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公開番号2025079111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191577
出願日2023-11-09
発明の名称コネクタ
出願人日本圧着端子製造株式会社
代理人個人
主分類H01R 13/64 20060101AFI20250514BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コネクタ位置保証部材を有するコネクタにおいて、ロックアームの構造の制約を緩和し、ロックアームの寸法設計の自由度を向上させる。
【解決手段】コネクタ1は、ハウジング11と、コネクタ位置保証部材13と、ハウジング11に一体で片持ち状に延び、相手側コネクタ101と係合するロックアーム12と、を備える。ロックアーム12は、アーム本体部25と、ハウジング11側と反対側に突出して相手側コネクタ101の被係合部103aに係合する係合部26とを有する。コネクタ位置保証部材13は、ロックアーム12が撓んでおらずハウジング11の係止部24bと係止していない状態で、ハウジング11に配置される。ロックアーム12が撓んで係止部24bと係止し、コネクタ位置保証部材13が仮保持状態で保持される。コネクタ位置保証部材13が操作され、コネクタ1が嵌合位置に位置していることが保証される。
【選択図】 図7
特許請求の範囲【請求項1】
相手側コネクタに対して嵌合して接続するように構成され、前記相手側コネクタに嵌合した際に前記相手側コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材を備えたコネクタであって、
前記相手側コネクタに対して嵌合するハウジングと、前記ハウジングに対して相対変位可能な状態で装着される前記コネクタ位置保証部材と、前記ハウジングに一体に設けられて前記ハウジングから片持ち状に延びるとともに前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した際に前記相手側コネクタと係合するロックアームと、を備え、
前記ロックアームは、前記ハウジングから片持ち状に延びるアーム本体部と、前記アーム本体部から前記ハウジング側と反対側に向かって突出するように設けられて前記相手側コネクタに設けられた被係合部に対して係合する係合部と、を有し、
前記ハウジングには、前記ロックアームが弾性変形して撓んだ状態で前記ロックアームが係止される係止部が設けられており、
前記コネクタ位置保証部材は、前記ロックアームが撓んでいない状態で且つ前記係止部と係止していない状態で、前記ハウジングと前記ロックアームとの間に挿入されて前記ハウジングに配置されるように構成され、
前記ロックアームは、前記ハウジングに前記コネクタ位置保証部材が配置された状態で撓んで前記係止部と係止することで、前記ハウジングとの間で前記コネクタ位置保証部材を挟んで仮保持状態で前記コネクタ位置保証部材を前記ハウジングと協働して保持するように構成され、
前記コネクタ位置保証部材は、前記コネクタが前記相手側コネクタと嵌合した状態で、前記仮保持状態から前記ハウジングに対して相対変位するように操作されることで、前記コネクタが前記嵌合位置に位置していることを保証することを特徴とする、コネクタ。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコネクタであって、
前記コネクタ位置保証部材は、前記コネクタが前記相手側コネクタと嵌合して前記係合部が前記被係合部と係合した状態で、前記仮保持状態から前記ハウジングに対して相対変位するように操作されることで、前記ロックアームと係合するとともに、前記ロックアームの撓みを規制して前記コネクタが前記相手側コネクタに対して前記嵌合位置に位置していることを保証することを特徴とする、コネクタ。
【請求項3】
請求項2に記載のコネクタであって、
前記アーム本体部は、互いに平行に延びる一対のアーム部と、前記一対のアーム部の先端側で前記一対のアーム部を架橋するように設けられるとともに操作者によって操作される部分として構成される操作部とを有し、
前記コネクタ位置保証部材は、前記ハウジングに配置される基部と、前記基部から片持ち状に延びるように設けられる軸部と、前記軸部の先端側に設けられて前記ロックアームと係合する係合凸部と、を有し、
前記コネクタ位置保証部材が前記仮保持状態で保持された状態で、前記操作部における前記ハウジングに対向する面が、前記係合凸部における前記ハウジングに対向する面と反対側の面よりも前記ハウジングに近い位置にあることを特徴とする、コネクタ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記アーム本体部は、互いに平行に延びる一対のアーム部を有し、
前記係合部は、前記一対のアーム部を架橋する架橋部から前記ハウジング側と反対側に向かって突出するように設けられ、
前記架橋部には、前記係合部の両側で前記一対のアーム部と一体に設けられる部分において前記ハウジング側と反対側に厚肉に盛り上がるように形成された厚肉部が設けられていることを特徴とする、コネクタ。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記ロックアームは、前記ロックアームが撓んでいない状態で且つ前記係止部と係止していない状態で、前記ハウジングから前記ハウジング側と反対側に斜めに延びるように、前記ハウジングと一体に成形されていることを特徴とする、コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、相手側コネクタに対して嵌合して接続するように構成され、相手側コネクタに嵌合した際に相手側コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材を備えたコネクタに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、相手側コネクタに対して嵌合して接続するように構成され、相手側コネクタに嵌合した際に相手側コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材を備えたコネクタが知られている。このようなコネクタ位置保証部材を備えたコネクタとして、例えば、特許文献1に開示されたコネクタが知られている。
【0003】
特許文献1に開示されたコネクタは、雌コネクタ組立体500と、コネクタ位置保証部材として設けられるコネクタ位置保証ユニット600と、を備えている。雌コネクタ組立体500は、相手側コネクタである雄コネクタ組立体400に対して嵌合するハウジング、および、ハウジングに一体に設けられてハウジングから片持ち状に延びるとともに当該コネクタと雄コネクタ組立体400とが嵌合した際に雄コネクタ組立体500と係合するロックアームとして設けられるコネクタラッチ、を有している。
