特許ウォッチ

公開番号2025014729
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117514
出願日2023-07-19
発明の名称車両前部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/08 20060101AFI20250123BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】前突時に、ランプ装置の後方に配置された電気部品が、ランプ装置に接触することを抑制する。
【解決手段】車両前部構造は、フードロックメンバ20と、フードロックメンバ20とサイドメンバとを繋ぎ、ランプ装置の後方側に配置され、ランプ装置を支持するランプサポートメンバ10と、ランプ装置の後方側に配置される電気部品1と、ランプサポートメンバ20に取り付けられる保護部材30とを有する。ランプサポートメンバ20と、保護部材30と、フードロックメンバ20とが接続される部分には、電気部品1を取り囲むように構成された電気部品取付部2が設けられている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
車幅方向外側部に配置され、車両前後方向に延びるサイドメンバと、
車両前部に配置され、車幅方向に延びるフードロックメンバと、
前記フードロックメンバと前記サイドメンバとを繋ぎ、車両前部のランプ装置の車両後方側に配置され、前記ランプ装置を支持するランプサポートメンバと、
前記ランプ装置の車両後方側に配置される電気部品と、
を有している、車両前部構造であって、
前記ランプサポートメンバに取り付けられる保護部材をさらに有し、
前記ランプサポートメンバと、前記保護部材と、前記フードロックメンバとが接続される部分には、前記電気部品を取り囲むように構成された電気部品取付部が設けられていることを特徴とする、車両前部構造。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記ランプサポートメンバは、車両上下方向に延び、車幅方向外側に面する第１外側面部と、前記第１外側面部の前端から車幅方向内側に突出する第１前壁面部と、前記第１外側面部の後端から車幅方向外側に突出する第１後壁面部と、を有し、
前記電気部品は、前記第１外側面部に取り付けられ、
前記保護部材は、前記第１前壁面部及び前記第１後壁面部に接合されていることを特徴とする、請求項１に記載の車両前部構造。
【請求項３】
前記フードロックメンバは、車両上方に面し、車幅方向に延びる天面部と、前記天面部の前端から車両下方に突出する第２前壁面部と、前記天面部の後端から車両下方に突出する第２後壁面部と、を有し、
前記第１前壁面部と、前記第２前壁面部と、前記電気部品は、車両前方視で、重なって配置されていることを特徴とする、請求項２に記載の車両前部構造。
【請求項４】
前記保護部材は、車両上下方向に延び、前記第１外側面部の車幅方向外側に間隔を空けて配置される第２外側面部と、前記第２外側面部の前端から車幅方向内側に突出し、前記第１前壁面部に接合される第３前壁面部と、前記第２外側面部の後端から車幅方向外側に突出し、前記第１後壁面部に接合される第３後壁面部と、を有し、
前記第１外側面部と、前記第２後壁面部と、前記第２外側面部と、前記第３前壁面部とにより、前記電気部品を内部に配置する閉断面構造が構成されていることを特徴とする、請求項３に記載の車両前部構造。
【請求項５】
前記第１外側面部の車幅方向内側に接合され、車両上下方向に延びるリンフォースメントを有し、該リンフォースメントの上部は、前記天面部に接合されていることを特徴とする、請求項３または請求項４に記載の車両前部構造。
【請求項６】
前記保護部材の車両下方側に配置され、前記第１外側面部と前記第１後壁面部に接合されているブレースを有していることを特徴とする、請求項２または請求項３に記載の車両前部構造。
【請求項７】
前記ブレースの前部に接合され、前記ランプ装置を固定するためのランプブラケットを有していることを特徴とする、請求項６に記載の車両前部構造。
【請求項８】
前記フードロックメンバの下部で、前記電気部品の車幅方向内側には、車幅方向に延びるロアメンバが接合されており、
前記ロアメンバの車両上下方向の位置は、前記電気部品の車両上下方向の位置に対応していることを特徴とする、請求項１に記載の車両前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両前部構造に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１に開示されているように、車両前部に取り付けられたランプの周辺に、エアバックセンサ等の電気部品が取り付けられている構造が知られている。特許文献１に開示される構造では、前突により車両前部に衝撃荷重が作用するときに、ヘッドランプが、所定位置を回転中心として、車体に対して後側へ相対回転するように構成されており、エアバックセンサの少なくとも一部が、ランプの車幅方向内側端部の回転軌跡内に配置されている。
【０００３】
また、この例では、ランプの相対回転を制限する干渉部が設けられている。当該干渉部は、ランプが相対回転する際に、ランプの内側端がエアバックセンサに干渉する前に、ランプの一部に干渉してランプの相対回転を制限するように構成されている。干渉部を設けることにより、ランプの回転軌跡内にセンサが配置されていても、衝突初期にランプがエアバックセンサに干渉することを防止できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第４５２５６５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところが、上記例の構造では、前突時において、ランプが所定位置に対して回転するように構成されているが、車両の仕様によっては、前突時において、ランプが車両後方に平行移動する場合もある。すなわち、ランプが後退するような場合には、ランプの周辺に配置されるセンサ等の電気部品及びハーネスに、ランプが接触する可能性がある。
【０００６】
例えば、エアバックセンサにランプが接触することで、エアバックセンサが破損する場合には、エアバックの適切な作動を妨げる可能性がある。そのため、上記例の構造では、車両前部のランプの後方に位置する電気部品が、前突時にランプに接触することを回避しようとする上で、改善の余地があった。
【０００７】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両前部のランプの車両後方に配置された電気部品が、前突時にランプと接触することを抑制可能な車両前部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するための本発明に係る車両前部構造は、車幅方向外側部に配置され、車両前後方向に延びるサイドメンバと、車両前部に配置され、車幅方向に延びるフードロックメンバと、前記フードロックメンバと前記サイドメンバとを繋ぎ、車両前部のランプ装置の車両後方側に配置され、前記ランプ装置を支持するランプサポートメンバと、前記ランプ装置の車両後方側に配置される電気部品と、を有している。当該車両前部構造であって、前記ランプサポートメンバに取り付けられる保護部材をさらに有し、前記ランプサポートメンバと、前記保護部材と、前記フードロックメンバとが接続される部分には、前記電気部品を取り囲むように構成された電気部品取付部が設けられている。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、車両前部のランプの車両後方に配置された電気部品が、前突時にランプと接触することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明に係る車両前部構造の一実施形態を示す斜視図である。
図１の保護部材等を車幅方向外側且つ車両前方側から見た斜視図であり、ランプを模式的に示している。
図２の概略正面図である。
図３のランプを省略した状態で、保護部材等を示す正面図である。
図１のフロントパネルを取り外した状態で、保護部材の周辺の構造を示す斜視図である。
図５の保護部材及びその周辺を拡大した拡大斜視図である。
図６の保護部材を取り外した状態を示す斜視図である。
図６のフードロックメンバを仮想線で示した斜視図である。
図７のロアメンバの上方側の閉断面を含む斜視図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許