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公開番号
2025086939
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201220
出願日
2023-11-29
発明の名称
コネクタ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
13/42 20060101AFI20250603BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】端子のガタが抑制されたコネクタを得る。
【解決手段】4本のケーブル線10が樹脂材料製のハウジング20中に固定されている。ハウジング20に対してx方向の両側からそれぞれスペーサ30が装着されている。このコネクタ1においては、スペーサ30がハウジング20に対して装着される状態として、仮係止状態と、これよりもスペーサ30がより押し込まれた状態である本係止状態の2種類がある。本係止状態においては、スペーサ30に設けられた各端子係止部は各端子と当接してこれらをy方向正側に付勢する。一方、仮係止状態では、これらの各端子係止部は各端子とは当接しない。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ケーブル線が内部に固定されたコネクタであって、他のコネクタと連結されることによって、前記ケーブル線を前記他のコネクタの内部に固定された他のケーブル線と電気的に接続させる構成を具備し、
前記コネクタは、第1の方向における一方の側から他方の側に移動することによって前記他のコネクタと連結され、
前記ケーブル線が内部に固定された絶縁性のハウジングと、
前記他のケーブル線との間の電気的接続に用いられ、前記ケーブル線の前記第1の方向における前記他方の側において前記ケーブル線の配線と接続され、前記他のコネクタの連結時に前記他のケーブル線と電気的に接続されるように前記ハウジングの内部に設けられた端子と、
弾性材料で構成され、前記第1の方向と交差する第2の方向における一方の側から他方の側に向けて移動することによって前記ハウジングに対して装着され、前記第2の方向における前記他方の側に向けて突出する端子係止部を有し、前記第2の方向に沿った前記ハウジングに対する位置に応じ、前記端子係止部を前記端子と当接させずに前記ハウジングに対して係止される仮係止状態と、前記端子係止部を前記端子と当接させた状態で前記ハウジングに対して係止されることにより前記端子の前記第1の方向における前記一方の側への動きを制限する本係止状態と、が切り替えて実現されるスペーサと、
を具備することを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記端子は、前記第1の方向に沿った中心軸の周りの外径が前記第1の方向において局所的に大きくされたフランジ部を具備することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記本係止状態において、前記端子係止部は、前記フランジ部に対して前記第2の方向における前記一方の側から当接することを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記スペーサが前記仮係止状態から前記本係止状態に移行する際に、前記端子係止部の前記第2の方向における前記他方の側の端部は前記フランジ部とは当接せず、前記端子係止部の当該端部よりも前記第2の方向における前記一方の側の部分が前記フランジ部と当接するように、前記端子係止部の前記第1の方向に沿った厚さが、前記第2の方向における前記他方の側に向かって薄くされたことを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記端子係止部は、前記本係止状態において、前記端子の前記第2の方向における前記一方の側の表面と当接することを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ケーブル線は、前記第1の方向に沿った第1の配線と、当該第1の配線と絶縁されて当該第1の配線の延伸方向の周りにおける外側に設けられた第2の配線を具備し、前記端子は前記第2の配線と接続されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル線同士の接続に用いられるコネクタの構造に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車等においては、多数の配線(ケーブル線)が多数の電気部品に接続されて用いられる際に、複数の配線の端子同士を接続して固定するために多数のコネクタが用いられている。このようなコネクタにおいては、各端子が確実に固定されること、各端子が固定された状態のコネクタを、他のコネクタと接続して配線を確実に連結できること、が要求される。
【0003】
特許文献1には、特に端子の固定を確実に行わせることができるコネクタが記載されている。この構造においては、コネクタの本体となる樹脂製のハウジングに対して各端子が(仮)固定されてからスペーサがハウジングに対して固定されることによって、各端子が確実に固定される。この際、スペーサが本固定(本係止)される前の仮固定状態において、各端子の固定の状況が目視で確認できるため、端子が適正でない状態で固定されることが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-32562号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のコネクタにおいては、スペーサによってハウジング内における端子の位置、特に配線の延伸方向に沿った位置が固定される。しかしながら、ハウジング、スペーサ等の寸法精度によって、固定後におけるこれらの間に隙間が形成され、端子にガタが発生する場合があった。このようなガタに起因して、コネクタの接続後における端子同士の接触の度合いが不安定となる場合があった。
