている。
【0007】
[非特許文献6]の、「1.3.1ワイヤボンディングプロセス(ウェッジ、ボール)」の項目に、超音波を用い無い「熱圧着法」すなわち、加熱と加圧のみで接合する方法が記載されている。
超音波を用い無い「熱圧着法」の場合は、高温状態(300℃)で接合するため、チップおよび、チップマウント部、その他半導体材料を壊してしまう可能性があることが記載されている。
また、「熱圧着法」では無く、A.Coucoulasによる超音波接合と熱圧着を組み合わせた接合方法、「超音波熱圧着法」(Hot Work Ultrasonic Bonding、1970年)を用いると、接合温度は125~220℃に低温化できることが記載されている。
【0008】
[非特許文献7]の、「IIII.実験結果および考察」の項目の、「1.接合部におけるボイド生成」のFig.3に、AuとAlの異種金属を超音波接合するときに、Alパッドの表面に酸化膜があると、接合が良好で無くなることが示されている。
なお、おなじ「IIII.実験結果および考察」の項目の、「1.接合部におけるボイド生成」に、Al表面に形成された自然酸化膜あるいは熱酸化膜が、ボール部接合時の荷重変形および超音波印加により破壊され,Alの新生面が露出されることにより、良好な金属接合を得ることができることも記載されている。
【0009】
[非特許文献8]の、「7-1強力超音波の発生」に、圧電セラミックスに交流の電圧を印加して超音波を発生する方法が記載されている。
また、「7-4超音波溶接」の、「7-4-1超音波溶接装置の基本構成」の図7・14(a)、(b)、(c)、に、超音波溶接装置の構成が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
公益法人日本金属学会 日本金属学会会報「まてりあ」第57巻、第10号(2018年)、「拡散接合 その2、金属を接合するには、接合装置、接合面積の増加過程、接合面の被膜の挙動」WELLBOND代表(東京理科大学 客員教授)大橋 修
一般社団法人 生産技術振興協会 大阪大学生産技術振興会 季刊誌「生産と技術」Vol.14、No.8(1962年)、「超音波接合法について」大阪大学 溶接工学科 工学博士 新 成夫
エレクトロニクス実装学会誌Vol.5、No4(2002年).、材料基礎講座、第5回「半導体デバイスにおけるワイヤボンディング技術」秋田県立大学システム科学技術学部電子情報システム学科 大貫 仁
Journal of Surface Analysis、Vl.28、No.2(2022年)、「超音波接合界面の微細組織」茨城大学大学院理工学研究科量子線科学専攻 岩本 知広
第21回青葉工学研究奨励賞、「金属材料の超音波接合における接合機能の解明」東北大学大学院工学研究科 材料システム工学専攻 助教 藤井 啓道
大阪大学大学院 博士学位論文(2022年1月)、「大電流パワーモジュールのための高信頼超音波接合 技術の研究」大阪大学大学院工学研究科 環境エネルギー工学専攻 川城 史義
日本金属学会誌 第63巻 第7号(1999年)、「Al/Au接合における金属間化合物成長とボイド生成」新日本製鐵株式会社先端技術研究所 宇野智裕、巽 宏平
電子情報通信学会「知識ベース」(2014年)1郡-10編-7章「7-1強力超音波の発生」中村健太郎(2010年9月)、「7-4超音波溶接」渡辺裕二(2009年7月)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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