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公開番号
2025077494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189719
出願日
2023-11-07
発明の名称
磁性部品
出願人
新電元工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01F
37/00 20060101AFI20250512BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ギャップ18から生じる漏れ磁束による渦電流損失の影響を少なくすることができる磁性部品を提供する。
【解決手段】磁性部品1は、コイル10と、コア24と、ボビン16と、を備え、コイル10は、導電性部材を1回以下の巻数で構成したものであり、コア24は、一部に磁路が形成されないギャップ18を有し、ボビン16は、ギャップ18とコイル10との距離が所定の寸法となるようにコイル10を位置決めするコイル位置決め部22と、コア24の最下面とボビン16の最下面16aとの距離が所定の寸法となるように、コア24を位置決めするコア位置決め部と、を有し、ボビン最下面16aは、コア最下面14aよりも下方に位置し、外部基板の上面にボビン最下面が載置されるようにボビン16が備えられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
コイル(10)と、コア(24)と、ボビン(16)と、を備え、
前記コイル(10)は、導電性部材を1回以下の巻数で構成したものであり、
前記コア(24)は、一部に磁路が形成されないギャップ(18)を有し、
前記ボビン(16)は、前記ギャップ(18)と前記コイル(10)との距離が所定の寸法となるように前記コイル(10)を位置決めするコイル位置決め部(22)と、前記コア(24)の最下面(14a)と前記ボビン(16)の最下面(16a)との距離が所定の寸法となるように、前記コア(24)を位置決めするコア位置決め部(16c)と、を有し、
前記ボビン最下面(16a)は、前記コア最下面(14a)よりも下方に位置し、外部基板(100)の上面(100a)に前記ボビン最下面(16a)が載置されるように前記ボビン(16)が備えられていること、
を特徴とする磁性部品(1)。
続きを表示(約 3,100 文字)
【請求項2】
前記コイル位置決め部(22)は、前記ボビン(16)の上端(16b)の中央部(16b´)に前記コイル(10)の一部が挿入される凹部(22a)として形成され、
前記コイル(10)の下端部(10a)は、前記外部基板(100)のスルーホール(110)に挿入するための端子部(10a´)として形成されており、
前記凹部(22a)に前記コイル(10)の一部を挿入して前記ボビン(16)の上端(16b)の中央部(16b´)に位置決めし、かつ、前記端子部(10a´)を前記ボビン最下面(16a)から下方に露出さるとともに、前記外部基板(100)のスルーホール(110)に挿入し、前記コイル(10)と、前記ギャップ(18)と、前記外部基板(100)と、が位置決めされること、
を特徴とする請求項1に記載の磁性部品(1)。
【請求項3】
上面から視認した場合に、前記ギャップ(18)と、前記コイル(10)とは、重なり合わない位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁性部品(1)。
【請求項4】
上面から視認した場合に、前記コイル(10)は、前記ギャップ(18)を避けるように、前記重なり合わない位置に複数並行するように配置され、前記複数のコイル(10)間に前記ギャップ(18)が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の磁性部品(1)。
【請求項5】
上面から視認した場合に、前記コイル(10)は、前記ギャップ(18)と対応する位置に貫通穴(12)が形成され、前記ギャップ(18)と、前記貫通穴(12)とは、重なり合う位置に配置されて、前記貫通穴(12)は、該貫通穴(12)の内側の領域に前記ギャップ(18)を含むように設けられるとともに、前記ギャップ(18)と前記コイル(10)の本体(10´)とは、重なり合わない位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁性部品(1)。
【請求項6】