【0004】
ロックアームとして設けられるコネクタラッチは、ハウジングから片持ち状に延びる一対のラッチビーム(104、106)と、雄コネクタ組立体400に設けられた爪部材442と係合するラッチ面108と、ハウジングに対して係止する一対の過大応力保護面(110、112)とを有している。ラッチ面108は、一対のラッチビーム(104、106)を架橋するように設けられて、雄コネクタ組立体400の爪部材442が嵌り込んで係合する穴状の凹みを形成している。一対の過大応力保護面(110、112)は、一対のラッチビーム(104、106)の側方に突出するように設けられて、ハウジングにおけるフレーム(114、116)に設けられた過大応力保護面(118、120)に係止するように構成されている。
【0005】
コネクタラッチは、一対のラッチビーム(104、106)が撓んだ状態で過大応力保護面(110、112)においてハウジングの過大応力保護面(118、120)に係止することで、ハウジングに対して撓んで係止した状態となる。そして、特許文献1のコネクタでは、ロックアームとしてのコネクタラッチがハウジングに対して撓んで係止した状態で、コネクタ位置保証部材としてのコネクタ位置保証ユニット600が、ハウジングとコネクタラッチとの間に挿入される。コネクタ位置保証ユニット600は、ハウジングとコネクタラッチとの間に挿入されて仮保持状態で保持される。このコネクタが雄コネクタ組立体400と嵌合した状態で、コネクタ位置保証ユニット600がハウジングに対して相対変位するように操作される。コネクタ位置保証ユニット600が操作されると、コネクタ位置保証ユニット600が、コネクタラッチと係合するとともに、コネクタラッチの撓みを規制する。これにより、コネクタ位置保証ユニット600は、コネクタが雄コネクタ組立体400に対して嵌合位置に位置していることを保証するように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-101603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されたコネクタは、ロックアームとしてのコネクタラッチにおいて、相手側コネクタに対して係合する係合部が、一対のラッチビーム(104、106)の間で一対のラッチビーム(104、106)を架橋するラッチ面108として設けられる。このため、ロックアームにおいて相手側コネクタに対して係合する係合部の構造が制約され、ロックアームの設計自由度の制約が大きくなってしまうという問題がある。さらに、特許文献1に開示されたコネクタは、ロックアームとしてのコネクタラッチが撓んでハウジングに係止した状態で、コネクタ位置保証部材としてのコネクタ位置保証ユニット600が、ハウジングとコネクタラッチとの間に挿入されるように構成されている。このため、コネクタ位置保証部材をハウジングとハウジングに係止されたロックアームとの間で挿入することができるように、ロックアームの構造が制約され、ロックアームの寸法設計の自由度の制約が大きくなってしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みることにより、コネクタ位置保証部材を有するコネクタにおいて、ロックアームの構造の制約を緩和でき、ロックアームの寸法設計の自由度を向上させることができる、コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係るコネクタは、相手側コネクタに対して嵌合して接続するように構成され、前記相手側コネクタに嵌合した際に前記相手側コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材を備えたコネクタに関する。そして、本発明のある局面に係わるコネクタは、前記相手側コネクタに対して嵌合するハウジングと、前記ハウジングに対して相対変位可能な状態で装着される前記コネクタ位置保証部材と、前記ハウジングに一体に設けられて前記ハウジングから片持ち状に延びるとともに前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した際に前記相手側コネクタと係合するロックアームと、を備え、前記ロックアームは、前記ハウジングから片持ち状に延びるアーム本体部と、前記アーム本体部から前記ハウジング側と反対側に向かって突出するように設けられて前記相手側コネクタに設けられた被係合部に対して係合する係合部と、を有し、前記ハウジングには、前記ロックアームが弾性変形して撓んだ状態で前記ロックアームが係止される係止部が設けられており、前記コネクタ位置保証部材は、前記ロックアームが撓んでいない状態で且つ前記係止部と係止していない状態で、前記ハウジングと前記ロックアームとの間に挿入されて前記ハウジングに配置されるように構成され、前記ロックアームは、前記ハウジングに前記コネクタ位置保証部材が配置された状態で撓んで前記係止部と係止することで、前記ハウジングとの間で前記コネクタ位置保証部材を挟んで仮保持状態で前記コネクタ位置保証部材を前記ハウジングと協働して保持するように構成され、前記コネクタ位置保証部材は、前記コネクタが前記相手側コネクタと嵌合した状態で、前記仮保持状態から前記ハウジングに対して相対変位するように操作されることで、前記コネクタが前記嵌合位置に位置していることを保証することを特徴とする。
【0010】
この構成によると、ロックアームが撓んでいない状態で且つロックアームがハウジングの係止部と係止していない状態で、コネクタ位置保証部材がハウジングに配置される。このため、ロックアームとハウジングとの間の領域が開放された状態で、コネクタ位置保証部材がハウジングに配置される。そして、コネクタ位置保証部材がハウジングに配置された状態で、ロックアームが撓んでハウジングの係止部と係止し、コネクタ位置保証部材がハウジングとロックアームとの間で挟まれて仮保持状態で保持される。コネクタ位置保証部材が仮保持状態で保持された状態のコネクタが、相手側コネクタと嵌合する。コネクタと相手側コネクタとが嵌合して接続されると、ロックアームにおいてハウジング側と反対側に突出して設けられた係合部が、ハウジングの被係合部と係合する。これにより、嵌合したコネクタと相手側コネクタとが互いにロックされた状態となる。そして、この状態で、コネクタ位置保証部材が操作されてハウジングに対して相対変位することで、相手側コネクタに嵌合したコネクタが相手側コネクタに対して嵌合位置に位置していることが保証される状態となる。
(【0011】以降は省略されています)

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