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公開番号2025090138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205178
出願日2023-12-05
発明の名称極板積層装置
出願人株式会社GSユアサ
代理人個人
主分類H01M 10/0585 20100101AFI20250610BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】正極板と負極板とを高速に積層しながら、安定した位置決めが可能な極板積層装置を提供する。
【解決手段】極板積層装置は、回転部と、回転部の周囲に配置され、回転部に正極板及び負極板640を供給する供給部730と、を備える。回転部は、回転部の周方向で異なる位置に配置された複数の積層部750であり、正極板と負極板とを積層させる複数の積層部を備える。正極板供給部は、前記積層部に向かって下方となる斜面を形成した正極傾斜面を備え、前記正極傾斜面から前記正極板を供給し、前記負極板供給部は、前記積層部に向かって下方となる斜面を形成した負極傾斜面735を備え、負極傾斜面から負極板を供給する。積層部は、正極板及び負極板の積層方向に配置された設置面751と、設置面よりも回転部の径方向の内方に配置された第一部位752と、正極板及び負極板の周方向にされた第二部位753と、を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
回転する回転部と、
前記回転部の周囲に配置され、前記回転部に少なくとも正極板を供給する正極板供給部と、
前記回転部の周囲において前記正極板供給部とは異なる位置に配置され、前記回転部に少なくとも負極板を供給する負極板供給部と、を備え、
前記回転部は、
前記回転部の周方向で異なる位置に配置された複数の積層部であり、前記正極板と前記負極板とを積層させる複数の積層部を備え、
前記正極板供給部は、前記積層部に向かって下方となる斜面を形成した正極傾斜面を備え、前記正極傾斜面から前記正極板を供給し、
前記負極板供給部は、前記積層部に向かって下方となる斜面を形成した負極傾斜面を備え、前記負極傾斜面から前記負極板を供給し、
前記積層部は、
前記正極板及び前記負極板の積層方向に配置された設置面と、
前記設置面よりも前記回転部の径方向の内方に配置された第一部位と、
前記正極板及び前記負極板の前記周方向に配置された第二部位と、を備える、
極板積層装置。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記設置面は、前記第一部位に向かって下方となる斜面を形成した傾斜面である、
請求項1に記載の極板積層装置。
【請求項3】
前記正極板及び前記負極板の少なくとも一方は、前記第一部位に向けて突出した凸部を備え、
前記第一部位には、前記凸部が収容される収容部が形成されている、
請求項2に記載の極板積層装置。
【請求項4】
前記積層部の個数は、前記正極板供給部の個数と、前記負極板供給部の個数と、の合計数よりも多い、
請求項1~3のいずれか一項に記載の極板積層装置。
【請求項5】
前記正極板供給部が、前記正極板とセパレータとが一体化した一体物を供給する、
または、
前記負極板供給部が、前記負極板とセパレータとが一体化した一体物を供給する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の極板積層装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、極板積層装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、正極電極を収納する正極収納部と、負極電極を収納する負極収納部と、正極電極及び負極電極を移送する移送機構と、移送機構によって正極収納部及び負極収納部から移送された正極電極及び負極電極が、両者の間にセパレータを介在させた状態で積層される積層テーブルとを備えた電極積層装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-96212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術での電極積層装置では、電極積層を行う積層テーブルと、電極収納部と、の間において、(1)電極移送機構(正極移送機構、負極移送機構)が電極収納部の電極を保持する、(2)電極移送機構が電極収納部から積層テーブルまで、電極(正極電極、負極電極)を移動させる、(3)電極移送機構が保持した電極を積層テーブル上に設置する、(4)電極移送機構が積層テーブルの位置から電極収納部の位置まで戻る、との一連の動きを、正極、負極と交互に繰り返す必要があった。特に、(2)と(4)の移動にかかる動きは、移送機構を各収納部上で一時停止させて各電極の姿勢を安定させてから、各収納部に収納させる必要があり、時間的なロスが生じ、生産性の障害となっていた。