前記コイル(10)は、所定の幅寸法をもって平板状かつU字状に形成され、前記U字状の両下端部(10a)が前記端子部(10a´)として前記外部基板(100)のスルーホール(110)に挿入され、前記U字状の中間部(10b)が前記ボビン(16)の前記コイル位置決め部(22)に嵌め込まれるように位置決めされていることを特徴とする請求項1に記載の磁性部品(1)。
【請求項7】
前記コイル(10)は、銅で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁性部品(1)。
【請求項8】
前記ボビン(16)は、板状の第1側部(161)、第2側部(162)、底部(163)、中間部(164)、第1支持部(165)、および第2支持部(166)を有し、
前記第1側部(161)および前記第2側部(162)は、前記底部(163)の上面(163a)に立設するようにかつ相互に並行するように設けられ、
前記中間部(164)は、第1中間部側部(164a)、第2中間部側部(164b)、および中間部上部(164c)を有し、
前記第1中間部側部(164a)および前記第2中間部側部(164b)は、前記第1側部(161)と前記第2側部(162)との間において、前記第1側部(161)および前記第2側部(162)と所定の隙間(161´,162´)をもって並行するように、かつ、前記中間部(164)の上面(164a´´)に立設するようにかつ相互に並行するように、更に前記第1側部(161)および前記第2側部(162)と並行するように設けられ、
前記中間部上部(164c)は、前記第1中間部側部(164a)の上端(164a´)および前記第2中間部側部(164b)の上端(164b´)を連結するように、かつ、前記底部(163)と並行するように設けられ、
前記第1支持部(165)および前記第2支持部(166)は、前記中間部上部(164c)に立設するようにかつ相互に並行するように、更に前記第1側部(161)および前記第2側部(162)と並行するように設けられ、前記第1支持部(165)および前記第2支持部(166)の上端(165´,166´)に前記凹部(22a)として形成される前記コイル位置決め部(22)が設けられ、
前記底部(163)は、上面(163a)側に、前記第1側部(161)の下部側と前記第1中間部側部(164a)の下部側とを連結する第1底部連結部(163´)と、前記第2側部(162)の下部側と前記第2中間部側部(164b)の下部側とを連結する第2底部連結部(163´´)と、を有し、前記第1底部連結部(163´)と前記第2底部連結部(163´´)に前記隙間(161´,162´)と連通するように第1底穴(163b)および第2底穴(163c)を設け、
更に、前記底部(163)は、前記第1側部(161)および前記第2側部(162)から外側にはみ出すはみ出し部(163d)を有するとともに、前記底部(163)の下面(163e)から下方に延びる脚部(163f)を有し、前記脚部(163f)の最下面が前記ボビン最下面(16a)とすることを特徴とする請求項1に記載の磁性部品(1)。
【請求項9】
前記コイル(10)の前記U字状の中間部(10b)を前記ボビン(16)の前記コイル位置決め部(22)に嵌め込んで位置決めしつつ、前記コイル(10)の一方の前記端子部(10a´)を前記ボビン(16)の前記隙間(161´)を介して前記第1底穴(163b)に挿入するとともに、前記コイル(10)の他方の前記端子部10a´を前記ボビン(16)の前記隙間(162´)を介して前記第2底穴(163c)に挿入し、更に、前記コイル(10)の端子部(10a´)が前記ボビン最下面(16a)から下方に露出するように、前記外部基板(100)のスルーホール(110)に挿入して、前記ボビン(16)に前記コイル(10)を組み付けることを特徴とする請求項1に記載の磁性部品(1)。
【請求項10】
前記コア(24)は、第1コア部(241)と、第2コア部(242)と、を有し、
前記第1コア部(241)は、上面から視認した場合に、E字状に形成され、基部(241a)と、前記基部(241a)の一端部から延びる第1側部(241b)と、前記基部(241a)の他端部から延びる第2側部(241c)と、前記第1側部(241b)および前記第2側部(241c)と並行するように前記基部(241a)の中間から延びる中間部(241d)と、を有し、前記中間部(241d)は、前記第1側部(241b)および前記第2側部(241c)よりも長さが短く設定され、
前記第2コア部(242)は、上面から視認した場合に、I字状に形成され、
