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公開番号
2025006408
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023107192
出願日
2023-06-29
発明の名称
無段変速機
出願人
スズキ株式会社
代理人
弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類
F16H
15/22 20060101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】生産性、耐久性および信頼性を向上させることができる無段変速機を提供すること。
【解決手段】無段変速機1において、ボールカム機構21は、入力側遊星コーン14の底面14bに形成された入力側カム溝14fと、出力側遊星コーン15の底面15bに形成された出力側カム溝15fと、入力側カム溝14fと出力側カム溝15fとの間に収容された球体20と、入力側カム溝14fと出力側カム溝15fとの間に配置され、球体20を保持する保持器22と、を有している。入力側カム溝14fおよび出力側カム溝15fは、支持軸16の軸心を中心とする円周方向および径方向に広がり、円周方向の端部ほど浅く形成され、かつ、径方向の外方ほど浅く形成されている。保持器22は、遊星コーン5の径方向に移動可能に球体20を保持している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
駆動力源から回転動力が入力される入力軸に設けられたサンローラと、
前記入力された回転動力を出力軸に伝達するリングローラと、
前記サンローラあるいは前記リングローラに接触する円錐面を有し、円錐台形状に形成された遊星コーンと、
前記遊星コーンを回転自在に支持する支持軸と、
前記入力軸の回転動力を、前記遊星コーンを介して前記出力軸に無段階で変速するように、前記遊星コーンの円錐面における前記サンローラの接触位置と前記遊星コーンの円錐面における前記リングローラの接触位置を変更する移動機構と、を備える無段変速機であって、
前記遊星コーンは、
前記サンローラが接触する入力側遊星コーンと、
前記入力側遊星コーンと別体に設けられ、前記リングローラが接触する出力側遊星コーンと、
前記入力側遊星コーンの底面と前記出力側遊星コーンの底面とを連結して前記入力側遊星コーンから前記出力側遊星コーンに動力を伝達するボールカム機構と、を有し、
前記ボールカム機構は、
前記入力側遊星コーンの底面に形成された入力側カム溝と、
前記出力側遊星コーンの底面に形成された出力側カム溝と、
前記入力側カム溝と前記出力側カム溝との間に収容された球体と、
前記入力側カム溝と前記出力側カム溝との間に配置され、前記球体を保持する保持器と、を有し、
前記入力側カム溝および前記出力側カム溝は、
前記支持軸の軸心を中心とする円周方向および径方向に広がり、
円周方向の端部ほど浅く形成され、かつ、径方向の外方ほど浅く形成され、
前記保持器は、前記遊星コーンの径方向に移動可能に前記球体を保持していることを特徴とする無段変速機。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記保持器は、その内部に前記球体を保持し、かつ前記球体の位置を規制する切欠き部を有し、
前記切欠き部における前記入力側遊星コーンまたは前記出力側遊星コーンに対向する縁部は、前記球体が通過不能に狭められ、
前記ボールカム機構は、前記保持器を前記入力側遊星コーンまたは前記出力側遊星コーンに付勢する弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
【請求項3】
前記支持軸の他端部は、前記出力側遊星コーンの抜けを防止するように拡径され、
前記遊星コーンは、前記支持軸の一端部側から前記出力側遊星コーン、前記球体、前記保持器、前記弾性部材、前記入力側遊星コーン、および、スリーブを組付けた状態で部組されていることを特徴とする請求項2に記載の無段変速機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無段変速機に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
円錐形状の遊星コーンを用いて駆動力源の動力を無段階で変速する無段変速機として、特許文献1に記載されるものが知られている。特許文献1に記載の無段変速機は、駆動源から回転動力が入力される入力軸に取付けられた入力部材と、入力部材から入力された回転動力を出力軸に伝達する出力部材と、入力部材と出力部材とが接触する円錐面を有し、円錐台形状に形成された遊星コーンと、遊星コーンを回転自在でかつ、軸線方向に移動自在に支持する支持軸と、を備えている。この無段変速機は、遊星コーンの円錐面と入力部材の接触位置、および遊星コーンの円錐面と出力部材の接触位置を変更することにより、入力軸の回転動力を、遊星コーンを介して出力軸に無段階で変速するようになっている。また、遊星コーンには、球体をカム溝に配置したボールカム機構が複数組設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-054008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の無段変速機にあっては、製造誤差により球体とカム溝との隙間がボールカム機構ごとに異なると、球体に作用する荷重がボールカム機構ごとに異なり、無段変速機の耐久性および信頼性が低下するため、更に改良の余地があった。また、製造誤差を小さくしようとすると生産性が低下してしまうため、これを回避する必要があった。
