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公開番号2025033309
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138944
出願日2023-08-29
発明の名称コイル部品
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人,個人
主分類H01F 27/36 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】グランド接続が不要でシールドの効果が得られるコイル部品を提供する。
【解決手段】一態様に係るコイル部品によれば、磁性を有する磁性基体と、上記磁性基体の一部に設けられる導体と、上記磁性基体の外面に設けられて上記導体の入力側の一端に接続される入力側電極と、上記磁性基体の外面に設けられて上記導体の出力側の一端に接続される出力側電極と、上記磁性基体の外面に設けられ、上記入力側電極と上記出力側電極とのうち上記出力側電極に接続され、上記出力側電極との合計面積が上記入力側電極の面積よりも大きい導電性のシールドと、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
磁性を有する磁性基体と、
前記磁性基体の一部に設けられる導体と、
前記磁性基体の外面に設けられて前記導体の入力側の一端に接続される入力側電極と、
前記磁性基体の外面に設けられて前記導体の出力側の一端に接続される出力側電極と、
前記磁性基体の外面に設けられ、前記入力側電極と前記出力側電極とのうち前記出力側電極に接続され、前記出力側電極との合計面積が前記入力側電極の面積よりも大きい導電性のシールドと、
を備えることを特徴とするコイル部品。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記磁性基体は、前記入力側電極および前記出力側電極が設けられる第1面と、前記第1面とは逆側を向いている第2面と、前記第1面と前記第2面とを繋ぐ側面とを有し、
前記シールドは、前記第2面に設けられる第2面部分と、前記側面に設けられる側面部分とを有することを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記シールドは、前記第2面部分の面積が前記側面部分の合計面積より大きいことを特徴とする請求項2に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記シールドは、前記第2面部分が前記第2面の90%以上を覆うことを特徴とする請求項2に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記シールドは、前記第2面に向かって見て、前記第2面より外側にまで位置する張出部分を有することを特徴とする請求項4に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記シールドは、前記第2面部分の厚みが前記出力側電極の厚み以下であることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記シールドは、前記出力側電極よりも抵抗が高い材料を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記シールドは、非磁性の金属であることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記入力側電極および前記出力側電極が、前記側面から離間していることを特徴とする請求項2に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記導体の入力側と出力側とを識別する表示を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
コイル部品は、基本的な機能として電流の変化を打ち消す働きがあるため、従来、ノイズ対策やフィルタなどの用途に用いられている。また、近年では、例えばDC-DCコンバータのAC電流を平滑化するために、コイル部品としてパワー系インダクタが用いられることが多くなっている。
【0003】
一方で、コイル部品は、使用される回路の高周波化に伴い、コイル部品の周囲の電子部品に対して電磁界の影響(ノイズ)を及ぼすことがある。このため、コイル部品に導電性のシールドを設け、これをグランドに接続することで、電磁界ノイズを軽減することが提案されている。
【0004】
例えば特許文献1には、絶縁体本体の上面に設けられ、絶縁体本体よりも大きな透磁率を有するシールド層を備えたコイル部品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-56505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のコイル部品は、シールドをグランドに接続するためのグランド電極がコイルの外部電極とは別に必要となるとともに、コイル部品が実装される基板にも、グランドに繋がるグランドパターンが必要となる。しかし、グランド電極は、コイル部品の小型化への対応を妨げ、逆に、小型化されたコイル部品にはグランド電極の形成自体が難しくなっている。
【0007】
上記事情に鑑み、本発明は、グランド接続が不要でシールドの効果が得られるコイル部品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、磁性を有する磁性基体と、上記磁性基体の一部に設けられる導体と、上記磁性基体の外面に設けられて上記導体の入力側の一端に接続される入力側電極と、上記磁性基体の外面に設けられて上記導体の出力側の一端に接続される出力側電極と、上記磁性基体の外面に設けられ、上記入力側電極と上記出力側電極とのうち上記出力側電極に接続され、上記出力側電極との合計面積が上記入力側電極の面積よりも大きい導電性のシールドと、を備える。
【0009】
また、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、上記磁性基体は、上記入力側電極および上記出力側電極が設けられる第1面と、上記第1面とは逆側を向いている第2面と、上記第1面と上記第2面とを繋ぐ側面とを有し、上記シールドは、上記第2面に設けられる第2面部分と、上記側面に設けられる側面部分とを有する。
【0010】
また、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、上記シールドは、上記第2面部分の面積が上記側面部分の合計面積より大きい。
また、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、上記シールドは、上記第2面部分が上記第2面の90%以上を覆う。
(【0011】以降は省略されています)

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