前記第1コア部(241)と前記第2コア部(242)を対向させて、前記第1コア部(241)の前記第1側部(241b)の端部(241b´)と前記第2コア部(242)の一方の端部(242b´)とを突き合わせるとともに、前記第1コア部(241)の前記第2側部(241c)の端部(241c´)と前記第2コア部(242)の他方の端部(242c´)とを突き合わせたときに、前記第1コア部(241)の前記中間部(241d)の端部(241d´)と前記第2コア部(242)の前記中間部(242d)との間が離間することを特徴とする請求項1に記載の磁性部品(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルと、コアと、ボビンと、を備えボビンを用いた磁性部品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
磁性部品である1ターンコイルを形成する場合、コア形状は、トロイダル型かUU(UI)型の中穴部にワイヤを貫通させた1ターン貫通型を採用することが多い。1ターンコイルを形成する場合、コア形状は、トロイダル型かUU(UI)型の中穴部にワイヤを貫通させた1ターン貫通型を採用することが多い。
【0003】
特許文献1には、圧粉磁芯とコイルを備えたインダクタが開示されている。圧粉磁芯には、少なくとも1つの通過孔が形成されている。通過孔の夫々は、圧粉磁芯を上下方向に貫通しており、且つ、上下方向と直交する水平面における内周面を有している。圧粉磁芯は、水平面における外周面を有している。コイルは、部分的に通過孔の夫々の内部に位置し、且つ、外周を覆わないようにして、巻回されている。外周は、水平面において角がない形状を有している。内周面の夫々は、水平面において角がない形状を有している。
【0004】
特許文献2には、バスバーをコアに差し込んで帯状部材で固定することにより1ターン貫通形状を実現して、低コストで造り易い構造のコイルが開示されている。コイルは、2つの貫通孔を設けたコアと、向かい合う板状部を有するU字状のバスバーと、コアとバスバーとを絶縁するボビンと、板状部を貫通孔に差し込んだバスバーと、ボビンと共にコアに固定するテープとを備える。さらに、バスバーは、金属板をフラットワイズ曲げで構成したU字状部材からなる。
【0005】
特許文献3には、1ターンコイルを積層したトランスが開示されている。絶縁樹脂からなる枠状箱型ケースに、銅板を打ち抜いた略U型1ターンコイルを積層した1次コイルを挿入し、枠状箱型ケースをみ合わせる。他方の1次コイルも前記1次コイと同様にケースとケースに組み込み、打ち抜いた略U型1ターンコイルをした2次コイルを挟んで、トランスのコイル部とし、フェライトからなるE型コアを組み込んで大電流用トランスとしている。
【0006】
特許文献4には、小型化を達成する高圧トランスが開示されている。コアと該コアに装着可能な中空穴を有するボビンと、該ボビンに巻回されたコイルとからなる高圧トランスにおいて、ボビンの両端にはフランジが施され、該フランジの片方にはU字状の導体からなる1ターンコイルで1次側コイルが構成され、ボビン両端のフランジ間に単層整列巻に巻回された2次側コイルの一方の端末は、1次側コイルの端末間を通って、2次側端子へと配線する高圧トランスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-022724号公報
特開2020-064979号公報
特開2000-223320号公報
特開平10-223459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
磁性部品である1ターンコイルを形成する場合、共振チョークコイルの様に、コアロス抑制の理由からコア材にフェライトコアを使用し大きなGAPを設けて、L値公差が厳しい、漏れ磁束が大きく渦電流損失の影響が無視出来ない、という特徴を持つチョークコイルに適用する場合、トロイダル型かUU(UI)型では以下の課題がある。
【0009】
すなわち、コアとワイヤ間には絶縁が必要となるためボビンかケースを用いるが、ワイヤを固定・支持するものが無いと中芯部に接しながら沿うように巻かざるをえなくなる。すると、コアの中芯に設けているGAPから漏れている磁束により、ワイヤ内に渦電流損失が大きく発生し発熱する。
【0010】
従来の一般的なトランス用のボビンであると、上記の問題になる。
また、ワイヤをボビンにただ接して沿うように巻くだけであると、ワイヤの位置が定まらず動くため、実装時に所定の位置に固定するためには、テープなどで固定する必要が生じる。基板に実装するための引き出し部分についても、固定台などを設けて、固定のための部材、工数などが余計にかかってしまう問題がある。また、共振コイルや、高圧回路に用いるコイルであると、コアとの沿面距離も必要になるケースが多い。
(【0011】以降は省略されています)
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