【0005】
そこで、本発明は、生産性、耐久性および信頼性を向上させることができる無段変速機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明は、駆動力源から回転動力が入力される入力軸に設けられたサンローラと、前記入力された回転動力を出力軸に伝達するリングローラと、前記サンローラあるいは前記リングローラに接触する円錐面を有し、円錐台形状に形成された遊星コーンと、前記遊星コーンを回転自在に支持する支持軸と、前記入力軸の回転動力を前記遊星コーンを介して前記出力軸に無段階で変速するように、前記遊星コーンの円錐面における前記サンローラの接触位置と前記遊星コーンの円錐面における前記リングローラの接触位置を変更する移動機構と、を備える無段変速機であって、前記遊星コーンは、前記サンローラが接触する入力側遊星コーンと、前記入力側遊星コーンと別体に設けられ、前記リングローラが接触する出力側遊星コーンと、前記入力側遊星コーンの底面と前記出力側遊星コーンの底面とを連結して前記入力側遊星コーンから前記出力側遊星コーンに動力を伝達するボールカム機構と、を有し、前記ボールカム機構は、前記入力側遊星コーンの底面に形成された入力側カム溝と、前記出力側遊星コーンの底面に形成された出力側カム溝と、前記入力側カム溝と前記出力側カム溝との間に収容された球体と、前記入力側カム溝と前記出力側カム溝との間に配置され、前記球体を保持する保持器と、を有し、前記入力側カム溝および前記出力側カム溝は、前記支持軸の軸心を中心とする円周方向および径方向に広がり、円周方向の端部ほど浅く形成され、かつ、径方向の外方ほど浅く形成され、前記保持器は、前記遊星コーンの径方向に移動可能に前記球体を保持していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このように、本発明によれば、生産性、耐久性および信頼性を向上させることができる無段変速機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施例に係る無段変速機の高速時における入力軸の回転中心軸と支持軸の軸心での断面図である。
図2は、本発明の一実施例に係る無段変速機の高速時における入力軸の回転中心軸と連結部材の軸心での断面図である。
図3は、本発明の一実施例に係る無段変速機の低速時における入力軸の回転中心軸と支持軸の軸心での断面図である。
図4は、本発明の一実施例に係る無段変速機の遊星コーンに設けられた保持器の平面図である。
図5は、図4に示す保持器のV-V方向の矢視断面図である。
図6は、図4に示す保持器のVI-VI方向の矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る無段変速機は、駆動力源から回転動力が入力される入力軸に設けられたサンローラと、入力された回転動力を出力軸に伝達するリングローラと、サンローラあるいはリングローラに接触する円錐面を有し、円錐台形状に形成された遊星コーンと、遊星コーンを回転自在に支持する支持軸と、入力軸の回転動力を遊星コーンを介して出力軸に無段階で変速するように、遊星コーンの円錐面におけるサンローラの接触位置と遊星コーンの円錐面におけるリングローラの接触位置を変更する移動機構と、を備える無段変速機であって、遊星コーンは、サンローラが接触する入力側遊星コーンと、入力側遊星コーンと別体に設けられ、リングローラが接触する出力側遊星コーンと、入力側遊星コーンの底面と出力側遊星コーンの底面とを連結して入力側遊星コーンから出力側遊星コーンに動力を伝達するボールカム機構と、を有し、ボールカム機構は、入力側遊星コーンの底面に形成された入力側カム溝と、出力側遊星コーンの底面に形成された出力側カム溝と、入力側カム溝と出力側カム溝との間に収容された球体と、入力側カム溝と出力側カム溝との間に配置され、球体を保持する保持器と、を有し、入力側カム溝および出力側カム溝は、支持軸の軸心を中心とする円周方向および径方向に広がり、円周方向の端部ほど浅く形成され、かつ、径方向の外方ほど浅く形成され、保持器は、遊星コーンの径方向に移動可能に球体を保持していることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る無段変速機は、生産性、耐久性および信頼性を向上させることができる。
【実施例】
【0010】
以下、本発明の一実施例に係る無段変速機について、図面を用いて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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