【0006】
このガタが大きくなった場合、端子同士の電気的接続が遮断される場合もありうる。また、例えばカメラによる映像信号を伝送するための配線としては、ノイズの低減のために、芯線の外側にシールド層が設けられた同軸ケーブルが用いられる場合がある。このように同軸ケーブルが上記のコネクタに固定された場合には、上記のガタにより端子同士の電気的接続が遮断されなくとも、このガタに起因して映像信号にノイズが混入する場合があった。すなわち、同軸ケーブルが用いられる場合には、このようなガタの発生は特に大きな問題となった。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、上記課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ケーブル線が内部に固定されたコネクタであって、他のコネクタと連結されることによって、前記ケーブル線を前記他のコネクタの内部に固定された他のケーブル線と電気的に接続させる構成を具備し、前記コネクタは、第1の方向における一方の側から他方の側に移動することによって前記他のコネクタと連結され、前記ケーブル線が内部に固定された絶縁性のハウジングと、前記他のケーブル線との間の電気的接続に用いられ、前記ケーブル線の前記第1の方向における前記他方の側において前記ケーブル線の配線と接続され、前記他のコネクタの連結時に前記他のケーブル線と電気的に接続されるように前記ハウジングの内部に設けられた端子と、弾性材料で構成され、前記第1の方向と交差する第2の方向における一方の側から他方の側に向けて移動することによって前記ハウジングに対して装着され、前記第2の方向における前記他方の側に向けて突出する端子係止部を有し、前記第2の方向に沿った前記ハウジングに対する位置に応じ、前記端子係止部を前記端子と当接させずに前記ハウジングに対して係止される仮係止状態と、前記端子係止部を前記端子と当接させた状態で前記ハウジングに対して係止されることにより前記端子の前記第1の方向における前記一方の側への動きを制限する本係止状態と、が切り替えて実現されるスペーサと、を具備する。
前記端子は、前記第1の方向に沿った中心軸の周りの外径が前記第1の方向において局所的に大きくされたフランジ部を具備してもよい。
前記本係止状態において、前記端子係止部は、前記フランジ部に対して前記第2の方向における前記一方の側から当接してもよい。
前記スペーサが前記仮係止状態から前記本係止状態に移行する際に、前記端子係止部の前記第2の方向における前記他方の側の端部は前記フランジ部とは当接せず、前記端子係止部の当該端部よりも前記第2の方向における前記一方の側の部分が前記フランジ部と当接するように、前記端子係止部の前記第1の方向に沿った厚さが、前記第2の方向における前記他方の側に向かって薄くされていてもよい。
前記端子係止部は、前記本係止状態において、前記端子の前記第2の方向における前記一方の側の表面と当接してもよい。
前記ケーブル線は、前記第1の方向に沿った第1の配線と、当該第1の配線と絶縁されて当該第1の配線の延伸方向の周りにおける外側に設けられた第2の配線を具備し、前記端子は前記第2の配線と接続されていてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明は以上のように構成されているので、端子のガタが抑制されたコネクタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態に係るコネクタが連結された状態(a)、連結される前(b)の形態を示す斜視図である。
実施の形態に係るコネクタが連結される前(a)、連結された状態(b)における、内部のケーブル線の状況を示す斜視透視図である。
実施の形態に係るコネクタ(a)、これと連結されるコネクタ(b)におけるケーブル線の末端側の構造を示す斜視図である。
実施の形態に係るコネクタにおける2本のケーブル線の中心軸を含む平面における構造を簡略化して示す断面図である。
実施の形態に係るコネクタにおけるケーブル線の端子構造を示す斜視図である。
実施の形態に係るコネクタにおいて用いられるスペーサを4種類の方向でみた外観図である。
実施の形態に係るコネクタにおいて用いられるハウジングの斜視図(a)、この中でスペーサが装着される部分の拡大図(b)、その側面図(c)である。
実施の形態に係るコネクタにおいてケーブル線(端子)をハウジング内に固定するまでの工程を示す断面図である。
実施の形態に係るコネクタにおいてケーブル線(端子)をハウジング内に固定するまでの工程における、端子とスペーサの位置関係を示す斜視図である。
実施の形態に係るコネクタを組み立てる際の、仮係止状態(a)、本係止状態(b)におけるフランジ部と端子係止部の位置関係を拡大して示す斜視図である。
実施の形態に係るコネクタを組み立てる際の、仮係止状態(a)、本係止状態(b)におけるフランジ部と端子係止部の位置関係を2種類の方向からみた図である。
実施の形態に係るコネクタの変形例を組み立てる際の、仮係止状態(a)、本係止状態(b)におけるフランジ部と端子係止部の位置関係を2種類の方向からみた図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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