【0005】
本発明の目的は、正極板と負極板とを高速に積層しながら、安定した位置決めが可能な極板積層装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る極板積層装置は、回転する回転部と、前記回転部の周囲に配置され、前記回転部に少なくとも正極板を供給する正極板供給部と、前記回転部の周囲において前記正極板供給部とは異なる位置に配置され、前記回転部に少なくとも負極板を供給する負極板供給部と、を備え、前記回転部は、前記回転部の周方向で異なる位置に配置された複数の積層部であり、前記正極板と前記負極板とを積層させる複数の積層部を備え、前記正極板供給部は、前記積層部に向かって下方となる斜面を形成した正極傾斜面を備え、前記正極傾斜面から前記正極板を供給し、前記負極板供給部は、前記積層部に向かって下方となる斜面を形成した負極傾斜面を備え、前記負極傾斜面から前記負極板を供給し、前記積層部は、前記正極板及び前記負極板の積層方向に配置された設置面と、前記設置面よりも前記回転部の径方向の内方に配置された第一部位と、前記正極板及び前記負極板の前記周方向に配置された第二部位と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、正極板と負極板とを高速に積層しながら、安定した位置決めが可能な極板積層装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。
図2は、実施の形態に係る蓄電素子を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。
図3は、本実施の形態に係る電極体の構成を示す分解斜視図である。
図4は、実施の形態に係る一体化装置を示す模式図である。
図5は、実施の形態に係る極板積層装置の概略構成を示す上面図である。
図6は、実施の形態に係る極板積層装置の制御構成を示すブロック図である。
図7は、実施の形態に係る負極板供給部を示す断面図である。
図8は、実施の形態に係る積層部の概略構成を示す上面図である。
図9は、実施の形態に係る積層部が負極板を受け入れた状態を示す上面図である。
図10は、実施の形態に係る積層部が積層部を受け入れた状態を示す上面図である。
図11は、変形例1に係る積層部を示す上面図である。
図12は、変形例2に係る積層部を示す上面図である。
図13は、変形例3に係る積層部を示す上面図である。
図14は、変形例3に係る積層部を示す上面図である。
図15は、変形例4に係る負極板供給部及び積層部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1)本発明の一態様に係る極板積層装置は、回転する回転部と、前記回転部の周囲に配置され、前記回転部に少なくとも正極板を供給する正極板供給部と、前記回転部の周囲において前記正極板供給部とは異なる位置に配置され、前記回転部に少なくとも負極板を供給する負極板供給部と、を備え、前記回転部は、前記回転部の周方向で異なる位置に配置された複数の積層部であり、前記正極板と前記負極板とを積層させる複数の積層部を備え、前記正極板供給部は、前記積層部に向って下方となる斜面を形成した正極傾斜面を備え、前記正極傾斜面から前記正極板を供給し、前記負極板供給部は、前記積層部に向かって下方となる斜面を形成した負極傾斜面を備え、前記負極傾斜面から前記負極板を供給し、前記積層部は、前記正極板及び前記負極板の積層方向に配置された設置面と、前記設置面よりも前記回転部の径方向の内方に配置された第一部位と、前記正極板及び前記負極板の前記周方向に配置された第二部位と、を備える。
【0010】
本発明の一態様に係る極板積層装置によれば、回転部の周囲において異なる位置に正極板供給部と負極板供給部とが配置されている。このため、回転部を回転させることで、正極板供給部の正極傾斜面を滑って供給された正極板と、負極板供給部の負極傾斜面を滑って供給された負極板とを1つの積層部で受けて積層できる。積層部には、第一部位と第二部位とが設けられているので、これらによって正極板と負極板とを積層部で受け止めることに連動させて、正極板と負極板との周方向及び径方向のそれぞれの位置決めが可能である。したがって、従来必要であった移送機構の移動が不要となるので、正極板と負極板とを高速に積層しながら、安定した位置決めが可能となる。さらに、一回の回転部の移動に対して、同時に、複数の正極板供給部からの正極板の供給と、複数の負極板供給部からの負極板の供給と、が可能であり、さらに高速での極板の積層が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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